
学生たちが手がけた紙芝居が、名古屋市内の子どもたちのもとへ。
「子育ち・子育ての社会的支援」をテーマに、地域と連携した研究・活動に励む、福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻の白石ゼミ。2013年、3年生が力を注いだのは、名古屋市農業センターや名古屋コーチン協会との協働プロジェクト「名古屋コーチンを子どもたちに広める活動」でした。11月、名古屋市農業センターまつりで披露したペープサート(紙人形劇)が反響を呼び、その脚本の紙芝居化が決定。2014年、食育教材用の紙芝居「なごっぴーのぼうけん」が誕生し、紙芝居が名古屋市立の全保育所に贈られることになりました。名古屋市役所での贈呈式、名古屋市農業センターでの上演会には、学生たちの輝く笑顔が咲きました。
名古屋コーチンを広める人形劇の上演に、学生たちが奮闘した2013年秋。
「名古屋コーチンのキャラクター・なごっぴーを活用し、子どもたちに名古屋コーチンの魅力を伝える出し物を企画・実演してほしい」。2013年秋、白石ゼミに名古屋市農業センターと名古屋コーチン協会から依頼が届き、3年生は職員の方々との話し合いを重ねました。保育園や幼稚園での実習の経験をふまえ、最初に企画したのは、子どもたちに楽しく学んでもらえる紙芝居。「制作時間や予算の関係上、難しい」という意見がセンターから上がると、学生は柔軟に対応して企画を再考し、ペープサートを提案しました。学生が手分けして脚本や人形をつくることで、時間と費用の問題をクリア。さらに、子どもを物語に惹き込む"キャラクターの動き"も表現できるとあって、センターの方々からも賛同を得ることができました。
実習や大学での学びを活かし、完成させた「なごっぴーのぼうけん」。

ペープサートの脚本を担当したのは、当時3年生の住田さん。ストーリーを考え出すと、ペンがどんどん進み、30分ほどで原案を書き上げました。「大学での学びと保育所での実習がもととなり、子どもたちの興味を惹きつけるアイデアが自然と湧いてきました」と住田さん。脚本作成で特に工夫したのは、考案した物語を「名古屋コーチンのPR」にどう結びつけるかという点。仲間とも意見を交わし、いくつものアイデアを組み合わせていきました。そして完成したのが、ひよこであるなごっぴーが名古屋コーチンの特徴を頼りにお母さんを探す、「なごっぴーのぼうけん」です。11月4日(月・祝)におこなった上演会は、子どもたちの笑顔であふれ、大成功! 高い評価をいただいたことがきっかけとなって紙芝居化が決定し、当初の提案も実現。学生たちはあきらめずに前進し続けることの大切さを実感しました。
2014年春、人形劇が紙芝居へと形を変え、名古屋市内118カ所の保育所に寄贈。

2014年、紙芝居化に向けて本格的に動き出した「なごっぴーのぼうけん」。住田さんの脚本をもとに名古屋市職員の方がイラストを描き上げ、15の場面から成る紙芝居を完成させました。さらに、名古屋市立の保育所・全118カ所に寄贈されることも決定し、 4月21日(月)に名古屋市役所で贈呈式を開催。副市長 岩城正光氏との会談のなかで、学生たちは大学での学びや経験を活かしてプロジェクトに携われたことへの喜びや感謝の気持ちを熱く語りました。
また、4月25日(金)には、「親子遠足」で名古屋市農業センターを訪れた幼稚園児と保護者に向け、紙芝居の上演会をおこないました。約60組の親子の前で、心を込めて紙芝居を読み上げた学生たち。名古屋市農業センターや名古屋コーチン協会の方々の期待に応え、子どもたちの笑顔につながる活動をカタチにしました。全力で取り組んだからこそ芽生えた感動を胸に、今、「保育者になる!」という夢に向かって新たな一歩を踏み出しています。






白石ゼミ・代表学生のコメント

脚本づくりやペープサート上演、紙芝居化の作業を進める中で、白石先生をはじめ、名古屋市農業センターや名古屋コーチン協会、イベントに参加してくれた子どもたちなど、たくさんの人からパワーをいただきました。ストーリーや演出へのアドバイス、紙芝居化に対する賛同や後押しをしていただくなど、多くの方に支えられて「なごっぴーのぼうけん」が完成したことを、今、強く実感し、心から感謝しています。この活動を通して子どもたちの視点を持つことはもちろん、制作に関わる一人ひとりの立場に立つことの大切さを感じました。福祉貢献学部で子どもや高齢者、障がいのある方など、さまざまな人たちと関わり、学んできた経験が自分の力として積み重ねられ、今回のプロジェクトで発揮できたのではないかと感じています。大学で培った「相手に寄り添う力」を、今後も保育現場はもちろん、多様な場面で活かしていきます。