追究

2025年05月08日

令和6年度日本生活科・総合的学習教育学会愛知支部名古屋・東海地区(岐阜支部・三重支部)共同研究会

2025年2月22日(土)星が丘キャンパス

令和6年度日本生活科・総合的学習教育学会愛知支部名古屋・東海地区(岐阜支部・三重支部)共同研究会が、星が丘キャンパスで開催されました

 2025年2月22日(土)、愛知淑徳大学星が丘キャンパスにて、令和6年度日本生活科・総合的学習教育学会愛知支部名古屋・東海地区(岐阜支部・三重支部)共同研究会が開催され、約100名の参加者が集まりました。日本生活科・総合的学習教育学会は、生活科と総合的な学習の発展を目的に2000年に設立され、現場の実践に根ざした研究を推進しています。愛知支部の研究会が本学で開催されるのは2回目です。本学からは加藤智先生(文学部教育学科准教授)が基調講演を務め、シンポジストとしても登壇しました。

 シンポジウムでは、同じく基調講演を行った名古屋市立栄小学校教頭の外山隆久様、中日新聞社編集局教育報道部の宮崎厚志様、株式会社Sinc代表取締役社長兼CEOの田中信康様が登壇し、岐阜県教育委員会教育総務課教育主管の三島晃陽様がコーディネーターを務めました。

 加藤先生からは、探究の意義やウェルビーイングとの関係について講演しました。探究が生徒の主体性を育み、社会とつながる学びへと発展することの重要性を強調しました。また、実践事例を交えながら、「Will」(やりたいこと)、「Can」(できること)、「Need」(社会的に求められること)の観点から探究を支えることが提案されました。

 その後、登壇者との議論を通して、探究がどのように生徒の主体性を引き出し、社会と結びつくのかについて多角的な視点から意見が交わされました。各分野の専門家が実践的な知見を共有し、学校現場や社会との連携の可能性について具体的な提案がなされるなど、議論は大いに深まりました。探究の意義やその発展に向けた課題が明確になり、参加者にとって示唆に富む充実したシンポジウムとなりました。

 この研究会では、本学の学生もボランティアスタッフとして運営に携わりました。参加した学生にとっても、探究の実践や教育現場の課題に触れる貴重な機会となり、学びを深める契機となりました。なお、加藤先生は、4月に開設される本学の教育学部において、生活科や総合的な学習の時間の授業を担当します。本学の授業でも、実践的な学びを重視し、未来の教育を担う力を育んでいきます。