追究

2026年08月04日

建築学部 宮本ゼミ2025 モリコロパーク休憩スペース絵本空間プロジェクト

2026年7月25日(土)モリコロパーク円形休憩所

モリコロパークの休憩所をワクワクする空間に。
宮本ゼミの学生たちが企画から設計、施工まで担い
秘密基地のような絵本空間を完成させました。

 建築学部では、建築・まちづくりから住居・インテリアまで幅広いスケールで学んでいます。企業や自治体との関わりも深く、キャンパス外の建物再生や空間活用などを通して実践力を培っているのも特徴です。宮本ゼミでは2025年度、モリコロパークの円形広場前にある「円形休憩所」の空間活用プロジェクトに取り組みました。

 「約400冊の絵本を並べて、交流できる場所にしたい」「100冊以上は表紙を見せて置く面陳棚に」という要望のもと、宮本ゼミの学生6名が2025年4月から設計やデザインを考え、まずは3つのプランを提案。モリコロパークのみなさんと意見を交わし、子どもたちが安全に利用できるか、限られた予算内で実現可能かなどの検討を重ねました。

 隠れ家・小屋・居場所をキーワードに、3つの案の良いところを抜粋しながらブラッシュアップし、ひとつに集約したのが「もりのえほんごや」と題した最終プランです。年明けの2026年2月から施工を開始。モリコロパークにあった廃材を活用し、秘密基地のような居心地のいい絵本空間をつくり上げました。

 もともとあった畳スペースを囲むようにヒノキの廃材を積み上げて本棚をつくり、奥には小上がりを設けています。子どもたちが利用する姿を想像し、脱いだ靴が散らばらないように竹の廃材で下駄箱を制作。小屋の形をした絵本の交換ボックスも設置しました。

 2026年7月25日(土)のテストオープンでは、企画・設計・施工を担当した学生たちが積極的に声をかけ、生まれ変わった円形休憩所をPR。子どもたちは目を輝かせながら絵本を選び、思い思いの居場所を見つけて、楽しく過ごしている様子でした。

 運用開始時期は未定ですが、絵本ボランティアによる読み聞かせイベントなど、さまざまな活動や交流が生まれる場となっていくことでしょう。

[学生インタビュー]

本棚班
建築学部4年
鈴木伶奈さん、加納瑞姫さん、奥村真大さん

 フラッと立ち寄って楽しく絵本を探し、好きな居場所を見つけて過ごせることをコンセプトにしました。本棚に活用できる廃材がヒノキの角材だったため、壁に沿う形状にすることで強度を確保しています。角材を3列ずつ並べて積み上げていますが、子どもたちが触れる部分はバリを取るなど、安全性には特にこだわりました。長さがバラバラで角が削られているものもある廃材を一本ずつ選別して加工し、図面通りに組み上げていくのは途方もない作業でしたが、企画から設計、施工まで携われたのは貴重な経験でした。どういう人が使うのかを考えながらつくることは、今後もさまざまな場で活かせると思います。

家具班
建築学部4年
前田香乃さん、平野優花さん、中川水晶さん

 交流のきっかけになるような家具をつくりたいと考え、交換ボックスを思いつきました。全体テーマに合わせて小屋の形にし、大きさが違う箱を組み合わせてツリーハウスのイメージに仕上げています。倒れたり角で頭をぶつけたりしないよう、高さや段差の出し過ぎに気を配りました。竹製の靴箱は、ビスを使わずに麻紐で固定したのがポイントです。靴箱などの家具は、8月の中間発表で「あったらいいね」という声から発展したもの。廃材や畳の空間に馴染む素材を活用するというコンセプトを形にできたと思います。施工では、同級生や後輩の力も借り、いろいろな人とつくる達成感を得ました。