追究

2026年08月28日

教志会 第12回総会・講演会・情報交換会

2026年8⽉8⽇(⼟) 星が丘キャンパス 2号館6階記念会堂、1号館4階交流ラウンジEAST

教員をめざす在学生と、教員として活躍する卒業生が、
教育への志を互いに高め合いました。

 愛知淑徳⼤学は1975年の開学当初から教職課程を設置し、教員養成に⼒を注いできました。⼤学の理念「違いを共に⽣きる」のもと、児童・⽣徒⼀⼈ひとりに寄り添える豊かな⼈間性と専門性を備えた教員を育て、これまでに2000⼈以上の卒業⽣を教育現場に送り出しています。その伝統をふまえて2015年には、教職課程を履修する在学⽣と、教職に従事する卒業⽣をつなぐコミュニティ「教志会(教育に志す者の会)」が発⾜。在学⽣が「教員になれるように」、卒業⽣が「教員を続けていけるように」という目標を掲げ、勉強会や講演会、教員採⽤試験対策イベントなどを企画・運営し、互いに学び合い、⽀え合いながらよりよい教育のあり⽅を探究しています。

 8⽉8⽇(⼟)には「教志会 第12回総会・講演会・情報交換会」が星が丘キャンパスで開催され、約120名の在学⽣・卒業⽣・教職員が参加しました。企画・運営に教志会学⽣スタッフが携わり、当⽇は受付や会場案内などを担ってスムーズな進⾏を⽀えていました。
 最初に記念会堂で行われた総会では、令和7年度の教志会事業報告と、令和8年度の教志会役員および事業計画について審議がおこなわれ、いずれも賛成多数で承認されました。

 今回の総会をもって教志会会⻑を退任された榊原有⾹先⽣に感謝状が贈られ、榊原先⽣からは「これからも共にそれぞれの持ち場で頑張っていきましょう︕」と後輩たちへ激励のメッセージが届けられました。新会⻑となった藤原智⼦先⽣からもご挨拶があり、「児童・⽣徒⼀⼈ひとりの未来を広げる、考える⼒を育てるのが教員です。今後も教志会が安⼼して語り合い、学び合い、⾼め合える場になるよう願っています」と語られました。また、総会の最後に教志会学⽣スタッフ14名が登壇し、和やかな雰囲気のなか⾃⼰紹介を行いました。

 続く講演会では、科学教育アドバイザーの⼩笠原豊先⽣が、昨年に引き続き特別講師として登壇されました。演題は「教育の仕事って、やっぱり⾯⽩い 〜仕掛ける・楽しむ・考え続ける〜」。⼩笠原先⽣は中学校の理科教員として⽣徒の知的好奇⼼を刺激する多彩な授業を実践するとともに、科学部の指導にも⼒を注がれ、内閣総理⼤⾂賞を4度受賞されました。さらに、中学校の教頭・校⻑、⼩学校の校⻑などを歴任してよりよい学校づくりに取り組まれ、その後は中部⼤学現代教育学部准教授として後進の育成にも尽⼒されました。今回の講演会では、豊富な経験を紹介しながら、教職の醍醐味と「先⽣」という仕事の誇りや魅⼒を伝えられました。

 ⼩笠原先⽣は、⽣徒の⼒を最⼤限に発揮させるサバイバルキャンプや修学旅⾏の企画・実⾏、「えっ!?」「なんで!?」という強い問題意識や達成欲求を抱かせる仕掛けを重視した授業づくり、学校⽣活におけるさまざまな⼯夫、学校で起こり得る問題への対応などを、実際の写真をスクリーンに映し出しながら、ユーモアを交えてパワフルに語られました。児童・⽣徒が主体的に取り組み、活躍できる授業を行うこと、⼀⼈ひとりの思いや考えをしっかりと聞くこと、学級の諸問題を定期的に話し合うこと、相⼿と向き合い、⼼をこめて褒めたり叱ったりすること。その⼀つひとつの積み重ねが「いい授業」「いい学級経営」となり、児童・⽣徒の笑顔や成⻑につながっていくとお話しくださいました。

 さらに、教員⾃⾝が楽しむことの⼤切さにも触れ、⼩笠原先⽣はご⾃⾝が考案した⾯⽩い授業の⼀例を実演されました。ステージに設置されたのは、中学校3年⽣の理科「物体の運動」の単元で落下運動や等速直線運動を学ぶための巨⼤な装置。すべて⼩笠原先⽣の⾃作です。⾼いところから落としたクマの⼈形が、その下を通過するトロッコに乗るか、それぞれの速度を割り出した上で実践となりました。⾒事、落下したクマがトロッコにスポッと乗ると、会場は拍⼿に包まれ⼤いに盛り上がりました。在学⽣も卒業⽣も⼦どものように目を輝かせながら、児童・⽣徒を夢中にさせる授業づくりの考え⽅を学んでいました。

 講演会の締めくくりには、教志会学生スタッフが登壇して小笠原先生への謝意を述べました。学生スタッフは「子どもたちの心がわくわくする授業のアイデアや、子どもたちのために働く教職の魅力を学び、教員として全力で学び続ける姿勢の大切さを深く感じました」と語り、教職への志をより強くしていました。

 最後に、会場を交流ラウンジEASTに移して行われたのが、情報交換会でした。在学⽣と卒業⽣の対話が深まるよう、教志会学⽣スタッフがオリジナルのすごろくトークを各テーブルに⽤意。在学⽣側のマスには「楽しかった授業の思い出」「教育実習で⾝についたこと」「どんな先⽣になりたいか」など、卒業⽣側のマスには「⼤学時代にやっておけばよかったこと」「今、苦労していること」「教員をやっていて良かったこと」などの多様なトークテーマが書かれていました。教職をめざす思いや悩み、教職のやりがいや楽しさなどを互いに共有し、在学⽣、卒業⽣の双⽅にとって有意義な時間となりました。

 これからも教志会は、在学生・卒業生が共に学び合い、人間力を高め合える場を提供し、教育への志を持つ一人ひとりが自分らしく歩んでいけるよう支えていきます。