追究
2024年10月11日
交流文化学部 ANAエアラインスクール講座

2024年8月19日(月)~8月22日(木)星が丘キャンパス55C教室
2024年9月2日(月)~4日(水)中部国際空港
ANAの現役スタッフによる特別講座を開催。
キャビンアテンダントとしての心構えや仕事内容について学びました。
ANAエアラインスクールは、交流文化学部が主体となり、本学とANAビジネスソリューション株式会社との教育提携により実施されている特別講座です。当講座では、ANAグループの現役キャビンアテンダントやグランドスタッフから大切にしているサービスマインドや空港・機内業務、印象力アップなどについて直接学ぶことができます。日程は学内で4日間の講座を受けた後、中部国際空港で実務体験を実施します。今回は、キャビンアテンダントのおもてなしと実践に取り組んだ学内実習の様子と、実際に中部国際空港でおこなわれた実務体験の様子を紹介します。
学内実習
8月22日(木)の午前は「ANAキャビンアテンダントの仕事を知る」「ANAのおもてなし~対応力~」という内容で講義がおこなわれました。ANAでキャビンアテンダントを務める宇野萌子さま、柳井美穂さまが講師を務め、5名程度のグループに分かれた約10名が受講しました。
まず「キャビンアテンダントの仕事にはどんなものがあるか」と講師が学生に尋ねると、「保安業務とサービス業務」との回答が。具体的にどんな業務があるのか、その割合はどれくらいなのかなど細かな説明があり、学生はキャビンアテンダントの仕事内容についてイメージを膨らませることができたようです。
またキャビンアテンダントとしての「対応力」はどのように培うものなのか、ワークを通じて考え、グループ内で意見交換しました。「日常生活のなかでも対応力を磨くことはできるので、ぜひ今のうちから意識してほしい」との講師の言葉に、学生は力強く頷いていました。
午後からは「実践!ANAのおもてなし」「なりたい自分に近づくために」をテーマに講義がおこなわれました。学生たちは、実際の乗客対応を想定したドリンクサービスに挑戦します。さまざまなケースを体験し、キャビンアテンダントの方から「お客さまに合わせた対応や声かけをするために、1人だけでなく、その周囲のお客さまも観察し、想像してください」とアドバイスをいただきました。
また、「なりたい自分に近づくために」マンダラートを用いて、学生たちは具体的な目標と行動計画を作り、互いに発表します。「12月までにTOEIC650点を目指す」と話す学生や、「人から見られているという意識を忘れず、『ういうい体操(顔の表情を柔らかくする練習)』を続けます」と目標を語る学生もいました。4日間の活動を振り返り、「自分の強みを知ることができた」と話す学生も見られ、大きな気づきと学びを得られた時間になったようでした。
学生たちは、学内講座で学んだキャビンアテンダントとしての心構えや実践内容を胸に刻み、いよいよ中部国際空港での実務体験を3日間経験します。
学外実習
学生たちは社会人としての基礎や接遇を学ぶ4日間の学内講座を受けた後、2024年9月2日(月)~4日(水)の3日間、中部国際空港で空港施設・業務の見学や、グランドスタッフの業務体験をする学外実習にのぞみました。最終日となった9月4日は、これまでの学びを活かした旅客カウンター業務の実習がおこなわれました。学生たちは基本的な流れは理解しているものの、実際のカウンターに立ち、お客様役の学生に対しての接客は、はじめは難しかったようで「機械の操作とお客様の方を見ながらの接客を同時並行でおこなうことは大変でした」と振り返っていました。
一人ひとりが旅客カウンター業務をおこない、すぐに講師である現役のグランドスタッフの方からアドバイスをもらう流れで、学生は何度も業務を体験するうち、スムーズな対応と笑顔での接客が両立できるようになりました。
「実際の接客時には空港内のアナウンスが入るので声をハッキリと出す」「機械や手元ではなく相手の顔を見て話すことを心がける」「日本人と海外の方ではゼスチャーの意味合いが異なる場合がある」「わからないことがあっても焦らず、間違えないようにすることの方が大切」といった講師からのアドバイスに、学生たちは大いに納得した様子でした。
「ANAエアラインスクール」を通して学生たちは、「いつでも相手の立場に立って、自分が何をしたらいいのかを常に考えて行動したいと思う」「この経験から、より一層、航空業界に進みたいと思った」といった感想を持ち、今後の夢に向かって新たなスタートを切ることができました。学内講座、空港実務体験とともに、航空業界を熟知した講師から指導を受けられるのは、この講座ならではです。今後も、交流文化学部ではこの教育連携を活かし、航空業界をめざす学生たちに向けて、より有意義な知識習得や実務体験の機会を与えていきます。