追究

2026年05月19日

建築学部* 空間設計Ⅳ ゲスト講評会

2026年1月19日(月)長久手キャンパス8号棟4階プレゼンテーションルーム

3年次の集大成となる最終講評会。
講師陣からのフィードバックを糧に、
さらなるステップアップを目指します。

 建築学部(現:創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻*)3年生を対象に開講されている実践授業「空間設計Ⅳ」では、設計課題に個人またはグループで取り組み、1年をかけて一つの設計プランを完成させます。構想を図面に落とし込み、模型として立体化し、最終講評会ではプレゼンテーションを行います。3年次の学びの集大成として位置づけられており、学生たちはこれまで身につけてきた課題解決力・分析力・表現力といった設計に必要な力を総動員して挑みます。

 本年度の最終講評会は、2026年1月19日(月)に行われました。ゲスト審査員として、シーラカンスアンドアソシエイツ代表取締役の赤松佳珠子様をお迎えし、講評と審査をしていただきました。赤松様は、全国で小中学校や大学、公共施設などの建築計画・設計を数多く手がけ、これまでに多数の建築賞を受賞しています。また、法政大学や早稲田大学芸術学校で教鞭を執るなど、教育の分野でも幅広く活躍されています。

 2つの設計課題が出題され、まずは個人で取り組む第一課題「小学校の現代化プロジェクト」のプレゼンテーションからスタートしました。学生たちは長久手市立東小学校を題材に、現状の課題やこれからの学校教育に求められる学習環境などをふまえて、設計プランを作成。講評会では学生たちがそれぞれの持ち時間4分の中で、プレゼンテーションと質疑応答を行いました。気候変動や少子高齢化といった社会問題は、学校建築においても重要なテーマとなっており、それらに対応する柔軟なプランを提案する作品が多く見られ、赤松様からは高い評価をいただきました。

 次はグループで取り組む第二課題「図書館を中心とした文化交流施設」のプレゼンテーションです。名古屋・栄エリアに新たな図書館を建築するという想定で、実際の敷地条件をベースに現代の都市に求められる公共施設のあり方を考え、各グループが設計プランを作成しました。講評会では各グループの作品が並べられ、持ち時間4分の中でプレゼンテーションと質疑応答を行いました。栄エリア周辺施設との連携や、これまでにない公共空間を提案するプランなどが見られ、学生や教員も興味深くプレゼンテーションや質疑応答に耳を傾けていました。

 プレゼンテーション終了後、講評会は選抜作品講評へと移りました。第一課題・第二課題のすべての作品の中から8作品が選抜され、赤松様と教員による講評が行われました。プランの意図や空間構成、設計の背景などについて、より深く掘り下げる質疑応答が交わされました。
 赤松様と教員からは、鋭い指摘や問いかけに加え、ブラッシュアップに向けた具体的なアドバイスが次々と投げかけられ、学生たちは一つひとつの質問に懸命に答えていました。

 そして、いよいよ優秀作品の発表・表彰が行われました。ゲスト審査員が選ぶ最優秀作品には、第一課題から上田彩月さんの『環の学び舎』、第二課題から恒村桃香さん・西仲伽歩さんチームの『街に開かれた図書館―人の流れを汲み取る回遊動線―』が選ばれました。優秀作品には、第一課題から内藤小葵さんの『だんだん校舎―ひとつ屋根の下で学びが広がる―』、第二課題から斉藤夢叶さん・北住穂果さん・堀田紗那さんチームの『EDIT LIBRARY』が選出されました。
 さらに、学外展示「2026優秀作品展」に出展する作品として、第一課題から大村果乃子さんの『日常の核となる小学校―交通動線を受け入れ地域と子どもを結ぶ―』、第二課題からは、恒村桃香さん・西仲伽歩さんチームの『街に開かれた図書館―人の流れを汲み取る回遊動線―』が選ばれました。最優秀作品および優秀作品を手がけた学生には、副賞として、赤松様が選書した建築関係の書籍が贈られました。

 第二課題の最優秀作品に選ばれ、さらに「2026優秀作品展」への出展も決まった恒村さんと西仲さんは、「審査員の先生方が私たちの作品について議論を交わす場面もあり、白熱した講評会でした。議論となったフロア構成や空間デザインについて、チーム内であらためて方向性を話し合い、作品展に向けて取り組んでいきます」と今後への意気込みを語りました。また、第一課題の最優秀作品に選ばれた上田さんは、「改善策を見出せなかった部分について、具体的なアドバイスをいただき、『そういう手法があるのか』と大変勉強になりました。今日の貴重な経験を、これからの学びに活かしていきたいです」とコメントしました。
 1年を通して課題とじっくり向き合い、設計プランを練り上げて講評会に臨んだ学生たち。春からは最終学年へと進み、これまでの学びを土台に、さらに専門性を深めていきます。

◾️最優秀作品

第一課題
上田彩月さん
『環の学び舎』

第二課題
恒村桃香さん、西仲伽歩さん
『街に開かれた図書館―人の流れを汲み取る回遊同線―』

◾️優秀作品

第一課題
内藤小葵さん
『だんだん校舎―ひとつ屋根の下で学びが広がる―』

第二課題
斉藤夢叶さん、北住穂果さん、堀田紗那さん
『EDIT LIBRARY』

学外展示「2026優秀作品展」に選ばれた
大村果乃子さん
『日常の核となる小学校―交通動線を受け入れ地域と子どもを結ぶ―』

*創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻は2025年4月より、建築学部となりました。