
地元企業との協働の成果を、学生たちが中間報告し、ご意見を伺いました。

星が丘キャンパスを拠点とする交流文化学部とビジネス学部の学生たちが互いに学び合い、専門性を深めていく「星が丘モデルプロジェクト」。2012年度から取り組み始めた3年生4グループが挑むテーマは、「コンサルタントになろう ~企業が抱えている問題をチームで解決!~」です。中小企業家同友会や地元企業の方々にご協力いただき、企業訪問、社員の方々へのヒアリング、顧客満足度調査などを実際におこない、企業の発展につながる戦略を考えていきました。その研究成果を発表する最終報告会が開催されるのは、大学祭2日目の11月3日(日)。約2カ月前の8月23日(金)には中間報告会が開かれ、スーツ姿の学生たちが企業の方々の前で堂々とプレゼンテーションをおこないました。実社会に即した貴重なご意見をいただき、学生たちにとって提案内容をさらに現実的なプランへと深めていく学びの場となりました。



協力企業とプロジェクト課題
Aグループ
エイベックス株式会社〈自動車部品製造、高精度小物精密切削、切削加工〉
課題:エイベックスの2020年ビジョンを策定

社会や時代の流れをふまえて学生たちが検討したのは、「進出」。自動車市場の現状や取引先である自動車部品メーカーの海外展開の現状などから、海外進出は難しいという結論に至り、新たな業界への進出が望ましいと提案しました。進出分野として例に挙げたのが、医療分野。安定した成長市場であり、エイベックスが持つ高い技術力を活かせる分野です。医療分野参入に求められる条件なども提示し、より具体的なビジョンを考案したAグループ。エイベックスの加藤明彦会長も「提案の要点が明確で、論理的な裏付けがなされています。最終報告会を楽しみにしていますよ」と中間報告の内容を評価してくださいました。また、「海外進出をしない場合のリスク」「医療分野以外に進出した場合の可能性」など、企業の方々からの質問に対しても学生たちは的確に回答。自信を持って意見を述べる姿に、このプロジェクトを通して着実に成長していることが伺えました。学生たちは、企業の方々からのアドバイスにより、最終報告会に向けての改善点が明確になったことでしょう。
Bグループ
株式会社羽根田商会〈機械・工具の製造、輸入および販売〉
課題:羽根田商会が「成長し続ける」ための戦略立案

「商社とはなにか」と業態の根本に目を向け、エンジン部品加工工具などを取り扱う羽根田商会の強み、課題、置かれている現状などを分析しました。見えてきたのは、電気自動車の保有台数が2011年から急激に増え、エンジン部品加工工具の需要が低下する危惧があること。また、仕入先と販売先が直接取引をする「中抜き」が起こっているということ。この2つの課題を解決するにはどうすればいいのか。Bグループが考えたのは、商品提案に定評がある羽根田商会の強みを活かし、より専門的な部品が求められている医療分野へ参入すること。そして商社としての存在意義を高めることでした。発表の後、企業の方々から多くの質問や意見が集まり、真剣な表情で書き留めていた学生たち。「電気自動車に関連する機器の需要も高まるので、新しく参入できるマーケットになりえるのではないか」という新たな着眼点やアドバイスもいただき、プラン改善へのモチベーションをいっそう高めていました。
Cグループ
株式会社ドライバーサービス〈各種車両の運行管理を受託〉
課題:ドライバーサービスのさらなる発展のための戦略立案

デイサービスの送迎や幼稚園バスの運行などを担うドライバーサービスの経営戦略を考えるために、顧客満足度の調査からスタートしたCグループ。取引のある病院、幼稚園、企業でヒアリングをおこない、感動したサービスなどユーザーの生の声を収集しました。この聞き取り調査で明らかになったのは、ドライバーを務める方々の人柄が高く評価され、口コミで顧客が広がっているということ。こうした結果をもとに、Cグループは高齢者個人を対象にしたサービスのさらなる充実を提案しました。ドライバーサービスの徳升忍社長も高い関心を示し、「学生たちの行動力には驚かされました。お客様のご意見はとても参考になりましたし、それを反映させたより深い提案を期待します」と最終報告会に向けてエールを送りました。より具体的な提案にするためにこれからが勝負どころ。企業の方々の話を真摯に聞く学生たちの力強いまなざしが印象的でした。
Dグループ
株式会社サンテック〈機械組込みのソフトウェア開発〉
課題:サンテックのさらなる発展のために今おこなうべき「社内活性化」の考案

ソフトウェア開発のイノベータをめざすサンテックにおける社内活性化とは何か? その問いのもと、学生たちはブレインストーミングや概念マップの制作を経て、社内活性化の軸となる「環境」「学習」「コミュニケーション」の3つのキーワードを見つけ出しました。職場環境を整えることで仕事の効率化をはかり、さらに継続的な学習を通して仕事の質を向上。そして、円滑なコミュニケーションで社員同士のつながりを密にし、モチベーションを高めようと考えました。中間報告では、サンテックの業務内容をカレーの調理にたとえてわかりやすく解説した上でこの3つのキーワードの重要性を説明し、社内活性化に向けた具体策を考案中であることを報告。今後、実際にそのアイディアを実施したいとも発表しました。サンテックの青木義彦社長は「プロジェクトの集大成として、ぜひ実施しましょう!」と激励の言葉をかけてくださいました。青木社長のエールを受け、自信を得た学生たちは、さらに意欲を高め最終報告会での具体的な提案へとつなげることでしょう。