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2014年01月10日

教員採用選考試験合格体験発表会

教員採用選考試験合格体験発表会

採用試験に合格した先輩から、教職志望の後輩へ、
実体験に基づくアドバイスを伝えました。

 教員養成の伝統や実績がある愛知淑徳大学は、これまでに900人をこえる教員を輩出し、学校教育への貢献をめざしています。その担い手である教職志望の学生をきめ細かくサポートするために、教職・司書・学芸員教育センターを拠点とし、教職員が指導・支援に力を注いでいます。個別相談、小論文添削、教職に関する情報の提供、さらにセミナーや講演会などのイベントも開催。そのひとつが「教員採用選考試験合格体験発表会」です。大学のさまざまな授業や講座、教職員の指導・支援を自ら活用した多くの学生たちが、今年度も教員採用試験に合格し、教職の道へ一歩を踏み出します。そこにたどりつくまでの体験談は、同じように教員を志す後輩たちにとって道標となるものであり、合格を掴むヒントにあふれています。
この「教員採用選考試験合格体験発表会」は12月に長久手キャンパスでおこなわれ、続いて1月10日(金)に星が丘キャンパスでも開催されました。

長久手キャンパス

12月の発表会では、教職教養や一般教養、小論文、面接などの各試験科目の効果的な対策、試験に対する心構えなどが語られ、会場に集まった1〜3年生たちはメモをとりながら真剣に聞き入っていました。また、現在、講師として小学校で働きながら今年度の教員採用選考試験に合格した卒業生も発表。子どもたちの成長を後押しできる教職の仕事の魅力もイキイキと語りました。
先輩から後輩へと受け継がれる教職に対する熱意も、愛知淑徳大学の教職教育を支えるパワーです。合格者の熱い講演の数々は、これから教員採用試験に挑む学生たちにとって、試験勉強へのモチベーションや教職への志をさらに高めるきっかけとなったことでしょう。

合格体験を発表した4年生7人

愛知県教員採用選考試験(小学校)合格 文学部 教育学科4年

 教職志望の仲間と互いに刺激し、高め合いながら一般教養や教職教養の試験対策に打ち込みました。がむしゃらに勉強したからこそ、面接試験にも自信をもって挑むことができたと思います。また、多くの先生方にご協力いただいて面接練習を繰り返しおこない、教育に関する自分の考えを深め、伝える力も磨きました。「今できること」に全力を尽くした経験は、教員として働く自分にとって貴重な財産になると思います。

愛知県教員採用選考試験(小学校)合格 文学部 英文学科4年

 文学部複数教員免許状取得プログラムを活用し、小・中・高すべての教員免許状の取得をめざして勉強に励んできました。3年次の秋から、教員採用試験対策を本格的にスタート。面接では小学校でのボランティア活動や海外セミナーなどの経験を交え、具体的な自己PRができたと思います。卒業後は愛知教育大学大学院に進学し、教育をより深く追究した上で教壇に立つ予定です。大学での学修をベースに学び続けます。

三重県教員採用選考試験(特別支援学校)合格 文学部 教育学科4年

 教員採用試験合格をめざして私が大切にした3つのポイントは、「教員になりたいという強い思い」「学び合い、高め合う仲間」「コツコツと勉強する継続力」です。「子どもの笑顔を引き出す教員になりたい!」という目標があったからこそ、筆記試験対策、面接試験対策を綿密におこない教員に必要な知識や力を身につけることができました。過去問題を解いた分だけ、面接や論作文の練習を重ねた分だけ、自分自身の力になると思います。

岐阜県教員採用選考試験(高等学校・国語)合格 文学部 国文学科4年

 教職一本に絞るか、企業への就職もめざすか、4年次の春まで進路に迷っていた私。業界研究をして多様な仕事を知る中で、やはり教員として働きたいという思いを明確にし、教育実習や教員採用試験に意欲的に臨みました。1次、2次試験対策ともに役立ったのが、大学の授業や対策講座です。要点がまとまったテキストをいただき、さらに先生方が親身にご指導くださったおかげで、合格を掴めたと心から感謝しています。

愛知県教員採用選考試験(高等学校・国語)合格 文学部 国文学科4年

 3年次だった1年前、この合格体験発表会に参加してモチベーションが高まり、翌週から採用試験対策に取り組み始めました。図書館の個人学習室が、私の勉強の拠点。集中して勉強でき、授業やゼミ、家庭教師のアルバイトなどとの両立もできて充実した学生生活が送れました。教職・司書・学芸員教育センターにある過去問題集など、大学の支援や施設を積極的に活用したことが、夢をかなえる力になったと思います。

岐阜県教員採用選考試験(中学校・国語)/神奈川県教員採用候補者選考試験(中学校・国語)合格 文学部 国文学科4年

 1次試験を突破するカギとなったと思うのは、一冊の参考書を何度も繰り返し解いた勉強法です。3年次の9月から教職教養などの勉強に励み、点数が確実にとれるよう苦手克服にも努めました。また、面接試験に臆せず臨めたのは、国文学科や他学科の仲間と集団討論などの練習を重ねたことが、自信につながったからです。自分とは違う視点や意見はとても参考になり、教育に対する考えがより深まったと感じています。

愛知県教員採用選考試験(高等学校・国語)合格 文学部 国文学科4年

 3年次の秋にまず取り組んだのが「情報収集」です。各自治体の試験傾向や特色、勉強スケジュールの組み方、具体的な試験対策などを知るために、教員採用試験に関連した学内外の説明会に参加し、数多くの情報を集めました。その上で私が特に大切にしたのが、面接試験で「自分」を素直に伝えること。教職に対する思いを誠実に伝えることは、教員になったとき子どもたちと真正面から向き合う姿勢につながると思います。

合格体験を発表した卒業生

名古屋市公立学校教員採用選考試験(小学校)合格 文学部 教育学科 2012年度卒業

 大学卒業後、非常勤講師として小学校で働きながら採用試験対策にも励み、合格を手にしました。前年度の受験経験を活かし、面接試験で心がけたのは、「気負い過ぎない」こと。自分の気持ちを自分の言葉で伝えた素直さが、評価につながったのではと思っています。また、採用試験を突破するためには、在学中から「教壇に立つ」という意識を強く持つことが重要です。学級経営のあり方を常に考えて、教育実習や小学校でのボランティア活動などに取り組むことで、現場でより多くの学びが得られます。後輩の皆さんも、何事も自ら学ぼうとアンテナを広げ、チャレンジを積み重ねていってください。

「教員採用選考試験合格体験発表会」は12月に長久手キャンパスでおこなわれ、続いて1月10日(金)に星が丘キャンパスでも開催されました。発表したのは、教育学科や交流文化学科の4年生4人。中学校教員や特別支援学校教員として春から教壇に立ちます。

  • 長久手キャンパス
  • 星が丘キャンパス

星が丘キャンパス

1月の発表会では、中学校教員や特別支援学校教員として春から教壇に立つ教育学科や交流文化学科の4年生4人が発表をおこないました。それぞれが会場に集まった1~3年生たちに向け、使い込んだ参考書や苦手分野の要点をびっしりと書き込んだノートなどを見せながら、自分が力を入れてきた採用試験対策について説明しました。
各自の発表の後は、質問タイム。4人4様のアドバイスを受け、後輩たちは今後、どんな準備にどう取り組めばいいのか、さまざまな道筋を考えることができたようです。教職への熱意も先輩から後輩へと受け継がれ、学校現場で子どもたちの成長を後押しする力になるでしょう。

合格体験を発表した4年生4人

愛知県教員採用選考試験(中学校・英語)合格交流文化学部 交流文化学科 4年

 本格的に筆記試験対策に取り組んだのは、4年次の4月から。遅めのスタートを挽回できるように、毎朝9時から大学で勉強し、先生方にも面接練習にご協力いただきました。私が合格の決め手になったと思うのは、勉強&練習の積み重ね。努力し続けることで、テキストで学ぶ知識は「自分の力」となり、面接で語ることはマニュアル通りではない「自分の言葉」になります。採用試験対策に打ち込んだ分だけ、人間的にも成長できると思います。

愛知県教員採用選考試験(中学校英語)合格交流文化学部 交流文化学科 4年

 3年次の春休みに内閣府の国際交流事業「世界青年の船」への参加を予定していたため、3年次の秋から筆記試験対策に取り組みました。ON・OFFを明確にして集中的に勉強に励むようにし、モチベーションを維持し続けました。大きな力になったのは、教育実習。教職に関する専門知識を、現場での学びと照らし合わせながら吸収できました。現職の先生方から教えていただいたことも、教育に対する自分の考えを深めることにつながりました。

岐阜県教員採用選考試験(特別支援学校)合格交流文化学部 交流文化学科 4年

 筆記試験で点数が大きく伸びたのは、1冊の問題集を10周以上解くほど勉強し尽くしたからだと思います。先生方に積極的に質問し、自ら学び取ろうと心がけました。面接対策では、教育実習前に志望動機を明確にしておいたことが力になりました。特別支援学校で働きたいと考えていた私は、教育実習で発達障がいのある子の心の動きや先生方の支援に着目して学び、一人ひとりの力を引き出す教育を考えました。その経験を面接試験で話し、教職への志を伝えることができたと思います。

岐阜県教員採用選考試験(特別支援学校)合格文学部 教育学科4年

岐阜県教員採用選考試験(高等学校・国語)合格 文学部 国文学科4年

 志の高い仲間とともに勉強したことが、希望の進路を実現する底力になったと思います。特に二次試験対策では、仲間との面接練習を重ね、自分では気づかなかった視点などをノートに書き留めて教育問題に対する自分の意見を確立していきました。また、仲間との議論に慣れておいたことで、グループディスカッション本番、論点がずれてしまった際に軌道修正をする声かけができ、その臨機応変さを評価していただきました。後輩の皆さんも、仲間と切磋琢磨して合格を勝ち取ろう!