追究

2024年04月19日

ビジネス学部 大塚ゼミ×本多タオル株式会社様 産学連携最終報告会

2024年2月27日(火)星が丘キャンパス 55B教室

学生たちがタオルブランドを立ち上げ、商品を実際に販売。
販売企画の難しさと奥深さを体感した貴重な機会となりました。

 ビジネス学部でマーケティングを専門的に学ぶ大塚ゼミでは、学外の企業や団体と連携する機会が豊富です。分野や業界の専門家の方々と打ち合わせを重ねながら、企業分析や商品開発などに取り組み、実践的な知識や技術を身につけていきます。2023年度は、タオルのプロデュースや仕入れ、販売をおこなう本多タオル株式会社様とコラボレーション。4月のキックオフからおよそ1年をかけて、市場調査やオリジナルパッケージの制作、販売などを実施し、2024年2月27日(火)にここまでの過程と結果を報告しました。

 はじめに事前調査の内容を紹介。今治タオルの売上や現状を調べ、実際に愛媛県今治市に足を運んでおこなった今治タオルについてのアンケート結果をまとめました。すると愛媛県と愛媛県外では今治タオルの印象や購買率が異なることがわかり、この地域差を埋めるためには、「価値の見える化」が必要だと考えました。そのことを踏まえて3種のパッケージを提案。これらのパッケージについてもアンケートを実施し、その回答結果をもとに改善を加えて、タオルの優しい肌触りを表現した「やわはだ」というブランドを確立しました。専用のWebページも作成し、2023年10月15日~11月15日には実際に販売をおこないました。

 後半では、発表を踏まえて本多タオル株式会社様との意見交換会を実施。プレゼン資料については「料金の高さの理由が具体的に説明されていて、他社への提案の際に持っていきたいと思うほど、説得力のある資料になっていると思います」とお褒めの言葉をいただきました。また、実際に今治市に足を運んだり、ユーザーにアンケート調査をおこなったりした点についても、「フィールドワークはなかなか取り組めないため、生の声を聞けたのはこちらとしてもありがたいです」と、学生だからこその行動を評価していただきました。
 しかし、実際の販売では成果を残すことができなかった点については「データ分析や企画力は見事でしたが、会社としてはやはり売上が一番大切。売れるためにはどうすればよいかをより意識してほしいと思います」と厳しいコメント。この言葉によって、学生たちは実際に販売企画をおこなうことの責任や重みを実感したようです。

 最後に学生たちは「授業でマーケティングを学んでいましたが、実際に商品開発をすると勝手が違っていました。反省点は多いですが、それ以上にたくさんのことを学べたと思います。本当にありがとうございました」と話し、最終報告会を締めくくりました。

 約1年におよぶ今回の活動を経て、学生たちは分析力や企画力を身につけました。また、商品を企画するだけでなく、その後の販路やプロモーションに関する気づきは、社会人になってからも役立つ力となることでしょう。学生たちはこの経験を糧にして、さらにビジネスの現場で活躍できる人材へと成長していきます。