追究

2026年02月09日

教採現役合格者と新任教員を繋ぐ「そうだ、先輩に聞こう。」

2026年1月8日(木)長久手キャンパス1号棟121教室

教職に就く卒業生と、教員採用試験に合格した在校生が交流。
実体験を聞き、現場で役立つ情報を得る機会になりました。

 本学の教職課程履修者と、教員として活躍する卒業生をつなぐ「教志会」では、教職に関するさまざまなイベントを企画・運営しています。2026年1月8日(木)には長久手キャンパスで、教採現役合格者と新任教員を繋ぐ「そうだ、先輩に聞こう。」を開催しました。教員採用試験に合格した4年生が抱える疑問や不安を解消するためのイベントです。
 当日は、教員1年目と2年目の卒業生4名が来校。会場に集まった20名の教採現役合格者に向け、配属校が決まるまでの流れ、学級経営や授業について、保護者対応など、実体験を踏まえながらアドバイスをいただきました。

 最初に登壇したのは、名古屋市立小学校教諭の武田晟弥さんです。「教員にとって一番大事なのは、楽しくわかりやすい授業をすること」と話し、イメージを掴めるように三ケタの足し算の授業を実演してくれました。「ひと工夫を加え、授業の導入で子どもたちを惹きつけることができれば、やる気につながる」と武田さんは話します。他にも、児童同士をつなげたり、輝く場を与えたりするために実践しているレクリエーション一覧を配布するなど、学校現場で役立つことをたくさん伝授いただきました。

 高浜市立小学校教諭の武山結菜さんが伝えてくれたのは、4月までに何をすればいいのかについて。まずは、どういう子どもに育てたいかを考え、学級経営の軸を3つ決定。その内容を新学期に児童と共有したそうです。叱る場面では3つの軸に沿って伝えると、子どもは落ち着いて聞いてくれると言います。保護者対応では、「相手の話を最後まで聞くことが大切で、構えなくてもいい」とアドバイス。武山さんは、子どもが問題行動を起こした時だけでなく、いいことをした時も保護者に電話で伝えているそうです。同僚については、「困りごとも、うれしいことも、何でも話すことが大事。一人で抱え込まず、まわりに頼ってください」と力を込めて話しました。

 長久手市立の小学校で働く教員1年目の清水音衣さんは、やっておいてよかったこと、後悔していることを話してくれました。よかったのは、月に一度「いいところ見つけ」を実践したこと。子どもたちは自分のいいところを知ると喜び、会話の中でも自然とお互いのいいところが出てくるようになったそうです。初任者研修でレポートを書く際も、継続的に取り組んでいるものがあると役立つとのことでした。1年目は落ち込むことも多いですが、清水さんが主任の先生に言われて励みになった「初任者は何もできなくて当たり前だから大丈夫。学校に来るだけで花マル」という言葉を後輩たちにも伝えてくださいました。

 最後に登壇したのは、豊田市の中学校で社会科を教える教員1年目の鈴木郁実さん。採用試験に合格した1月から、配属校の通知が届く3月半ばまでを振り返りながら、日本各地を旅行したエピソードを紹介してくれました。帰りの会で5分間フリートークなど、教員は話す機会が多く、いろいろな経験をしておくことが強みになるそうです。「時間を守ろう」と子どもたちに示すうえで大切なのは、授業を延長しないことだと鈴木さんは話します。「授業と授業の間の10分間は子どもたちの時間。それを奪ってはいけない」という言葉が印象的でした。終盤では、福利厚生や帰宅時間についても触れ、後輩たちにエールを送りました。

 4名の体験談を聞いた後は、名古屋、尾張、三河の採用地域に分かれて座談会を実施し、教員として活躍する先輩から直に話を聞ける貴重な機会となりました。
 教志会ではこれからも、在校生と卒業生がより良い教育を実践できるよう、学び合いや交流の機会を提供していきます。