2021年1月18日（月）～　オンラインにて

　創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻に所属する阿部ゼミ、坂倉ゼミ、村上ゼミの学生が合同で作品展示プロジェクト「Di‐STANCE」を開催しました。デジタル（Digital）、デザイン（Design）、情報（Information）など、メディアプロデュース専攻での学びを活かして、各ゼミの学生が自ら企画を立ち上げ、展覧会を運営しました。
　今回は、創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ3年生の「千夜一夜美術館」を紹介します。

VRの展示空間を構築し、オンラインで展覧会を実施。
3Dやアニメーションなど、多様な表現に挑戦しました。

　デザインと創造的な実験制作をテーマにしている阿部ゼミ。学生が自分の関心に合わせて、多様な表現に取り組んでいます。その阿部ゼミの3年生14名が、1月18日（月）からオンライン企画展「千夜一夜美術館」を開催しました。個性豊かな阿部ゼミの3年生を、さまざまな物語が詰まった「千夜一夜物語」に例えたこの企画展。学生たちが構築したVRの展示室の中に、「記憶」をテーマにした映像や写真、3Dモデルなど、多種多様な個人作品を展示しました。

　学生たちは昨年5月頃からバーチャル展示の企画を考え、ホームページの制作やVR空間の構築、デザインなど役割を分担して準備を進めてきました。ただ鑑賞するだけではなく、ストーリー要素や謎解きも取り入れ、体験的に楽しめるように構成。鑑賞者自身が異世界に迷い込んだ主人公となり、展示空間や作品を鑑賞した後、謎解きのクイズに答えると物語の結末を見ることができるという仕掛けを施しました。その世界観やストーリーも学生が考案。誰しもが持っている楽しい記憶や暗い記憶の数々のすべてを愛おしいと思ってもらえるように、という願いが込められました。
　14人で本格的なバーチャル美術館を完成させた学生たち。デジタル技術のみならず、仲間との協働に必要なコミュニケ―ション能力も磨くことができました。

阿部ゼミ3年 学生コメント

　前期の授業はオンラインが中心だったため、ビデオ通話やチャットツールを使用して、コミュニケーションを図ってきました。後期に対面授業が再開されてからの話し合いでは、お互いに顔を合わせるのが初めてだったため、なかなか意見が出ませんでした。そこでメンバーの一人がアイスブレイクを提案。ミニゲームを一緒にすることでお互いに打ち解け、意見交換を活発におこなうことができるようになりました。さらに、制作を進めていく中で、メンバー同士がお互いに気を配り、助け合う姿勢も生まれてきました。みんなで協力してつくり上げたVR空間には、企画展示の内容が凝縮されているので、ぜひ体験してもらいたいと思います。VRゴーグルにも対応しているので、VRゴーグルをお持ちの方はより迫力ある空間を楽しむことができます。
　今後も展覧会ホームページは、よりわかりやすく改善していく予定です。多くの方に鑑賞いただき、展覧会を通して記憶に対するイメージが前向きなものとなれば嬉しく思います。

●千夜一夜美術館 創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部卓也ゼミ3年 2021企画展特設サイト
　https://media-produce.wixsite.com/senyaichiya