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式辞

平成31年度 入学式祝辞

 ご入学おめでとうございます。心よりのお祝いを申し上げます。

 今年は、学園創立115年目、大学開学45年目となります。
 2週間ほど前、まだ桜がつぼみだった頃、希望に満ちた卒業生をここでお送りしました。その桜が今咲き誇り、皆様をお迎えできること、何よりと存じます。ようこそ、愛知淑徳大学へ、これからは皆さんお一人お一人が、溌剌とした大学生活を送ることにより、学園の歴史を継承していって下さい。

 本学の母体である愛知淑徳学園は、明治38年に創立され、愛知県下初の私立の高等女学校を設立しました。
 創立当初から、進取の気象があり、女子教育は家事や裁縫で十分、とする明治の時代に、英語や理科を敢然として必須科目としました。反対する意見に対して、創立者小林清作先生は「教育家が時代の動向を察知せず、その日暮らしの教育をしたらば、人の子を損なう」と述べられ「10年先20年先に役立つ人づくり」を目指されました。
 こうした「10年先20年先に役立つ人づくり」は、「伝統は立ち止まらない」姿勢として、本学に生きています。
 昭和50年に開学した本学が、24年前、「違いを共に生きる」という理念を掲げ、「男女共学」に踏み切ったのは「伝統は立ち止まらない」精神があったからです。
 「違いを共に生きる」とは、「性別、国籍、世代、そして価値観の違いを超え、お互いが生かし生かされ合う存在であると認めて生きる」ことです。この理念は、紛争が止むことなく、格差は広がり、多様な価値観がある、今の時代、益々大切になっています。
 新入生の皆さん、どうぞ、本学での学びや活動を通して、「違いを共に生きる」という理念を、いくばくなりとも実感され、心が広く、思いやりのある人になっていただけることを心より願っています。
 皆さんは、本学に入学するにあたって、自分が学びたい学部、学科、あるいは専攻を選ばれたことと存じます。
 先ずは、初心忘れず、それを追求していってください。
 大学での学びは「自分で何かの課題を見つけ、それを自分で追求していく」ことにあります。そのために知識を深め、方法や手法を学び、課題を探究していく、そういった大学生らしい4年間を過ごして下さい。
 大学には専門分野だけでなく、様々の活動があります。ボランティアに関心があればコミュニティコラボレーションセンター、留学ならば国際交流センター、インターンシップならキャリアセンターなど。
 しかし、大学では、皆さんお一人お一人の意思が尊重されるため、自らが行動しなければ何も始まりません。
 何かの活動に興味を覚えたなら、思い切って挑戦してください。一歩踏み出せば、そこから違った景色が見えてきます。一歩一歩挑戦し続け、変わりゆく景色を味わい、自分自身の可能性を広げていって下さい。
 皆さんは本学の大学歌のタイトルのごとく「青春無限」です。その歌詞のごとく「天の深みへ夢掲げて」大学生活を送っていただけることを、心よりお祈りいたします。

 本日はおめでとうございます。

 平成31年4月2日

理事長 小林 素文