追究
2026年08月04日
建築環境学実験 段ボールハウスの制作と体験

2026年7月23日(木) 長久手キャンパス 建築ANNEX棟2階ラーニングコモンズ、グラウンド
1人が心地良く本を読める段ボールハウスを制作する建築環境学実験を通して、建築を学ぶ上で必要となる実践的な視点を養いました。
建築学部の淺田秀男先生は建築環境学を専門としています。淺田先生の授業では、光環境、温熱環境、空気環境と建築の関係を学び、心地よい住環境について考察を深めることができます。




毎年1年生が取り組んでいる建築環境学実験では、段ボールを使用して「1人が心地良く本を読める段ボールハウス」を制作します。使用できる段ボールは10枚。学生たちは6班に分かれ、班ごとに1つの段ボールハウスを計画します。本実験は、設計したものを実際に形にする過程を通して、建築を学ぶ上で必要となる実践的な視点を、1年生の段階から身につけていくことを目的としています。そのため、計画や制作の過程で、淺田先生からの助言はほとんどありません。学生たちは、授業で学んだ知識を活かして知恵を出し合いながら、個性のある段ボールハウス計6棟を完成させました。




実験日は晴天に恵まれましたが、室外気温は40度に達し、記録的な猛暑日でした。また、風が強く、日差しを遮って通気をとりつつも、風に飛ばされないような耐久性も求められました。
実験では、グラウンドで組み立てた段ボールハウスの中に1人が15分間入り、1分ごとに明るさや気温、湿度などの変化を記録。数字と体感を照らし合わせながら居心地の良さを検証し、建物と光、温熱、空気の関係について考察を深めました。






ほとんどの班が室内温度39~40度前後を記録していたものの、「日差しが遮られるだけでとても涼しく感じる」「風が抜けるので体感温度は低く感じる。39度とは思えない」と、実際の温度と体感が異なることを実感。また、「落ち着いて本が読めるように天井を低くしたが、姿勢良く読めることを検討してもよかったかもしれない」「芝があるので床を薄くしたものの、これほど暑いと地面からの熱が伝わってくる。床に厚みを持たせた方がよかった」「風に飛ばされないよう、壁の厚みを増したり、開口をもう少し小さくしたりする必要があった」など、形にしたからこその反省点も見えたようです。淺田先生は「失敗したと思った点を多く挙げてほしい。それが建築を学ぶ上で、今後の肥やしになります」と、学生たちに激励の言葉を贈りました。
建築環境学実験を通して、学生たちはこれまで机上で得た知識を実践によって確かなものにする過程を経験できたようです。本学の建築学部では、今後も実践的な学習機会を提供し、学生が建築への理解を深めながら着実に成長できる機会を創出していきます。












