HOME > 理念

理念

(2019年4月1日現在)

建学の精神と伝統

 愛知淑徳学園は、明治38年(1905年)、愛知淑徳女学校として開校されたのが始まりで、愛知淑徳女学校は、翌明治39年(1906年)、愛知県下初の私立の高等女学校である愛知淑徳高等女学校として設立認可された。
 創設者の小林清作先生は、温良貞淑が女子の美徳とされていた時代に、「温良貞淑が女子の唯一の美徳と思わぬ。自覚したる女子は一個の人間であらねばならぬ」と主張し、「10年先、20年先に役立つ人材の育成」を教育方針に掲げる一方、生徒には「淑徳魂」を説いた。「淑徳魂」とは、陰徳の精神と、逆境に屈せずに頑張ることである。やがてそれは「謙譲優雅」、「質実剛健」の校訓となり、愛知淑徳学園の伝統精神となって、現在も脈々と流れている。
 戦後、日本の学校制度が大きく変わり、高等女学校は新制中学校と高等学校に分離され、愛知淑徳高等女学校も愛知淑徳中学校と愛知淑徳高等学校として再出発し、やがて時代の進展と社会の要請に応えて、愛知淑徳学園は、昭和36年(1961年)に愛知淑徳短期大学を開学し、昭和50年(1975年)に愛知淑徳大学を創立して、中学から大学までの女子教育を担い、その発展に尽くしてきた。

大学の理念

 愛知淑徳大学は学園の建学の精神と伝統を継承して開学し、愛知淑徳短期大学とともに、女子大学として地域で高い評価を受け、短期大学、大学とも学部・学科を増設して期待に応えてきた。
 しかし、情報化、国際化、男女共同参画社会などの時代の潮流と社会の動向に鑑み、学園の建学の精神である「十年先、二十年先に役立つ人材の育成」を達成するために、新たな大学の理念を構築して新しい大学づくりに取り組み、新しい大学の理念を「違いを共に生きる」と定め、大学が目指し、学生が体得することとして、「地域に根ざし、世界に開く」、「役立つものと変わらないものと」、「たくましさとやさしさを」を掲げた。そして、大学が「異なる価値観を交換し合うことによって新しい価値観を生み出す場」として役立つことを期待した。
 大学創立20周年の平成7年(1995年)、この理念と期待のもと、男女共学がスタートし、現代社会学部を開設して総合大学化へ向かった。
 平成17年(2005年)、学園創立100周年を機に、長久手および星が丘両キャンパスの教育環境の整備を進め、平成18年(2006年)には、地域社会に貢献し連携を図る一環として、愛知淑徳大学クリニックを開設し、本学学生のみならず、地域の方への一般診療も行うこととした。
 平成22年(2010年)には、8学部8研究科を擁する総合大学として、教育研究体制の充実を図った。
 平成25年(2013年)には、研究科を再編し5研究科体制とするとともに、愛知淑徳大学クリニック、心理臨床相談室、健康相談室、心理医療科学研究科が連携する健康・医療・教育センター(AHSMEC<アースメック>)を整備し地域への貢献体制を充実した。
 平成27年(2015年)には、学園創立110周年を機に様々な記念事業を実施し、更なる教育研究体制の充実を図るとともに、室内温水プールの設置等の教育環境整備も行った。
 平成29年(2017年)には、健康長寿社会における生涯にわたる健康の維持・増進について「食」の専門家として寄与する人材、専門知識を活かし、実践的に活躍する人材をアースメックとの連携に基づく教育・研究によって養成するため健康医療科学部の中に健康栄養学科を開設した。
 平成30年(2018年)には、文学部英文学科の歴史と伝統を引き継ぎつつ、多様な国際社会に通用する職業人を育成するために、文学部総合英語学科を開設した。また、ビジネス学部に現代ビジネス専攻とグローバルビジネス専攻の2専攻を設定した。
 平成31年(2019年)には、交流文化学部にランゲージ専攻と国際交流・観光専攻の2専攻を置くこととした。入学定員は変更しない。また、大学院については、現行の研究科の専攻および学生定員を変更することなく、学部の専門教育からの流れを踏まえた、各研究科の専修を明確に打ち出し、研究科修了生への専門職への具体的な展望を描き、本学大学院研究科の高度専門教育をわかりやすく受験生および社会に認知してもらう方向を目指す。
 キャンパス整備についても、従来同様に教育研究体制の整備充実のため各所に目を注ぎ、不断の努力を積み重ねた。
 愛知淑徳大学は「違いを共に生きる」という理念のもとに、男女の性差だけでなく、国籍の違いを越え、外国人留学生や、年齢や世代の異なる社会人を受け入れているが、今後は健常者と障がい者が共に学ぶこと、自然環境との共生などを視野にいれてこの理念の一層の充実を目指している。

中高完全一貫教育体制における新しい教育方針

 愛知淑徳中学校・高等学校は、女子のみの学校であり、小学校や大学と異なり、青春期といわれる中学・高校生の時期は異性を日常的に意識しない別学の環境の方が能力の開発に相応しいとされ、別学のメリットの方が大きいと考えられている。事実、アメリカやヨーロッパでは、一部の女子校が高い評価を受け、優れた女性のリーダーを輩出している。
 愛知淑徳中学校・高等学校は、平成18年度(2006年度)の中学校入学生から、中高完全一貫教育体制に移行した。12歳から18歳までの6年間をひとつの区切りとして捉える中高一貫教育は、

(ア)高校入試に煩わされることなく、6年間のゆとりのある充実した学校生活を送ることができる
(イ)学習面で中学校と高等学校の教科内容の不必要な重複をなくし、6年間を見通した体系立った教育ができる

などの長所があり、知徳体のいずれの面からも子供の成長に対応した優れた教育システムと言われている。
 愛知淑徳中学校・高等学校は、中高完全一貫教育体制への移行が決定した後、その教育の理念と目標を明確にするため、従来の教育方針を若干修正し、

広く深い視野を持ち、社会のさまざまな分野で活躍する女性
淑徳魂の「強さ」と「やさしさ」を持つ自立した女性
豊かな情操と教養を持ち、健康で明るく、主体的に行動できる女性

を本校がめざす人物像とし、その実現のために生徒が身に付けるべき「7つの力」を次のように考え、教育の指針としている。

  1. 目標や夢に向かって行動できる自己表現力
  2. 国際化に対応する英語力
  3. 自分の考えを自分のことばで表現できる力
  4. 科学的な視野と論理的な思考力
  5. さまざまな分野で活躍できる自立した判断力
  6. 規律を重んじ、他を大切にする協調性
  7. 視線は世界へ。それぞれの希望の進路へ

 愛知淑徳中学校・高等学校は、今後も中高完全一貫教育体制における新しい教育方針のもと、教育内容及び教育環境の充実に不断の努力を重ねて参ります。