交流

2015年04月10日

リニモ開業10周年感謝祭「リニモおもちゃ箱計画」「リニモ『駅ナカ』わくわくweekly計画」

リニモ開業10周年感謝祭「リニモおもちゃ箱計画」「リニモ『駅ナカ』わくわくweekly計画」

平成27年3月15日(日) 愛知高速交通リニモ車両基地

学生発のプロジェクトが地域で芽吹き、リニモ活性化に向けた協働の輪が広がっています。

 日本で唯一の磁気浮上式リニアモーターカー、「リニモ(愛知高速交通東部丘陵線)」。2005年、愛知万博の開催とともに運行がスタートし、"動くパビリオン"として人気を集め、今も地域の人々や沿線大学の学生たちが日常的に利用しています。
 開業10周年を目前に控えた2013年、ビジネス学部 上原ゼミの学生が中心となって、リニモ活性化を目標とした「Myリニモ&Myタウンプロジェクト」を立ち上げました。きっかけは、長久手市役所でのインターンシップ。吉田一平市長からリニモ活性化の必要性を伺った学生が「地元のまちのために、何かしたい!」と考え、上原衛先生に相談したことが始まりでした。ビジネス学部の学修の一環としてリニモ新事業提案に学生たちが取り組み、現在、その実施に向けて長久手市や愛知県、愛知高速交通株式会社の方々と協働を続けています。

 2014年5月には「学生主催の『企業との交流会』」をモリコロパーク(愛・地球博記念公園)で開催。「リニモに乗って就職活動をおこなおう!」というコンセプトのもと、利用客の増加をめざしました。そして3月15日(日)の「リニモ開業10周年感謝祭」では、「リニモおもちゃ箱計画」「リニモ『駅ナカ』わくわくweekly計画」のイベントを実施しました。学生たちはリニモ利用に対するアンケート調査もおこない、今後の活動に役立てようと来場者の皆さんからさまざまな意見を集めました。
 産学官連携のプロジェクトに取り組む貴重なチャンスをいただいたことに感謝し、大学で得た知識を活かして地域に貢献したい――意欲にあふれる学生たちの挑戦は、これからさらに熱を増していくでしょう。

リニモに乗る新たな価値を生み出す!
「リニモおもちゃ箱計画」

 「リニモに乗ること」そのものに着目した、車内でのエンターテインメント事業です。学生たちは「リニモおもちゃ箱計画」と題し、愛知県内の小中学生にリニモの車両デザインを募集。169件もの応募があり、「夢」「宇宙」「ファンタジー」という3つのテーマごとに2案ずつ採用しました。そして、学生たちが手作業で車両をデコレーション。カラフルな画用紙や布、段ボールなど身近にある材料を使い、子どもたちの個性豊かなデザインを忠実に再現しました。
 その特別車両はリニモ開業10周年感謝祭で一般公開され、考案者の皆さんを表彰する式典も学生の司会のもとで開催。ステージで賞状を受け取った一人ひとりに、会場からあたたかな拍手が贈られました。さらに、賑やかに飾り付けられたリニモは、陶磁資料館南駅から藤が丘駅までを実際に走行。考案者の小中学生とそのご家族、リニモ関係者の方々が笑顔で乗車する姿を見て、学生たちは達成感や感動を噛みしめました。

駅構内を改革し、利用しやすい場所にする!
「リニモ『駅ナカ』わくわくweekly計画」

 「リニモ『駅ナカ』わくわくweekly計画」は、リニモの各駅にショップをオープンさせ、新たな交流を生み出すことを目標とした事業です。リニモ開業10周年感謝祭ではその第一歩として、「駅ナカショップ」と題したイベントを実施。ビジネス学部の学生だけでなく、学内のボランティア団体や地域の方々も賛同し、ブースを出店しました。イベント当日はウォーキングイベントが同時開催されていたこともあり、人だかりや行列ができるほど大賑わい。学生たちは訪れた人々と会話を楽しみながら、人と人の輪を広げました。

《エコのつぼみ(ボランティア団体)》体験ワークショップ&雑貨販売

 木の成長を促すために切りだされる「間伐材」を有効活用する、「マイ箸づくり」のワークショップを実施。子どもから大人まで、多くの人が箸の飾り付けを楽しみながら、森林保全や林業の重要性を学びました。

《Vege GaGa(ビジネス学部 三浦信宏ゼミ 1~3年生有志団体)》お菓子販売

 地元農家のご協力のもと、野菜を使ったスイーツの製造・販売や、おいしく食べられるのに廃棄されてしまう規格外野菜の有効活用を考案しているVege GaGaの学生たち。愛知県の小松菜を使用したシフォンケーキを販売しました。"食"の大切さを見直すきっかけづくりに努めました。

《FinDo(ビジネス学部 三浦信宏ゼミ 3年生有志団体)》ココア販売

 まだ寒さが残っていたこの日、多くの人が買い求めたのが、FinDoの学生たちが提供したあたたかいココアでした。その紙コップは、彼女たちが愛知高速交通株式会社と協働し、リニモのオリジナルグッズとして製品化したもの。各駅のシンボルマークを星座に見立てたデザインも好評でした。

愛知淑徳大学ジャズサークルFsus4がステージで演奏!

 コンサートやショーなどがおこなわれたメインステージに、ジャズサークルFsus4も出演しました。メンバーは電車にちなんだ名曲の数々をジャズにアレンジし、楽しみながら演奏。観客の皆さんも口ずさみながら聞き入っていました。