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人間情報学部講演会「中国におけるインターネットの利用に関する考察」

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人間情報学部講演会「中国におけるインターネットの利用に関する考察」
人間情報学部講演会「中国におけるインターネットの利用に関する考察」

人間情報学部と研究交流協定を結ぶ北京大学の教授が、
中国の情報社会の発展について語ってくださいました。

愛知淑徳大学 人間情報学部は2010年、高度情報化社会を支えていく人材を育成するために新たに設置されました。学生たちはコンピュータの基礎知識・技術を身につけた上で、人間や技術、情報をより深く学び、「人にやさしい情報のプロフェッショナル」をめざしています。この学部の前身は、文学部 図書館情報学科。図書館情報学を専門とする全国的にも数少ない学科でした。1998年には中国の北京大学 信息管理学部と研究交流協定を結び、学術交流および協力を強固なものにすることを確認し合いました。その協定を引き継ぎ、さらに絆を深めるために、2013年10月1日、「北京大学信息管理学部 愛知淑徳大学人間情報学部 交流協定書」を締結しました。

 そして11月25日、北京大学 信息管理学部教授・李常慶先生をお招きし、講演会を開催しました。演題は「中国におけるインターネットの利用に関する考察」。李先生は日本と中国との情報のあり方における類似点・相違点を提示しながら、これからの中国の発展についてお話しされました。「インターネットは中国社会を大きく変えつつあります。経済の発展とインターネットの発展が交わる今日、"中国はこれからどこへ向かうのか"をこの講演で感じてもらえればと思います」と李先生は講演をスタートさせました。

 まず李先生はインターネットの発展状況を伝えながら、中国のコミュニケーションメディアについて解説。スマートフォンや携帯電話でのインターネット利用率が高い中国において、インターネットの最大の利用目的がインスタントメッセンジャーであり、日本と同様に、SNSなどが若者にとって必要不可欠な情報源であると説明しました。日本との相違点として挙げたのは、電子商取引の発展。2020年までに中国の電子商取引の市場規模が30兆元(約441兆円)に達し、世界最大の市場になるという見込みを聞き、学生たちは驚きの表情を浮かべていました。

 また、李先生は、ネット文学の発展が文学書籍の販売を牽引していることについても解説しました。「インターネットの普及により、若者が自由に自分の作品を発表できるようになりました。今では、中国のベストセラーの3分の1がネット文学です。ネット文学は映画やドラマ、ゲームなどへのビジネス転換が早いため、衰退傾向にあった文学界を活性化しています」と李先生。インターネットは中国経済を発展させる可能性に満ちていると、力強く語りました。
さらに、ミニブログなどのコミュニケーションメディアが世論の形成に大きく影響していることや、ネット犯罪・プライバシー保護に関する社会問題などについても言及。情報社会を多面的な視点で捉え、インターネットの有効活用を考えていくことの重要性を示唆しました。

 自国の文化に対応しながら大きく発展している、中国のインターネット。人にやさしい情報のあり方を追究する学生たちにとって、経済と情報、文化と情報が深く関与し合う中国社会の実情を学んだ今回の講演会は、情報社会をさらに多様な視点で考え深めていく貴重な機会になったことでしょう。