
図書館情報学の学びの集大成として、学生たちがさまざまな卒業プロジェクトに取り組みました。
人間情報学部(前身である文学部 図書館情報学科)の菅野ゼミでは、4年生の学生たちが学科で培った情報分析力や情報活用力、情報発信力などを活かし、さまざまな研究に取り組んできました。その数あるプロジェクトのうち2チームが、11月に長久手市中央図書館で展示やイベントを開催しました。ここではその様子をダイジェストで紹介します。
長久手フィールドビュー
長久手市の地域情報を集め、パネル展示、冊子、webサイトによって発信しました。

2010年度からスタートしたプロジェクト「長久手フィールドビュー」は、長久手市の史跡や伝統行事、自然景観などの観光資源を、魅力的な「地域情報」として広く発信していくことを目的としています。2012年度は、長久手市制施行を記念して「長久手今昔」というテーマを掲げ、4年生5名が長久手市の歴史を紐解きながら、「今」と「昔」をさまざまな形で伝えました。
そのひとつが、11月14日(水)から18日(日)の5日間、長久手市中央図書館で開催したパネル展示です。長久手町制以降約30年の歩みを振り返る年表や写真、地図、伝統的なお祭りなどを撮影した動画、長久手市長へのインタビュー記事、市民の方々を対象にしたアンケート結果などがわかりやすく展示されていました。さらに、学生たちが制作した長久手市のウォーキングマップや地域情報を発信するwebサイトも紹介され、多くの市民の皆さんが興味深そうに見学していました。



学生たちのコメント

長久手に関する新聞記事を集めることから、2012年度の「長久手フィールドビュー」をスタートさせました。「どうしたらまちの魅力をわかりやすく伝えられるか?」と試行錯誤を重ねながら資料の収集や地域の方々への聞き取り調査、お祭りなどの行事の撮影をおこない、パネル展示や冊子、webサイトをつくり上げました。このプロジェクトを通じ、長久手市のさまざまな魅力を実感するとともに、親身になって協力してくださった長久手市長をはじめ市民の方々に心から感謝しています。「長久手フィールドビュー」が、市民の皆さんにとって自分たちのまちをより深く知るきっかけになればと願っています。
えほんのくに
子どもたちの絵本への興味を喚起する、読書空間を学生たちがつくり上げました。

「子どもたちに、絵本に興味を持ってもらうための環境づくり」を目標に、読書環境プロジェクトの学生8名が、長久手市中央図書館で「えほんのくに ―子どもと絵本をつなぐ読書空間―」という参加型展示を開催しました。11月16日(金)には、長久手市中央図書館や市内の保育園のご協力を得て、調査研究として子どもたちの様子を撮影しながら観察し、17日(土)には一般開放して、地域の子どもたちに自由にのびのびと絵本を楽しんでもらいました。
この展示をつくるにあたって、学生たちはゼミ合宿の一環で東京や京都の児童書専門店や子ども図書館を見学し、どんな空間が絵本に対する子どもたちの興味を喚起するのか、子どもの読書に関する基礎研究を重ねました。そして牛乳パックや段ボールなどで本棚や椅子、テーブルなどを制作。子どもの行動に合わせて形や色、絵本の置き方など、さまざまなパターンを想定し、より多くの絵本との出会いを促す、子どもの行動に合わせた読書空間をつくり上げました。



学生たちのコメント

昨年、岡崎の幼稚園で子どものための読書空間をつくった先輩方のプロジェクトを引き継ぎ、私たちは長久手市中央図書館のご協力のもと、子どもと絵本をつなぐ空間づくりに取り組みました。「子どもたちに喜んでもらいたい!」という思いをメンバー全員で共有し、色彩心理学について研究する班、子どもの行動特性について調査する班、人間工学的に本棚や椅子などのサイズを検討する班に分かれてプロジェクトを進めました。これからまとめる研究結果を地域の保育園や幼稚園などにもお伝えし、子どもたちにとってよりよい読書空間をつくるお手伝いができたらと考えています。