交流
2025年12月24日
公益社団法人スペシャルオリンピックス日本・愛知

2025年10月5日(日) 長久手キャンパス サブアリーナ
知的障がいのあるアスリートと学生たちが一体となり、
違いを認め合いながら絆を深めるスポーツイベントが開催されました。
2025年10月5日(日)、スペシャルオリンピックスによる「ユニス・ケネディ・シュライバー・デー」ユニファイドスポーツを開催。スペシャルオリンピックスは、知的障がいのある人々に対し、さまざまなスポーツや競技会の機会を提供している国際的なスポーツ組織です。今回は、その愛知支部によるイベントとして、ユニファイドスポーツが実施されました。この取り組みは、知的障がいのある人(アスリート)とない人(パートナー)がチームメイトとして共にスポーツに取り組むプログラムです。互いの違いや個性を受け入れ、仲間として尊重し合いながら、それぞれの力を活かすことを目的としています。今回のイベントには、本学から福祉や教育を学ぶ13名の学生が参加し、そのうち1名が司会進行役を務めました。


まずは知的障がいのあるアスリートと学生が4つの混合チームに分かれ、それぞれチーム名を決定。その後、学生たちが見本となり、準備運動をおこないました。




今回の競技は、障がい者スポーツである「ボッチャ」と「フロアボール」の2種目。ボッチャは、白い的球に自分のボールをできるだけ近づけて点数を競う、カーリングに似たスポーツです。得点を重ねると、チーム全体が大きな歓声に包まれ、ハイタッチを交わすなどして大いに盛り上がりました。一方、フロアボールは、スティックでプラスチック製のボールを打ち合い、相手ゴールに入れて得点を競う室内ホッケーの一種です。チームメンバー同士が声を掛け合い、白熱したプレーが繰り広げられました。


閉会式では、最終順位が発表され、参加した全員に大きな拍手が送られました。総評では「アスリート、パートナー、ボランティアの皆さんが一緒になって元気に楽しんでいる姿がとても印象的でした」とまとめられ、イベントは和やかな雰囲気の中で幕を閉じました。
このイベントへの参加は、福祉や教育を学ぶ学生にとって、障がいのある方との関わり方や支え方について理解を深める、貴重な機会となったことでしょう。今後も本学は、学生たちに多くの社会貢献の機会を提供し、一人ひとりの成長を支えていきます。
学生インタビュー

文学部 教育学科* 4年 塚本真由さん
以前参加したスペシャルオリンピックスのボウリング大会やサンクスパーティーでのご縁から、今回のイベントでは司会として参加しました。これまでは、司会進行を務める際にスポーツに参加するアスリートの方々と直接交流する機会はほとんどありませんでした。そこで今回は、できるだけ多くのアスリートと関わることを意識しました。特別支援学校の実習を終えたばかりで、「わかりやすく端的に伝えること」「明るい声のトーン」「肯定的な声掛け」を学んでいたので、実際の場面でそれらを意識して実践しました。うまくボールを投げられない時も、「あと少しで届くね」といった前向きな声かけを心がけ、グータッチなどのボディコミュニケーションも取り入れることで、多くの方と交流できたと思います。司会進行を務める中で身につけた、柔軟な対応力や適切な言葉遣い、そして周囲を広く見る力は、卒業後にも活かせるものだと実感しています。
健康医療科学部1年 舘京生さん
いろいろな方とコミュニケーションを取りながら、楽しく参加することができました。障がいのある方との関わり方については、どのように接すればよいのか分からず、戸惑う場面もありました。しかし、以前参加した実習での学びを生かし、警戒心を和らげるために、できるだけやさしい声色や表情を心掛けて接することができました。こうした機会があれば、また参加したいと思いますし、今後も「その人に合った対応の仕方」を実践できるよう、より一層学びを深めていきたいと考えています。
*文学部教育学科は、2025年4月より教育学部になりました。












