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2024年02月15日

2023年度 冬季派遣交換留学渡航前研修 留学許可書交付式

2023年12月22日(金)27日(水)、2024年1月10日(水)国際交流センター

2023年度冬季派遣交換留学の渡航前研修と
留学許可書交付式をおこないました

 本学の交換留学制度では、海外の大学と締結した交流協定に基づき、交換留学生を海外に派遣しています。2023年度2回目の派遣となる冬季派遣では、4名が学内試験を突破し交換留学生に認定されました。今年1月から3月にかけての海外渡航を目前に控え、国際交流センターでは3回にわたる渡航前研修を実施しました。
 渡航前研修第1回は、今回が初開催の「留学とメンタルヘルス」研修。本学の学生相談室の教員を講師に迎え、12月22日(金)におこないました。担当された学生相談室の並木先生は、「カルチャーショック」として知られるような留学中に起こりやすい心理的変化や、実際に心身が不調になったときにはどのように対処すべきか、といった内容を、自身の留学経験も踏まえて具体的な事例を使ってわかりやすく説明。派遣予定の学生たちは真剣な面持ちで聞き入っていました。

 続く12月27日(水)には「留学中の性被害」と題して第2回目の研修を実施。この問題に特化した活動を実施している団体「SAY NO!」の方がオンラインで講師を務めました。留学先で性被害に遭わないようにするために知っておくべきことをまとめた「留学生のための性暴力対策マニュアル」を用い、実際にどのような性被害があったのか、巻き込まれないようにするためにはどう対策すれば良いのか、実際巻き込まれてしまった場合はどう対処するのか、といった実践的な内容で、講義の後のディスカッションでは「実際にセクハラに遭ったとしても、親は心配するから言えないし、友人にも恥ずかしくて相談できない」という意見があり、講師からは留学する前から、心から信頼できる「相談できる人」を複数持っておくために、今から種まきをしておくことの重要性が語られました。

 第3回目となる1月10日(水)には、危機管理ワークショップのほか、星が丘キャンパスで交換留学生の許可書交付式がおこなわれました。交付式は国際交流センター長の福本先生の挨拶から始まり「本学の代表として、新しい知識や文化に触れ、多様化する社会への理解を深めてほしい。同時に、友人や先生、ルームメイトとの交流を通して、自分が周りにどんな影響を与えられるか知ってほしい。学生のうちに海外へ留学することは、人生で大きな意味をもち、今後のキャリアなどにも影響を与えるでしょう。心身の健康を第一に、留学中は迷い悩むこともあると思いますが、それを乗り越えて大きくなって帰ってきてほしい」とエールが送られました。

 その後、渡航する派遣予定学生3名(1名欠席)が所属する学部の学部長から直々に交換留学許可書が交付されました。式の最後には、派遣予定学生の代表として交流文化学部2年の淺野里香さんから決意表明が。「留学は私にとって貴重で刺激のある経験になると思います。一人での寮生活や外国語での授業、新しい環境での生活は期待と同時に不安もたくさんありますが、課題を乗り越え、言語力だけでなく人として成長して帰ってきたいです。また、留学を支援してくれた家族や先生への感謝の気持ちを忘れずに、悔いのない留学生活を送りたいです」と語ってくれました。

 コロナ禍は一旦収束したものの、世界情勢の大きな変化をうけた世界的な治安の悪化や、ネットに起因する事件など、留学生が対応しなければならない危機管理は一層多様化しています。国際交流センターは、これらの研修機会を通じて本学学生が留学中に必要な危機管理の知識を強化し、自分の身をしっかりと守りながら充実した留学生活を送ることができるよう、今後も取り組んでいきます。