2021年度 円頓寺商店街にて撮影

林ゼミの２人が商店街のイメージ動画を制作。多くの方々の協力のもと、円頓寺商店街の魅力を発信しました。

　交流文学部林ゼミで「観光まちづくり」を学ぶ磯原良介さんと森優太郎さんが、円頓寺商店街のプロモーションビデオの制作に挑みました。この「円頓寺商店街のプロモーションビデオ」は、林大策先生が、円頓寺商店街振興組合理事長の田尾大介さんを授業にお招きしているご縁で生まれたものです。きっかけは2020年の11月頃に円頓寺商店街振興組合がGoTo商店街事業に参画してホームページ上に「バーチャル商店街」を立ち上げたこと。円頓寺商店街のお店に実際に訪れるような演出がほどこされているこのサイトに、円頓寺商店街を紹介する動画を掲載したいと考えた田尾さんが、その制作を林先生に協力依頼したことからプロジェクトがスタートしました。ゼミ活動を通じて、三重県菰野町や岐阜県七宗町の観光PR動画を制作してきた磯原さんに白羽の矢が立ち、さらに、田尾さんがオーナーを務めるゲストハウス兼カフェレストランの「NAGONOYA」でアルバイトをしている森さんが、商店街の人々との交流を図るなかで、コロナ禍で苦戦する商店街を応援したいと円頓寺商店街と林ゼミをつなぐパイプ役を務めることとなりました。そして、交流文化学部で「広告研究」の講座を担当して頂いている岩田拓朗先生のバックアップも得て、制作がスタートしました。

　撮影は、森さんが取材交渉をした店舗を中心に、円頓寺商店街の日常の風景である「朝のラジオ体操の様子」や円頓寺商店街を拠点に活動するNAGOYA KABUKIの演者による「練り歩き」などを撮影、エキストラとして参加したゼミ生の若原早希さんが工芸体験プログラムに挑戦するシーンなど時間帯によって表情を変える円頓寺商店街の魅力をカメラにおさめていきました。撮影中は、「こういったカットも取りたいです」と次々に提案する磯原さんの姿や、取材協力をいただいた地域の方と楽しそうに話す森さんの姿が。２人の情熱とゼミで培った積極性が発揮され、商店主の皆さんの笑顔を撮影することができました。

　撮影現場に訪れた田尾さんは、「円頓寺商店街はさらなる進化を目指して、再ブランド化に取り組んでいます。そのための活動の一つが、“バーチャル商店街”のオープンです。しかし、“プラットフォーム”はつくったものの、肝心のコンテンツが手薄なので、まちづくりと映像制作の両方に知見がある林先生に相談することにしました。学生さんたちが制作した動画が、再ブランド化をリードする“象徴”となることを期待しています。完成が楽しみです」とコメントし、学生たちにエールを贈りました。

　また「まるで自分自身が円頓寺商店街を旅しているような感覚が得られる動画にしようと工夫しました」と語った磯原さん。「今まではある程度、決められた素材を撮影して動画にすることが多かったのですが、今回のプロジェクトは、何を撮るか・どう撮るかということを一から考えていきました。その都度、商店街の方々のご意見も伺いながらストーリーを決めたので、より、“自分たちで考えながら作り上げた”感覚があります。学生生活の集大成として、このような充実したプロジェクトに参加できたことは、とても光栄でした」と達成感に満ちた表情で活動を振り返りました。取材交渉から撮影スケジュールの立案、当日の撮影の進行管理など、撮影の為のありとあらゆる準備をこなした森さんは、「人とのつながりの大切さに改めて気づかされた」と感謝し、「“撮影に協力いただけませんか？”と、商店街のお店に願いに行くと、みなさん“なごのやの子のお願いならもちろん！”と快くお話を受けてくださいました。本当にありがたいことです。今回のプロジェクトを通じて、“人と人は、信頼でつながる”ということを実感できたので、これからも人との出会いを大切にしながら、信頼を積み重ね、自分の可能性を広げていきたいと思います」と、残された学生生活に思いを巡らせました。
　完成したイメージ動画は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、撮影が長期に渡り、予定より公開までに時間を要しましたが、下記の商店街の公式チャンネルで公開されました。2人にとっての「努力の成果」が形となり、自信を与えてくれる存在になることでしょう。林ゼミではこれからも「人とのご縁」を大切に、そのつながりの中から「学生たちの成長の機会」を生み出すことで、学生たちの挑戦を後押ししていきます。

■YouTube 円頓寺商店街公式チャンネル■
https://www.youtube.com/watch?v=-i918rJDyEA

■円頓寺商店街オンライン■
https://endojishotengai.com/south.html