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メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修 RAD 榊原充大+本間智希 講演会

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メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修 RAD 榊原充大+本間智希 講演会
メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修 RAD 榊原充大+本間智希 講演会

平成26年11月28日(金) 長久手キャンパス 8号棟5階 プレゼンテーションルーム

建築リサーチ組織・RADの講演会を通じて、
建築の可能性の幅広さを実感しました。

 建築をひとつのメディアととらえ、街や人々の生活へのアプローチを考える愛知淑徳大学の都市環境デザイン専修。学びの一環として、第一線で活躍する建築士やクリエイターによる講演会を実施し、学生たちの向学心を刺激するきっかけとしています。11月28日(金)には、京都を拠点に活動する建築リサーチ組織・RADの榊原充大氏と本間智希氏による講演会を開催。お二人はRADが掲げる概念を紹介するとともに、さまざまなプロジェクトを披露し、建築の限りない可能性を学生たちに伝えました。

「建築=建てることがゴール」という概念にとらわれない。

 RADとは、「Research for Architectural Domain」の頭文字から成る言葉です。「建築的なアイデアは"建てる"だけがゴールじゃない」という考えのもと、建築的なアイデアを活かせる場所を見つけて提案する活動を続けています。この活動を通して、街にさまざまな人が関わるきっかけをつくることが、RADのめざすゴール。そのゴールはひとつではなく、建築的なアイデアの数だけ答えがあります。たとえば、「空き家になった京町家を改修したい」という依頼から生まれたプロジェクト。単純に改修を請け負うだけではなく、プロジェクトの進行過程や改修方法などのアーカイブ化をおこないました。「一回きりの改修が、街に及ぼす影響には限界があります。しかし、空き家を改修する過程を情報発信することで、空き家問題に取り組もうとしている他の人にもアプローチすることができます。ひとつの物件から、"空き家改修"の取り組みを引き継いでもらうことが重要だと考えたのです」と榊原氏。
 さらに「廃村にトイレをつくってほしい」という依頼から発展した、大見新村プロジェクトについても説明。「廃村を復活させることのみに重点を置くのではなく、廃村に多くの人びとが関わることができる"市民協働のプラットフォーム"として大見新村を位置づけました。今年で3年目ですが、今までに述べ1500人以上の方が大見新村に来村しています。自然の中でDIYをしたり、ワークショップをしたり、何もない廃村だからこそ、あたりまえの暮らしを見つめるきっかけを、参加者が主体的に考え、企画し、実施しています」と大見新村プロジェクトの事務局長を務める本間氏が語りました。


建築のチカラで、人々の関わりや絆を生み出すことができる。


 講演会の最後に本間氏が紹介したプロジェクトは「商店街の空きテナントを活用して欲しい」という依頼から発展した「堀川Common/堀川セレクト」。京都の堀川商店街内の空いているスペースで10組の若手作家が自身の作品を展示・販売し、さらに、その作家たちが堀川商店街で発掘した商品を販売する"セレクトショップ"をつくりだしました。「僕らが受けたオーダーとしては、"空きテナントのリニューアル"。でも、”箱”をつくるだけでは面白くありませんから、その内部で行うプログラムまで提案しました。建築的なアイデアを発端として、人々が街に関わるチャンスをつくりだすのが僕らの仕事。デザインや建築が生み出す、作家と街の人との交流といった発展的な成果を、RADは常に追求したいと考えています」と榊原氏。「建築=建物を建てること」という概念にとらわれず考え実践することで、建築の可能性を広げられることを伝え、講演会を締めくくりました。

 講演会の後におこなわれた本学の講師であり、デザインスタジオの所長である間宮晨一千氏との対談では、RADの価値観が生まれた経緯や自主企画の大切さなどが榊原氏と本間氏から語られました。また「名古屋の街を元気にしてやるんだという気概を持った人材が、学生の中から出てきてくれるとうれしい」という間宮氏の言葉を受け、榊原氏は「自主企画をやる人が増えると街が確実におもしろくなる」と返答。「東海という地域は関東と関西の中間点であること自体におもしろみがあり、可能性を秘めていると思う」と本間氏も語りました。建築をひとつのメディアととらえて付加価値を創出し、街や人々に発信し続けているRADの活動に触れた今回の講演会を通して、学生たちは建築を多角的に見つめるヒントを得たことでしょう。