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式辞

物故者追悼式式辞

 愛知淑徳学園創立100周年にあたり、学園に関係した物故者の皆様に謹んで追悼と感謝を申し上げます。
 明治38年創立以来、愛知淑徳学園が創立時・戦前・戦中・戦後と幾多の困難な時代を経て、本年発展的に100周年を迎えることができますのは、ひとえに、それぞれの時代に、夢を追い懸命に青春を送っていた生徒・学生の皆さん、そうした生徒・学生達を厳しく、しかし、温かく育てようとしていた教職員の皆さん、よりよい教育環境の創出に日夜努力をされていた役員の皆さん、お子様をたのもしく、いとおしく見守っていたご父母の皆さん、学園を心の古里と思ってくださった同窓生の皆さん、こうした全ての皆さんのお陰であります。
 今は物故者となられた皆様に心よりの感謝をこめ、本日、ご遺族をはじめ学園に関係する者一堂に会し、追悼式を開催させていただきます。
 昭和36年20歳の若さで先天性心臓病のため亡くなられた愛知淑徳生の詩を紹介します。


私の夢
それは私が受けたものを社会に帰すこと
社会のために何らかのことをすること
私という人間が長い歴史の一瞬間
生きた意味のあるように


この愛知淑徳生の夢は、彼女の短くともひたむきで、けなげな生き様に、ご家族・友人・先生達が勇気と感動を与えられたことにより、かなったものと信じます。
 それぞれの時代に、それぞれの立場で精一杯愛知淑徳とかかわり、100年のいしづえを築いてくださいました物故者の皆様に、学園を代表しまして心よりの御礼を申し上げます。
 愛知淑徳はこれからも生徒・学生・教職員・役員一体となり、生徒・学生達の夢を育くむ学園として、一歩一歩一誠実に進んでまいりますので、どうぞ安らかに天からお見守りください。
 万感の思いを込め、ありがとうございました。


平成17年5月17日 愛知淑徳学園理事長 小林素文