交流
2024年10月25日
CCC日進市委託事業 フェアトレード講座
2024年8月7日(水) 星が丘キャンパス
日進市の小学生たちに「お買い物をするときにいろんな視点を持つことの大切さ」を伝えるイベントを実施しました。
本学の「コミュニティ・コラボレーションセンター(以下、CCC)」では、学生にボランティア活動を紹介し、学生と地域社会をつなぐ役割を担っています。2024年8月7日(水)には、日進市の委託事業「消費者教育講座」として、学生たちが日進市の小学生20人にエシカル消費(=人・社会・地域・環境に配慮した消費行動)について学んでもらうイベントをおこないました。
はじめに、学生たちが考えてきた体を使ったゲーム「言うこと、やること逆」をおこない、本イベントを共に過ごす仲間と交流を深めたうえで企画がスタートしました。まずは、学生たちで作ったフェアトレードのリーフレットを使って、世界の国のことやフェアトレードについて学びました。学生たちが行ったことのある国も含め、ラオス・ベトナム・カンボジア・ルワンダを例に挙げて、どんな国なのか?どんなモノが作られているのか?実際に現地で見てきた話も交えて紹介しました。また、「たとえば、カカオ農家さんがチョコレートの原料となるカカオ豆を売って3円しかもらえなかったらどうなる?」と小学生にも身近なモノを切り口にして、クイズも盛り込みながら、モノの先にある生産者についても考えました。席に座っている小学生たちの近くを回りながら、1人ひとりに声をかけ、一緒に考えていく学生たち。「話し手と聞き手」がはっきりとわかれてしまうのではなく、みんなで一緒に考えていくような、場の雰囲気ができあがっていました。
続いて、1~3年生がお客さん、4~6年生が店員さんとなり、お買い物ゲームをおこないました。お店はチョコレート・入浴剤・バナナ・ドリンク・雑貨の5つ。学生たちが作った、写真をラミネートした商品が各店のテーブルに並べられました。学生たちが1~3年生に配った「お買い物メモ」には、フェアトレードについて考えるクイズが書かれています。4~6年生に配った「お買い物説明メモ」には、1~3年生が手にした「お買い物メモ」に書かれたクイズに答えられるような内容が書かれています。穴あきになった箇所を自分で考えて埋めておき、お客さん役の1~3年生の来店したときに質問に答えられるようにしておきます。クイズやお買い物体験を楽しみながら、自然とフェアトレードについて学べるような工夫が盛りだくさん。お客さんが買えるのは「1つ」だけ。どんな人がどのように作っているのかなど、店員さんからいろんな話を聞きながら、欲しいモノを1つ選びます。店頭ではにぎやかに、いろんな会話が繰り広げられていました。
最後に、「なんでその商品を選んだのか」「店員さんをやってどうだったか」など、みんなで意見を交わしました。参加した小学生からは「フェアトレードの問題や児童労働のことを知れた」「お買い物をするときにフェアトレードマークを探してみたい」などの声を聞くことができ、イベントをきっかけにお買い物への意識が少し変わったようです。地域の子どもたちとの交流をはかりながら、SDGsについて楽しく学ぶことができた今回のフェアトレード講座。今後もCCCでは、様々な学びを通して、学生にとっても地域の皆さんにとっても新たな気づきのある場を提供していきます。
学生コメント
今回、日進市からの趣旨をもとに、「小学生にどう楽しんで学んでもらうか」を考えながらイベントを企画しました。フェアトレードという難しい題材を、小学生にもわかりやすいようポイントを抽出し、楽しく学べるようにオリジナルのゲームを盛り込みました。小学生と自分たちで考え方も違うと考え、内容も理解できるかと心配もありましたが、楽しそうに積極的に参加していただけてよかったです。自分たちが思っていたよりも、フェアトレードや海外の国のことを小学生たちが知っていて驚きました。