追究
2026年07月07日
国際交流センター講演会 「気候政策とエネルギーシステムについての日欧協力」
2026年度 国際交流・海外研修・留学 展示会・講演会・発表会

2026年6月25日(木) 星が丘キャンパス 1 号館 4 階 グローバルラウンジ
ベルギーの高等教育機関教員による特別講義。
気候変動への理解を深め、未来を変える行動について考える機会となりました。
2026年6月25日(木)、エノー州コンドルセ高等専門学校(ベルギー)のAlexandre Mabille先生による特別講義がおこなわれました。今回の特別講義は、2026年7月1日にベルギー大使館で開催された行事「Kibo Climate Lab」のプレイベント。ベルギー大使館、関西大学、芝浦工業大学、武蔵野大学、富山大学、エノー州コンドルセ高等専門学校、愛知淑徳大学が共同で取り組んでいる企画です。オールイングリッシュの特別講義にグローバル・コミュニケーション学部3〜4年生の学生が参加しました。




講義に先立ち東京のベルギー大使館のOlivier Douheret博士から、本学におけるベルギー協定大学2校との交流に関して感謝の意が述べられました。Alexandre Mabille先生は、イベント名「Kibo Climate Lab」は国によって異なり、日本では「希望」という言葉が採用されたと説明。また講義を通して、日本の気候の将来像や地域レジリエンス(災害や環境変化に対する地域の適応力・回復力)について理解を深めてほしいとの話がありました。
⽇本のエネルギー供給は⽯油と⽯炭への依存度が⾼く、その多くが海外からの輸⼊に頼っています。近年の脱炭素化の推進や省エネルギー化の進展、再⽣可能エネルギーの導⼊、原⼦⼒発電の再稼働などにより、エネルギーの輸⼊量は⻑期的に減少傾向にあり、⽇本のエネルギー移⾏の取り組みは国際的にも注目を集めていると話されました。⼀⽅、各国は気候変動への対応や⼈⼝動態移⾏など、複数の危機が同時に進⾏することを前提として政策を進めており、それらの危機に適切に対応するためには、現状を正しく理解することが必要だと強調されました。




続いて、気候変動システムを学ぶワークショップがおこなわれました。「En-ROADS気候ソリューションシミュレーター」を用いて、国や地域の政策や技術の選択が、将来の気温や異常気象、エネルギー消費などにどのような影響を及ぼすのかをシミュレーション。ワークショップでは「愛知県知事なら何に投資するか」「愛知淑徳大学の学部長なら何を推進するか」「NGOの代表なら何を優先するか」「経済産業大臣なら東海地方の開発で何を優先するか」といった問いが提示され、学生たちはスマートフォンを使って回答しました。現在の政策を続けた場合に2100年には世界の平均気温が3度上昇するといわれているシナリオが、自分たちの選択によってその場で変化する様子を目の当たりにしました。選択によっては気温上昇が大きくなる場合もあれば、上昇を抑えられる場合もあり、現在の意思決定が将来の気候に影響を与えることを実感する機会となりました。


シミュレーション結果について学生に感想を求めると、「Surprised」「Feel positive」「We can change」といった前向きな意見が多く寄せられました。学生たちは、自分たちの選択や行動が日本の気候問題の改善につながる可能性を実感し、気候変動への主体的な関わりについて考えを深める機会となりました。
今回の講義を通じて、学生たちは気候変動の問題への理解を深めるとともに、自分たちの選択や行動が未来の環境に影響を与えることを学びました。本学では今後も外国語教育を通じて、持続可能な社会の実現に貢献できる人材育成に取り組んでいきます。












