
学生への思いや就職に関する有益な情報を、
保護者の皆さんと共有するためのセミナーを開催しました。
学生一人ひとりが自立した社会人へと力強く前進し、自分らしくキャリアを重ねていくために、どのような支援をすべきなのか。愛知淑徳大学の学生と教職員、そして保護者が同じ目線に立ち、就職活動に関する情報共有や意志の疎通を図ることを目的に、10月21日(日)「平成24年度 保護者向け就職セミナー」が開催されました。毎年好評のこのイベントは、今回も800人以上の保護者の方々にご来場いただき大盛況となりました。会場は我が子の将来を真剣に考える保護者の皆さんの熱気であふれていました。




開会の挨拶の中で、キャリアセンター長・三浦克人教授は、ビジネス学部のキャリアデザイン科目「就職入門」の授業内容や学生のコメントなどを紹介しながら、保護者の方々に「就職活動に励む学生は"進路に対する視野を広げたい""厳しい就職戦線を乗り切りたい""内定した会社で力を発揮したい"と考えています。ご家庭ではそうした前向きな気持ちをもっと引き出すよう親身に話を聞き、あたたかく見守っていただけたらと願っています」とメッセージを送りました。続いて、渡邊二味子キャリアセンター事務室長からキャリア教育・キャリア支援の現状などに関する報告があり、保護者の皆さんはいっそう真剣な表情で聞き入っていました。
基調講演では、企業が求める人材や家庭での就職支援について熱く語られました。
本セミナーのメインイベントとも言える講演会は、リバースキャリアパートナーズ代表・坂本章紀氏と、株式会社エイチーム取締役・加藤厚史氏を講師にお迎えしました。両氏の貴重な講演に、保護者の方々は熱心にメモを取りながら耳を傾けていました。

大学生の就職活動の支援や若手ビジネスパーソンの育成などに取り組む坂本氏は、「近年の就職活動の傾向とゆとり教育世代の学生気質について」というテーマで就職活動の今をご説明くださいました。「企業が求めているのは"自ら考え、行動する力"や"斬新で柔軟な発想力"、"新たな領域にも踏み込むチャレンジ精神"などを持つ人です。しかし、今の学生たちの多くが、そうした力が不足していると言われています」と解説し、失敗を恐れず行動して「自分ならでは」の経験を積み重ねることの重要性を強調しました。さらに、保護者の支援の在り方については、我が子を"信じ"、"待ち"、"許す"という「全面支援モード」で見守るようアドバイス。「学生の一番の理解者、支援者は保護者の皆さんです。"どんな就職活動をしているの?"と肯定的に聞く姿勢を心掛けましょう」と講演を締めくくりました。

続いて、加藤氏は「企業が求める人材 ~採用側の目線から~」というテーマで講演。「成長意欲が高く、就職活動も楽しんでいる"好奇心旺盛な人"。叱られたらしっかり反省できる"精神的に安定している人"。自分で決断できる"自立をしている人"。次々と売れる商品をつくるために、エイチームはこうした新入社員を求めています」と、加藤氏は人事担当者としてのご自分の立場から具体的に説明してくださいました。また、家庭内で就職活動に関する会話をよくおこなうと、学生自身が自分の状況や考えを客観的に把握でき、より自分に適した決断ができると解説。「学生が就職活動を楽しみ、自分らしく働ける場所を見つけることができるように、保護者の皆さんは話を聞き、応援してあげてください」と加藤氏も保護者の在るべき支援について語られました。
パネルディスカッションで語り合ったのは、学生の"主体性を尊重すること"の大切さ。

続くパネルディスカッションでは、「自立」をテーマに、家庭での支援に役立てていただける内容を語り合っていただきました。パネリストは、坂本氏と加藤氏、本学卒業生2名、内定を獲得して間もない本学在学生、本学キャリアアドバイザーの計6名。
卒業生や在学生は、就職活動の当事者としての視点から「就職活動中、父親が"夢は何なのか?"と聞き、自分の将来に対する考えを認めて応援してくれたから、頑張ることができた」や「おいしいご飯を一緒に食べながら、就職活動について話しやすい雰囲気を作ってくれるだけでありがたい」といった"見守る"支援の必要性を語りました。

その意見に坂本氏や加藤氏も賛同し、「"どう思う?"という考えを引き出すコミュニケーションを日常的におこなうといいでしょう」、「保護者の方もご自身の人生観、仕事観をお子さんに語り、後はお子さんの決断を尊重し、応援するといいでしょう」とアドバイス。キャリアアドバイザーも「就職活動では、その学生の人となり、生きざまが大切。テクニックではありません。だから本学のキャリアセンターでは、学生一人ひとりに合った就職活動の方法を一緒に考え、支援しています」と語りました。パネリストそれぞれの意見を聞き、保護者の方々も納得した表情を浮かべていました。
保護者の皆さんの相談に教職員が親身に応じ、学生に対するより良い支援の在り方を共に考えました。

基調講演およびパネルディスカッション終了後は、「教職員との懇談会」が場所を変えておこなわれました。本学教員やキャリアセンター職員が、学生の進路に関する保護者の皆さんの疑問や不安を直接聞き、親身にアドバイスしていました。また、交流ラウンジでは保護者の方同士の親睦を深め合うティーパーティーがおこなわれるなど、皆さんは思い思いに充実した時間を過ごしていました。
大学と企業、そして保護者の全員が情報を共有し、日本の未来を担う若者を社会へ送り出したいという思いを分かち合う場として、本年度も「保護者向け就職セミナー」を開催しました。今回参加された保護者の皆さんのご意見も活かし、学生一人ひとりの自己実現をよりきめ細かくバックアップできるように、大学としても引き続き実のある教育やキャリア支援に力を注いでいきます。