心理医療科学専攻

 私たちの生き方の基本原理は、経済性と効率のよさを追求する“ビジネスの原理”から、人間性を大切にこころ豊かな生活者であろうとする“いのちの原理”へと、大きな方向転換のときを迎えている。本研究科は、心と体の両面からいのちと人生と生活の質(QOL=Quality of Life)を捉え直し、それを高める方策を見直し、新たに得られた知見を社会に還元し地域貢献に生かすことのできる、高度な専門性と学際性を持った研究者、実践者の育成を目的としている。

研究指導教員

心理学専修

  • 博士前期課程
  • 博士後期課程
小川 一美 教授
専門分野 社会心理学、対人社会心理学
研究テーマ 対人コミュニケーションや社会的スキルに関する社会心理学的研究
主要著書・論文 『対人関係の社会心理学』(共編)・『コミュニケーションと対人関係』(共著)・「二者間発話量の均衡が観察者が抱く会話者と会話に対する印象に及ぼす効果」
久保 南海子 教授
専門分野 比較発達心理学、老年心理学
研究テーマ 加齢にともなう認知と行動の変化、ライフイベントやジェンダーに関する心理学的問題
主要著書・論文 「女性研究者とワーク・ライフ・バランス」(共編)・「老年認知心理学への招待」(共著)・「Elimination of the enhanced Simon effect for older adults in a three-choice situation: Aging and the Simon effect in a go/no-go Simon」(共著)
斎藤 和志 教授
専門分野 社会心理学、対人行動学
研究テーマ 社会的態度・対人的態度の形成と変容、および社会的思考に関する研究
主要著書・論文 『社会的迷惑の心理学』(共編)・「会話意識尺度作成の試み」・「クリティカルシンキングに対する志向性の測定に関する探索的研究(2)」(共著)
坂田 陽子 教授
専門分野 認知発達心理学、生涯発達心理学
研究テーマ 選択的注意および実行機能の発達と衰退、子どもとデジタルの関連
主要著書・論文 「対象物の形、模様、色特徴抽出能力の生涯発達的変化」(共著)・「Teaching others rule-use improves executive function and prefrontal activations in young children.」(共著)・『研究テーマ別 注意の生涯発達心理学』(共編)
丹藤 克也 教授
専門分野 認知心理学、応用認知心理学
研究テーマ 目撃証言の信頼性、記憶・認知における実行機能のメカニズム
主要著書・論文 「検索誘導性忘却の持続性」(共著)・「検索誘導性忘却における反応基準と回想経験の役割:Remember/Know手続きを用いた検討」・「記憶心理学と臨床心理学のコラボレーション」(共編)
松尾 貴司 教授
専門分野 比較心理学、人間行動学
研究テーマ コミュニケーションにおける非言語的手がかりの認知と表出の相互作用
主要著書・論文 『心理学概説』(共編)・「Developmental changes in the caravaning behaviour of the house musk shrew (Suncus murinus)」(共著)
吉崎 一人 教授
専門分野 認知心理学、神経心理学
研究テーマ 視覚的注意、認知的制御、左右半球間の相互作用、認知加齢
主要著書・論文 「知覚的負荷並びに左右両視野への分割呈示が選択的注意に及ぼす影響」・「A high-loaded hemisphere successfully ignores distractors」(共著)・「Age-related change of location-based visual selectivity depending on conflict frequency」(共著)

臨床心理学専修

  • 博士前期課程
  • 博士後期課程
大崎 園生 教授
専門分野 臨床心理学
研究テーマ 認知行動療法をベースとしたストレスマネジメントおよびトラウマの心理療法
主要著書・論文 「“いのち”と向き合うこと・“こころ”を感じること」(分担執筆)・「児童期の虐待により人間関係の問題を抱えた成人症例の検討」「再就労に対する強い不安を抱えた離職者に行動活性化法を適用した事例」
清瀧 裕子 教授
専門分野 臨床心理学、学校臨床心理学、児童の心理臨床
研究テーマ 幼児期から青年期にかけての心理的問題の理解と心理学的支援
主要著書・論文 『子どもの発達と情緒の障害』(分担執筆)・「Relationships of eating disturbances to alexithymia, need for social approval, and gender identity among Japanese female undergraduate students.」(共著)・「小児科外来における抜毛症女児の母子同席面接過程」
髙野 恵代 准教授
専門分野 発達臨床心理学
研究テーマ 障害者家族の諸問題に対する理解と心理的支援に関する研究、青年期以降の心の発達と危機に関する研究
主要著書・論文 「重度障害者家族のきょうだい・母親・障害者の関係性の類型化:きょうだいからみた母子関係・同胞関係に着目して」(共著)・「大学生の学校嫌悪感と怠学傾向および居場所に関する検討:学内・外について」(共著)・「世代継承性研究の展望:アイデンティティから世代継承性へ」(共著)
髙橋 昇 教授
専門分野 臨床心理学、心理査定学、病院心理臨床
研究テーマ 心理テストバッテリーを含んだロールシャッハ法および描画法と、心理療法との関連、有効な施行法に関する研究
主要著書・論文 「ロールシャッハ法と「穴」のある風景構成法の統合的活用-投映法の心理療法的バッテリー」(単著)・「『臨床のこころ』を学ぶ心理アセスメントの実際」(共著)・「カウンセリング実践ハンドブック」(共著)
西出 隆紀 教授
専門分野 臨床心理学、家族心理学
研究テーマ 個人の精神的健康と家族システムの機能状態との関連に関する研究、家族システムの機能状態の測定
主要著書・論文 「家族アセスメントインベントリーの作成−家族システム機能の測定」・「家族システムの機能状態は子どもの抑鬱感にどのような影響を与えるか」(共著)・「Study on feelings of school avoidance, depression, and character tendencies among general junior high and high school students.」(共著)
古井 景 教授
専門分野 臨床精神医学、力動精神医学(精神分析的精神療法)、児童精神医学、産業精神保健、母子保健、学校保健
研究テーマ 心身に関わる種々の個人的、あるいは社会的問題(不適応、抑うつ、心身症、ストレスなど)に対して、医学および臨床心理学の両面からの理解と対応を行っている
主要著書・論文 『心理療法の実践』(分担執筆)・『心とからだを育む子どもの保健Ⅰ』(分担執筆)・『ゴム風船の中で生きる若者たち』

社会福祉学専修

  • 博士前期課程
  • 博士後期課程
末田 邦子 准教授
専門分野 保健医療福祉・社会事業史
研究テーマ 保健医療福祉や障害者福祉分野に関する歴史研究
主要著書・論文 「戦前期東京市における在宅精神病者に対する方面委員と特別衛生地区保健館の活動」・「戦前日本の社会事業雑誌にみる精神衛生相談に関する論調」・「村松常雄の精神衛生に関する思想および活動の展開」
瀧 誠 教授
専門分野 精神保健福祉、精神保健福祉援助技術、精神科リハビリテーション
研究テーマ 精神障害者に対する地域生活支援方法と地域サポートシステムのあり方、精神障害者への回復支援
主要著書・論文 精神障害のある人の権利擁護・虐待防止を考える −地域生活支援を行う福祉機関を基盤として− 『権利擁護・虐待防止白書2015』(共著)・精神保健福祉法と成年後見上の役割『権利擁護と成年後見制度』(共著)・「改正精神保健福祉法施行と地域課題」
谷口 純世 教授
専門分野 子ども家庭福祉
研究テーマ 社会的養護における社会福祉支援のあり方
主要著書・論文 「社会的養護内容」(編著)・「施設養護実践とその内容」(共著)・「児童養護施設における『あたりまえの生活』に関する課題」

言語聴覚学専修

  • 博士前期課程
  • 博士後期課程
天野 成昭 教授
専門分野 言語心理学、音声科学
研究テーマ 音声の知覚と生成
主要著書・論文 「日本語の語彙特性(第1巻〜第9巻)」(共著)・「基本語データベース」(共著)・「学研 ことば えじてん」(監修)
井脇 貴子 教授
専門分野 言語聴覚障害学
研究テーマ 人工内耳による聴取評価法の開発、雑音下における語音明瞭度の評価法の作成、両耳聴効果、難聴児のリテラシー
主要著書・論文 「Bimodal studies using adaptive dynamic range optimization(ADRO) technology」(共著)・「Comparison of speech perception between monaural and binaural hearing in cochlear implant patients」(共著)・「Sign language ‘heard’ in the Auditory cortex」(共著)
志村 栄二 教授
専門分野 発声発語障害学
研究テーマ Dysarthria例の評価法の開発・訓練エビデンスの構築
主要著書・論文 「Temporal performance of Dysarthric patients in speech and tapping tasks」・「Dysarthria例の発話特性における遅延聴覚フィードバック(DAF)の効果ー運動低下性タイプ以外に対する検討ー」(共著)・「Dysarthria例の発話速度調節訓練に影響を与える要因の一考察(第1報)」(共著)
鈴木 朋子 教授
専門分野 言語障害学(失語症・高次脳機能障害)、コミュニケーション障害学
研究テーマ 脳損傷者のコミュニケーション及び社会参加の評価と支援、コミュニティネットワーク
主要著書・論文 「失語症会話パートナーへの会話支援−失語症者との会話に対する質的評価の試み−」・「失語症者の生活評価尺度開発のために−ALA(Assessment for Living with Aphasia)使用の試み−」・「会話パートナーによる失語症支援活動の10年−愛知県における成果と今後の展望−」
船﨑 康広 教授
専門分野 言語発達障害学
研究テーマ 「発達障害」における評価・指導・支援
主要著書・論文 「視覚・聴覚・言語障害児の医療・療育・教育」(分担執筆)・「Factors affecting responses of children with autism spectrum disorder to yes/no questions」・「自閉症児に対する、類推能力を活用した意味への気づきを助ける技法−指導過程についてのコミュニケーション分析−」
牧 勝弘 教授
専門分野 聴覚神経科学、音響科学
研究テーマ 聴覚神経系の情報処理メカニズム
主要著書・論文 「Recent Developments in Auditory Mechanics」(共著)・「Auditory signal processing: physiology, psychoacoustics, and models」(共著)・「聴覚モデル」(共著)
吉田 敬 教授
専門分野 言語障害学、神経言語学
研究テーマ 脳損傷者(特に失語症者)の言語処理過程および会話の分析
主要著書・論文 『SALA失語症検査−Sophia Analysis of Language in Aphasia』(共著)・『失語症Q&A 検査結果のみかたとリハビリテーション』(分担執筆)・「Broca失語における自動詞文の格付与:名詞の有生性と意味役割が格付与に及ぼす影響」

視覚科学専修

  • 博士前期課程
  • 博士後期課程
稲垣 尚恵 教授
専門分野 視能矯正学
研究テーマ 視機能評価と視機能評価に基づく教育支援
主要著書・論文 「両眼開放円偏光下における屈折異常および不同視弱視眼の視力」(共著)・「比較図形の違いが不等像視検査に影響を及ぼすか-半円と正方形の比較-」(共著)・「縞視力の視標コントラストの違いが視力値に及ぼす影響」(単著)
柏井 聡 教授
専門分野 神経眼科学
研究テーマ 視覚および眼球運動障害の臨床的研究
主要著書・論文 「すぐに役立つ眼科診療の知識:神経眼科」・「New Mook眼科5:最新の神経眼科」・「眼球運動の臨床神経眼科学」
川嶋 英嗣 教授
専門分野 視覚科学
研究テーマ ロービジョンと日常生活行動の心理物理学的検討
主要著書・論文 「ロービジョンケアの実際 : コントラスト感度」(分担執筆)・「遮光レンズ装用者の色相弁別能」(共著)・「中心視野欠損のあるロービジョンの読書困難とこみあい現象」(共著)
高橋 啓介 教授
専門分野 実験心理学、視覚心理学
研究テーマ 視空間知覚における視覚的枠組みの効果、両眼視および色覚・色知覚の心理物理学的検討
主要著書・論文 『「成熟」へのレッスン』・「Effects of target-background luminance ratio upon the autokinetic illusion」・「色の進出現象と膨張現象との関係に関する実験的検討」
髙橋 伸子 教授
専門分野 実験心理学、視覚心理学
研究テーマ 運動視、形態視の心理物理学的検討
主要著書・論文 「How can we know the veridical velocity of a moving object?」(共著)・「こころの測定法」(分担執筆)・「Effect of spatial configuration of motion signals on motion integration across space」
田邊 宗子 教授
専門分野 視能検査学
研究テーマ 眼科領域の画像診断(主に眼底写真)
主要著書・論文 『視能学エキスパート視能検査学』(分担執筆)・『眼科写真撮影AtoZ』(分担執筆)・「カラー眼底撮影の基礎」
望月 浩志 准教授
専門分野 視能検査学
研究テーマ 視機能評価法の検討
主要著書・論文 「眼位検査経験者と未経験者における眼位ずれの認識の差異」(共著)・「呼吸リズムが瞳孔径の揺らぎに与える影響」(共著)・「立体視を用いた視野異常検出の試み」(共著)

スポーツ・健康医科学専修

  • 博士前期課程
  • 博士後期課程
安藤 富士子 教授
専門分野 老年医学、健康医科学
研究テーマ 老化と老年病の縦断疫学
主要著書・論文 『Transforming Growth Factor-beta1 Gene Polymorphism and Bone Mineral Density.』・『長寿科学事典』(共著)・『これからの老年学−サイエンスから介護まで』(分担執筆)
榎 裕美 教授
専門分野 栄養学、老年医学
研究テーマ 栄養評価および栄養ケアに関する研究
主要著書・論文 「Handbook of Anthropometry」(分担執筆)・「NSTのための疾患診断・治療と臨床検査の基礎知識」(分担執筆)・「Anthropometric measurements of mid-upper arm as a mortality predictor for community-dwelling Japanese elderly : The Nagoya Longitudinal Study of Frail Elderly (NLS-FE)」(共著)
加藤 憲 准教授
専門分野 医療・病院管理学、医療情報学
研究テーマ ヘルスサービスに関する研究
主要著書・論文 「病院管理学」(編著)、「The Relations between Eligibility Process, Trust, and Patient Satisfaction in the Houston VA Hospital」(共著)、「Japanese healthcare: Fostering competition and controlling costs」(共著)
瀬谷 安弘 教授
専門分野 実験心理学、スポーツ科学
研究テーマ 身体運動と知覚・認知機能の関係に関する研究
主要著書・論文 「Up-down asymmetry in vertical vection」(共著)・「Athletic experience influences shoulder rotations when running through apertures」(共著)・「Motion illusion reveals fixation stability of karate athletes」(共著)
林 久恵 教授
専門分野 理学療法学
研究テーマ 糖尿病および末梢循環障害と理学療法
主要著書・論文 「Validation of the risk score of the mortality and lower limb loss considering ambulatory status after surgical revascularization in maintaining patients with dialysis」(共著)、血管診療技師(CVT)テキスト(分担執筆)、PDCA理論で学ぶ内部障害理学療法(分担執筆)
前野 信久 教授
専門分野 生理機能検査学、画像診断学
研究テーマ 生体情報や生体メカニズムの計測と分析
主要著書・論文 最新臨床検査学講座「生理機能検査学」、「基礎からの睡眠医学」名古屋大学出版(分担執筆)、「Correlation between β-amyloid deposits revealed by BF-227-PET imaging and brain atrophy detected by voxel-based morphometry-MR imaging: a pilot study」 (単著)
矢野 裕介 准教授
専門分野 スポーツ史、武道論
研究テーマ 体育・スポーツ・武道の歴史と文化
主要著書・論文 『体育・スポーツ書集成 第Ⅱ回 戦後学校武道指導書 全五巻』(共編著)、『体育・スポーツ書集成 第Ⅲ回 国民体力向上関係書 全八巻』(共編著)、『体育・スポーツ書集成 第Ⅳ回 明治期体操学校 体育・体操書 全六巻』(共編)
和田 郁雄 教授
専門分野 リハビリテーション医学、整形外科学
研究テーマ 変性性・麻痺性運動器障害
主要著書・論文 「Pathology and management of flexible flat foot in children」(共著)・「The Pavlik harness in the treatment of developmentally dislocated hips: results of Japanese multicenter studies in 1994 and 2008」・「リハビリテーション医学テキスト 改訂第4版」(分担執筆)