「第0回 専攻勉強会(仮)」レポート

 5月12日(木)、創作表現専攻準備室にて「第0回 専攻勉強会(仮)」が開かれました。

 試験開催の今回は、柳井先生推薦の発表者1名と、柳井先生含めた聴講者7名での開催でした。

 発表のテーマは「バーチャルYouTuber(VTuber)」。発表者の青木さんが、独自にまとめた資料と参考文献、Vtuberの情報を発信するWEBサイトを参照しながら、VTuber初心者に向けて基本的な解説をしてくれました。

「バーチャルYouTuber」という呼称は、2016年に活動を開始した最初期のバーチャルYouTuber・キズナアイが自身をそう称したことに由来しています。キズナアイの活動が注目を集め、次々と同じ形態のコンテンツを発信する参入者が現れます。2018年頃にはアマチュアのクリエイターから一般企業までが参入しはじめ、「VTuber」というひとつのジャンルに急成長したそうです。命名~市場拡大からまだ5、6年という新興ジャンルであり、同じ「VTuber」を名乗っていても、2Dイラスト・および3Dモデリングされたキャラクターと、概ねリアルタイムで双方向にコミュニケーションをとることができるという点以外では活動内容が多岐にわたるため、「VTuberとは何か?」という明確な定義付けが成されているわけではないとのこと。

 勉強会では、そんな基本の歴史から、聴講者による「どこからがVTuberなのか」「アニメキャラクターの声優との違いは」などの質問に始まり、青木さんの考える「VTuber」の定義、「VTuber登場以前」の類似のWEBコンテンツや、アンドロイドと人の心の定義にまで話題は広がって、予定時間に収まらないほど盛り上がりました。

発表者の感想

趣味として触れ、そこから発展して学生生活で得た知識をもとにVtuberは論じる対象になり得るのではないかとひとりで考えてきました。それが、この勉強会で発表を行い参加者の方々に反応や質問をもらうことによって、より自信を持ってVtuberは論じる対象になり得る新しいジャンルだと感じられました。とても有意義で楽しい時間を過ごせました。

(創作表現専攻4年 青木さん)

聴講者の感想

 趣味としてVtuberというコンテンツに触れることが多く、登場するコンテンツ自体は知っているものが多かったですが、そもそもVtuberとは何かなど概念で捉えたことはあまりなかったため新鮮でした。自分の好きなコンテンツに対して、「分析」という眼差しを持とうと思えた良い勉強会でした。

(創作表現専攻2年 中野さん)

 自分の知らないことを知れたし,知っていたこともまた別の角度でみることができた時間でした。授業ではないから自由に発言できるし,いろんな創作分野の人と交わることができるのでとても良い空間でした。

(創作表現専攻2年  鹿子さん)

 今回の勉強会のテーマであったVtuberについて、私はあまりにも無知であったため、ある意味まっさらな状態で本質のようなものを知ることができ、Vtuberという世界に触れるときにより理解度が増しました。私の創作対象というか、研究対象のSFとの類似性も多く、創作にも生かせるように考えました。

(創作表現専攻2年  石塚さん)

 これまで私はVtuberのことを、あくまで娯楽の一コンテンツだとしか考えていなかったのですが、今回の勉強会を通して、ただコンテンツのひとつという面だけでなく、メディア形式のひとつであり、自己表現のフィールドのひとつでもあるということを知れました。自分の世界が一段階深まった感覚でした。

(創作表現専攻3年  吉川さん)

専攻勉強会の様子

「専攻勉強会」は6月17日(金)、7月8日(金)に開催を予定しています。発表者はすでに推薦で決定していますが、今後は発表者の公募も予定しています。

6月、7月の企画詳細は追ってCSやHPなどで配信しますので、チェックしてみてください。

「自分の興味のある分野について発表してみたい!」「研究中の物事について、所属ゼミ以外の色々な人の意見も聞いてみたい!」という方は、専攻勉強会で発表してみませんか?

文責:準備室助手・山田
勉強会についての問い合わせ先:柳井 yanaita@asu.aasa.ac.jp