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福祉貢献学部 学術講演会 OMEP日本委員会共催「幼児期におけるESDの新たな10年間」

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福祉貢献学部 学術講演会 OMEP日本委員会共催「幼児期におけるESDの新たな10年間」
福祉貢献学部 学術講演会 OMEP日本委員会共催 幼児期におけるESDの新たな10年間

平成26年11月13日(木) 星が丘キャンパス 2号館 記念会堂

幼児期における持続可能な教育について、
講演会を通じて考えを深めました。

 ESDとは Education for Sustainable Developmentの頭文字をとった名称で、持続可能な社会を創造していくことをめざす学習や活動のことです。2014年11月10日(月)~12日(水)、ESDに関するユネスコの国際会議が名古屋国際会議場で開催されました。この会議では、「ESDの取り組みを世界中で積極的におこなう期間」として定められた2005年からいままでの「国連ESDの10年」を振り返り、各国の取り組みの成果などが報告されました。この会議において、幼児教育・保育部門のワークショップの議長を務めたジョン・S・ブラッチフォード博士は、幼児教育に携わる人々が、国境を越えて子ども達の成長のために協力することを目的とした国際機関であるOMEP世界委員会やユネスコのESDプロジェクトで活躍する専門家です。そのジョン氏をお招きし、11月13日(木)に星が丘キャンパスの記念会堂で講演会をおこないました。

なぜ、幼児期の教育が重要なのか?持続可能な教育の必要性とは。

 OMEP日本委員会の共催で実現した講演会のタイトルは「幼児期におけるESDの新たな10年間~OMEP ERS-SDEC 評価尺度の紹介を含めて~」。会場には福祉貢献学部の学生をはじめ、全国各地から聴講者が集まりました。

 ジョン氏は「今まで世界が追求してきたのは"経済"の側面のみに特化した発展でした。しかしこれからは"経済""環境""社会・文化"の3つの要素のバランスが取れた開発に取り組んでいかなくてはいけません。このバランスが崩れてしまうと、人間の生息域が破壊されて、私たちの子孫が地球に住めなくなってしまうでしょう。ですから"Sustainable"という視点が大切なのです」と、持続可能な教育の必要性を訴えかけました。その上でなぜ、幼児期の教育が重要なのかを解説。「持続可能な教育を構築するためには、現在の人々のニーズだけではなく、これから地球で生きていく人々のニーズを汲み取って、内容を精査する必要があります。その一番のステークホルダー(利害関係者)となるのが、今の"幼児期の子どもたち"。彼らのために、地球環境を壊さない開発をめざしていかなくてはなりません」と語りました。

ジョン博士は、「持続可能な社会をめざそう」と未来の教育者にエールを送りました。

 「パートナーシップを結んでいる、イングランドとケニアのプレスクールのロールモデル体験」「イングランドのプレスクールのコウモリの生態を学ぶ授業」「ポルトガルのプレスクールの"カーフリーデー"のイベント」など、ジョン氏は幼児期の子どもたちが取り組んでいる持続的可能な未来を見据えた教育実践を次々と紹介。さらに、幼児期における持続的発展教育を客観的に評価する尺度も紹介し、それぞれの国の実情に応じた目標設定に活かせることを説明。「日本やイギリスがそれぞれ完璧に持続可能な教育を実現できても、世界は平和で豊かなものにはなりません。それは国によって貧富の差や文化の違いがあるからです。その違いを認め合い、持続可能な社会の実現というひとつの目標に向かって、各国が手を取り合って協力していくために、この評価基準がひとつのきっかけになればと思っています」と述べました。
 そして、「我々は未来の話をしていますが、長い歴史を振り返ると10年後、100年後はそれほど遠い話ではないことを、実感できるでしょう。未来のために若い皆さんが活躍することを期待します」と学生たちにエールを送りました。
 また、ジョン氏の講演会後、感想を求められたペルー出身のマルタさんは、「いくら持続可能な開発をしても、平和という一番大切な視点が欠けては意味がありません。子どもも大人もすべての人にとっての"平和"を追求していきましょう」と呼びかけました。保育士や幼稚園教諭をめざす学生たちにとって、この講演会はグローバルな視点から幼児教育や保育のあり方について考える貴重な機会となったことでしょう。