追究

2024年02月13日

ぼらマッチ!なごや2023

2023年12月2日(土) 愛知大学 名古屋キャンパス

ボランティア活動を「したい人」と「必要としている団体」が出会い、
学生たちがそれぞれの力を発揮していました。

 名古屋市と名古屋市社会福祉協議会が主催する「ぼらマッチ!なごや」は、2014年から開催されているボランティアマッチングイベントです。ボランティア入門講座や個別相談、ボランティアを募集する団体・施設の紹介などがおこなわれ、“ボランティア活動をしたい人”と“ボランティアを必要としている団体・施設”をつなぐ場となっています。本学のコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)からも、毎年多くの学生が参加しています。10回目を迎える今年は12月2日(土)に開催され、35以上の団体・施設が出展。大学生をはじめ多くの方々が参加し、ボランティア活動に関する情報や思いを分かち合っていました。

【トークセッションに本学学生・職員が出演】

 ボランティア経験者によるトークセッション「ぼらトーーーク!」に、福祉貢献学部 福祉貢献学科 社会福祉専攻3年の吉田瑞希さんが登壇し、CCC事務主任の秋田有加里さんが司会進行を務めました。
 「ぼらマッチ!なごや」で毎年のように開催されるメインイベントの一つ、「ぼらトーーーク!」。今回は吉田さんを含めた4名の大学生と1名のフットサル選手が話し手となり、それぞれが取り組む社会貢献活動やボランティア活動の内容、エピソードや思いなどを語り合いました。

 吉田さんは入学当初からCCCを活用して幅広いボランティア活動に励みながら、所属学部では社会福祉士をめざして福祉を専門的に学んでいます。「ぼらトーーーク!」では、名古屋市認知症相談支援センターの動画制作の活動で当事者の方に涙ながらに感謝していただけたこと、オンライン学習支援で交流している小学生との楽しい時間などを明るい笑顔で語った吉田さん。「活動を継続すること、関わり続けることが、目の前にいる人のことを考えることにつながります。そして、『考え続けること』が、いつか社会によい変化をもたらすのではないかと思い、ボランティア活動を続けています」と自分の思いを述べました。さらに、「あなたが描く未来の社会は?」という質問には、「『助けて』『助けるよ』がもっと言い合える社会になってほしい」と力強く回答。卒業後、福祉の仕事に就きたいという志を持つ吉田さんは、人と人とのつながりを大切にしながら新たなチャレンジを重ね、誰もが笑顔で輝ける社会を見据えています。
 最後に、秋田さんが「今日、このイベントがきっかけで『ボランティアをやってみようかな』と思ったことが、あなたの最初の一歩になります。チャレンジしてみると、あなたの目に見える世界が少しずつ変わってくるかもしれません」と参加者の皆さんにエールを送り、和やかな雰囲気のもと「ぼらトーーーク!」を締めくくりました。語られた言葉の一つひとつが、一人ひとりの心を動かし、新しい一歩につながっていく、そんな希望を感じさせるトークセッションでした。

【体験コーナーを運営した学生団体】

■CCC学生団体
 らぶ・(てん)「点字体験コーナー」

 「ぼらトーーーク!」で話し手を務めた吉田さんたちが立ち上げた「らぶ・(てん)」は、点字に関する活動に励む学生団体です。日進市内で点訳・音訳の活動をおこなうボランティ団体「アイの友クラブ」様のご協力のもと、点字について学ぶと共に、小中学校の福祉実践教室で子どもたちの点字体験をサポートしています。今回の「点字体験コーナー」では、点字のルールや身近なところにある点字の紹介、点字絵本づくりのワークショップを実施。来場者の方々とにこやかに話しながら、点字の役割を伝え、視覚障がいのある方の支援について理解の輪を広げました。

■障がい学生支援活動団体
 あすてく「難聴者支援ボランティア体験コーナー」

 聴覚に障がいがある学生の学修支援、車いすを使用する学生の移動補助などをおこなう学生団体「あすてく」。難聴の子を持つ家族会のデフサッカーのイベントをサポートするなど、学外にも活動の幅を広げています。今回の「難聴者支援ボランティア体験コーナー」では、音声情報をリアルタイムで文字化する音声認識アプリを来場者の方々に紹介し、障がいの有無にかかわらず必要な情報を相手に正確に届けることの大切さを伝えました。