交流

2026年02月12日

健康栄養学科×愛知淑徳大学クリニック 健康相談室「親子食育教室」

2025年12月13日(土) 長久手キャンパス 国際交流会館(アイハウス)

管理栄養士志望の学生が食育イベントを企画・運営。
地域の子どもたちに食の楽しさや大切さを伝えました。

 管理栄養士を養成する食健康科学部 健康栄養学科と、健康分野での地域貢献に取り組む愛知淑徳大学クリニック 健康相談室が連携し、12月13日(土)に「親子食育教室」を開催しました。子ども向け調理実習、本学教員による保護者向け講演会、試食会がおこなわれ、地域の小学3・4年生と保護者の方々15組30名がご参加くださいました。
 運営の主体は、健康栄養学科の学生有志である1~3年生19名。5月頃から企画や準備に取り組みました。調理実習の献立作成では、栄養バランスを考えることはもちろん、安全面・衛生面に配慮した上で子どもたちが楽しく調理できる作業工程、彩り豊かな盛り付けなども工夫。病院で管理栄養士として働きながら本学大学院に所属する健康栄養学科の卒業生が献立を監修し、子どもたちが理解しやすいよう調理手順の表現にもこだわりました。また、食への興味を広げるレクリエーションや展示物も考案。学生たちは日頃の授業で学んだことを活かし、互いに協力して、試行錯誤を重ねながら食育イベントをつくり上げていきました。

 今年度のテーマは「にこにこ♪クリスマスごはんでカルシウムをチャージ!」。献立は「クリスマスシチュー」「レタスとしらすのサラダ~トマトのサンタ添え~」「トナカイの生チョコプリン」という、カルシウムをしっかりと摂取できる3品のクリスマスメニューでした。当日、学生たちは受付、テーブルセッティング、調理実習での講師や班ごとのサポーターなどに励み、子どもたちや保護者の方々と笑顔で交流して和やかにイベントを進行しました。
 学生が食材やレシピをわかりやすく説明した後、子どもたちは4班にわかれ、学生のサポートのもと調理にチャレンジ。班の仲間と力を合わせて調理に取り組み、料理の楽しさや大変さを実感していました。

 保護者向け講演会では、健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科 スポーツ・健康科学専攻教授の平野雅巳先生が「子どもの運動と健康」をテーマに特別講義をおこないました。現代の子どもたちの運動・体力に関する全国調査のデータを紹介しながら、子どもの健康や発達、学習成績と運動の関わりなどについて多角的に語られた平野先生。さまざまな運動・遊びを経験させることや、運動・食事・生活習慣を含めた総合的な健康づくりが、子どもたちの健やかな成長にとって大切だと解説しました。「他者との比較ではなく、その子自身の成長や『できるようになったこと』に目を向け、言葉をかけることが重要です」「『今より少しでも体を動かす』ことを家族全体で意識しましょう」といった、家族みんなで運動を楽しむためのアドバイスの数々が送られました。

 そして、子どもたち、保護者の方々、学生たちがテーブルを囲み、「いただきます!」という元気な声でスタートした試食会。みんなで一緒に食事する賑やかなひととき、学生たちが食育レクリエーションとして「カルシウム」に関する3択クイズを実施しました。子どもたちは積極的に参加し、1日に必要なカルシウムの量やカルシウムを含む食材などについて楽しく学んでいました。

 保護者の方々は「学生の皆さんが親しみやすく、わかりやすく教えてくれたので、子どもが楽しく調理できました」「今年のクリスマスにぜひつくります」、子どもたちは「トナカイやサンタさんの飾り付けが楽しかった!」「クイズが勉強になった!」「来年も参加したい!」といったコメントをお寄せくださり、皆さん、笑顔を輝かせていました。
 管理栄養士を志す学生たちにとって、献立作成や栄養教育などを実践的に学ぶ機会となった親子食育教室。貴重な経験を今後の学修・研究に役立て、人々の健やかで心豊かな食を支えるための専門性を深めていくことでしょう。

参加学生のコメント

健康医療科学部*健康栄養学科3年
●全体のリーダー:岩永 沙樹さん
●食育班リーダー:金井 綾音さん
●調理班リーダー:中山 歩美さん
(*現・食健康科学部 健康栄養学科)

 5月頃から全体のテーマやメニューなどを決め、考案した調理手順の実践や試作を夏休みにおこない、10月から実施に向けての最終準備に取り組みました。私たち3年生は臨地実習もあるため、みんなの予定を合わせることが難しかったですが、全体を見てスケジュールや必要な情報を共有し、話し合いを重ねて今日の本番を迎えました。一からイベントをつくり上げる機会はなかなかないため、貴重な学びができたと感じ、支えてくださった先生方や健康相談室の職員の方々に感謝しています。
 学生同士でおこなう栄養教育の模擬授業を実践する演習もありますが、今回、カルシウムをどのように説明するといいのか、どうすれば興味をもって聞いてもらえるかなど、実際に子どもたちの反応を見ながら、よりよい伝え方を考えることができました。管理栄養士になると、小さな子どもたちからご高齢の方まで、さまざまな人の栄養管理や栄養指導に携わります。親子食育教室を通して実感した「相手に寄り添い、伝わりやすい表現を考える姿勢の大切さ」を忘れず、今後も学びを深めたいと思います。