
学部をこえて学び合い、企業と協働した成果を、学生たちが力強く発表しました。
2012年9月のキックオフ・ミーティングからスタートした「星が丘モデルプロジェクト」。星が丘キャンパスを拠点とする交流文化学部とビジネス学部、両学部の科目で学んだ知識を活用し、実地経験を積み重ねる取り組みです。学部の枠をこえて意欲的に参加したのは、21人の学生たち。4つのグループにわかれて仲間と力を合わせ、約1年間、地元企業との協働に励みました。

当初、2年生だった彼らは3年生となり、各学部の授業やゼミ活動などで養った知識やスキルを力に変え、たくましく成長。企業の方々のご協力のもと、ヒアリングやアンケート調査などを自らおこない、ディスカッションを重ねて各企業の経営戦略やビジョンを考案していきました。そして迎えた、最終報告会。会場となった大教室には、企業の方々や両学部の教員、次年度の星が丘モデルプロジェクトに参加する2年生が集まりました。4グループともに、スクリーンに資料を映し出しながら、力強くプレゼンテーション。実際の現場で調査・分析してまとめた一つひとつのプランは、彼らが実社会に即して考え行動する力を培った証であり、中身の濃い提案でした。企業の方々から熱い拍手が送られると、学生たちは感謝の思いを伝え、仲間と互いの健闘を称え合っていました。




1年間、学生たちの頑張りを見守ったビジネス学部の大塚英揮先生は、「皆さんのプロジェクトが形になったのは、企業の方々をはじめ多くの人の支えがあったからです。それは実社会で仕事をするときも同じ。困難にも立ち向かって行動し続ければ、必ず支えてくれる人が現れ、目標を達成できるでしょう。今日の達成感や喜びを次につなげ、今後も走り続けてください」と一人ひとりに激励の言葉を送りました。 交流文化学部とビジネス学部の初めての試みでもあった、星が丘モデルプロジェクト。仲間とともに社会を見据えて一歩を踏み出す、貴重な機会となりました。これから両学部の伝統的なプロジェクトとして発展し、次代を担う学生たちの無限の可能性を広げていくことでしょう。
協力企業とプロジェクト課題
Aグループ
エイベックス株式会社〈自動車関連部品製造、高精度小物精密切削、研削加工〉
テーマ:エイベックスの2020年ビジョンを策定

エイベックスの高い技術力を活かして新たな業界へ進出することが、2020年に向けて成長し続ける力になるとAグループは考案しました。社会や時代の流れをふまえて業界研究に取り組んだ結果、学生たちは「航空機」「医療」を進出分野として提案。これらは今後も継続的な需要が見込まれる市場です。特に推薦したのが、医療分野。現実可能なプランとするために、参入するための条件なども具体的に提示しました。さらに、海外企業には真似できない「付加価値の高い製品づくり」の推進が欠かせないことを提言。医者のニーズに応え「社会にとって役に立つ企業」という認知を広げることも、企業の成長につながると多角的な視野で提案しました。
Bグループ
株式会社羽根田商会〈機械・工具の製造、輸入および販売〉
テーマ:羽根田商会が「さらなる成長を遂げる」ための戦略立案

自動車産業への依存度が高い現状を問題視し、事業の多角化を提案したBグループ。「仕入れネットワーク」「切削工具などの部品知識」「提案力」という羽根田商会の既存の強みを活かし、より少ないコストで新しい分野へ進出する方法を探りました。参入分野として挙げたのは「航空機」「発電」「防衛」。航空機部品の国内生産が年々増えている、グリーン発電事業が伸びている、国家の防衛に対する予算アップが見込まれ市場として安定しているなど、各分野への参入のポイントを具体的に説明しました。さらに市場動向を調査する専門部署の必要性を示唆し、社会の動きに即時に対応することが「成長し続ける」力になると語りました。
Cグループ
株式会社ドライバーサービス〈各種車両の運行管理を受託〉
テーマ:ドライバーサービスをさらなる発展に導くための経営戦略

Cグループはドライバーサービスと取引のある病院、幼稚園、企業でのヒアリングに力を注ぎ、そこで明らかになったユーザーの声や顧客満足度をもとに経営戦略を考案していきました。「ドライバーを務める方々の人柄が高く評価され、口コミで顧客が広がっている」という企業の魅力をさらに活かすために、ネットスーパーの配送業務にも事業拡大すること、高齢者個人に向けたサービスを強化することを提案。宅配業務のマーケット規模に関する調査、自家用車を使った送迎など高齢者向けサービスに関する市場調査を実施。実施を視野に入れた完成度の高いプランをまとめました。
Dグループ
株式会社サンテック〈機械組込みのソフトウェア開発〉
テーマ:サンテックのさらなる発展のための「社内活性化」の考案

社内活性化の軸を見つけ出すために、Dグループはブレインストーミングや概念マップの制作からスタート。環境・学習・コミュニケーションを社内活性化のキーワードとし、「仕事の効率化を図る職場環境づくり」「仕事の質を向上させる社員教育」「社員同士のつながりを密にし、仕事への意欲を高めるためのコミュニケーションの場」をそれぞれ提案。サンテックの社風をふまえ、社員の自主的な参加を促す社内活性化のロードマップを作成、さらに、社員同士が交流を深めるきっかけとなる掲示板の活用を試験的に実施。PDCAサイクル〈Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(行動)〉を繰り返しながら実現可能なプランを提案しました。