追究
2026年03月19日
教育学部* 山本ゼミ「第30回みよし公募美術展」学生インタビュー

2026年3月3日(火)長久手キャンパス 図工室
山本ゼミの学生6名が美術展で入選。
作品制作を通し、自己表現としての図画工作の可能性を学びました。
図画工作を専門とする教育学部の山本ゼミは、子どもたちの造形表現における発達の特徴や図画工作の指導のあり方などを学びながら、自らも表現者となり、山本和久先生の指導の元で絵画や陶芸、工芸などの作品制作に力を注いでいます。コンクールや美術展などにも積極的に参加しており、今年度は愛知県みよし市が主催する「第30回みよし公募美術展」にゼミ生6名が応募し、全員が入選を果たしました。今回は入選した学生2名に作品に込めた思いやゼミでの学びについて話を聞きました。

文学部教育学科*4年 長瀬麗さん
洋画部門 入選
作品名:「交錯に祝杯を」
大学生活の思い出を形にしたく、長久手キャンパスの風景を描きました。制作過程で山本先生とディスカッションし、表現したいことを引き出してもらうことができました。こだわったのは光と影の描写です。柱に影を落として光が差し込んでいるように見せました。校舎の壁に実際にはない窓を付け、窓の外には通学途中に見ていた車窓の景色を描きました。夕焼けがキレイな日もあれば、日が暮れて藍色の空が広がる日もあり、柱と柱、光と影の交差、大学で出会った同窓生との交わりを“交錯”という言葉に込め、その交わりをたたえる気持ちで、「交錯に祝杯を」という作品名にしました。卒業後は、子どもたちの表現力を育むという教育方針に共感した9年一貫の義務教育学校の教員になります。子どもたちと制作活動をするのが今から楽しみです。

文学部教育学科*4年 杉春香さん
洋画部門 入選
作品名:「檜枝岐8.13」
尾瀬の玄関口となる福島県の小さな村「檜枝岐(ひのえまた)」の夏の景色を題材にしました。昨年夏に豊田市美術館で開催されていたモネ展へ行き、モネの睡蓮の繊細な色彩表現に感化されて、私も自然の風景を多彩な色使いで描いてみたいと思いました。雲は白だけなく赤や黄色を使って、山の緑は赤、青、黄色の3色を重ねて描きました。豊かな水の流れは、白色を大胆に使ってうまく表現できたと思います。制作期間は2ヶ月ほど。途中、山本先生がポジティブな声かけをしてくださるので、モチベーションを上げて取り組むことができました。私は卒業後、特別支援学校の教員として働きます。言葉で自己表現するのが難しい子でも、図工や美術を通して表現する楽しさを育んでいけるような指導ができたらと思っています。

文学部教育学科*4年 岡田沙羅さん
洋画部門 入選
作品名:「koi」
鏡を使用し、見る人自身が作品の一部になる構成にしました。あえてきれいに反射するのではなく、割れた鏡に歪んで映り込むことに意味を持たせています。鯉がエサをもらおうと必死に泳ぐ姿は、純粋な「欲」が自分自身を壊すことを表しています。この作品で描いたのは「葛藤」。鯉、もとい恋の美しさと気持ち悪さをその両方を感じ取ってもらえたらと思います。

文学部教育学科*4年 中野寛介さん
洋画部門 入選
作品名:「三分後」
宇宙空間に浮かぶウルトラマンを、あえて座らせることで、ヒーローらしい力強さだけでなく、わずかな寂しさや静けさも感じられるよう、表情やポーズを工夫しました。背景の星空は、細かな点を重ねることで奥行きを表現し、地球の青い光によって立体感を意識しています。全体の色味は抑え、赤と黄色が際立つよう構成しました。

文学部教育学科*4年 加藤蒼唯さん
洋画部門 入選
作品名:「パリピパンダ」
本来、パンダは白黒ですが、常識や固定観念にとらわれず、自分らしく人生をカラフルに彩っていく姿を表現しました。サングラス姿は、「自分の世界を楽しむ強さ」の象徴です。周囲に描いたフルーツは、日々の出会いや経験を表しています。
人生をもっと自由に、そして鮮やかに歩んでもいい――そんな思いを込めた作品です。

文学部教育学科*4年 早川陽南乃さん
洋画部門 入選
作品名:「“命”の火と“思い”の火」
戦争によって多くの命の火が消えても、想いは消えず、受け継がれていく――。その強さを表現しました。炎の中を進む姿には、未来へ想いをつないでいく力を重ねています。制作では、アクリル絵の具の上からクレヨンを重ねることで、質感と色の奥行きを追求しました。肌には青を用い、馬の毛も多彩な色で描くことで、自分の感覚を自由に表現しています。
*2025年4月より、文学部教育学科は教育学部となりました。












