追究

2023年03月14日

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

2023年1月20日(金)星が丘キャンパス 15A教室

身につけた会計能力を駆使し、企業の現状や課題を分析。
その結果を分析対象企業様にプレゼンテーションしました。

 経営学・商学・会計学・経済学といったビジネスに必要な能力を総合的に学ぶビジネス学部。なかでも特徴的なのが、企業や団体と連携し、実践的なスキルを養うアクティブラーニング科目が用意されていることです。外部の組織との協働でさまざまなプロジェクトに取り組み、ビジネスの幅広い分野に対応できる人材を育成していきます。そんなアクティブラーニング科目の一つが企業分析プロジェクト。会計学を専門とするビジネスアカウンティング専修の3年生が、学びの集大成として履修する授業です。企業とコラボレーションし、その企業の財務諸表やIR情報などから企業の現状や課題を分析し、最終的にはその企業の担当者にプレゼンテーションします。今回は2023年1月20日(金)に「企業分析プロジェクトA」での授業内で実施された、2022年度最終報告会について紹介していきます。

 2022年度の企業分析プロジェクトAではICDAホールディングス株式会社様にご協力いただき、学生たちはオリエンテーションや中間報告を経て、企業分析を仕上げました。ゼミ毎に6つのグループに分かれて、それぞれの視点から企業を分析。その結果を、ICDAホールディングス株式会社様の代表取締役社長を含めた3名と株式会社中部経済新聞社様に発表しました。

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

 最初に前田ゼミの学生3名がICDAホールディングス株式会社様について、「学生目線でまとめた会社概要」を報告。「店舗の出店地域の特徴」や「企業の今後の戦略」など、学生が必要だと感じた情報を抽出したオリジナリティある会社概要を作成しました。ほかにも「人に関する情報」では、従業員数や若手の育成方法だけでなく、「ジェンダーの視点」として女性の職種や労働環境などについて着目。全体として学生独自の視点でまとめられた発表となっていました。

 成長性やキャッシュフロー(現金の流れ)などの財務分析を担当した森ゼミのグループは、まず営業利益、売上高、総資産の10年間の推移をグラフにまとめ、それぞれの成長率を分析しました。するとICDAホールディングス株式会社様の10年間の成長率はほぼ理想的なバランスを保っていることが明らかに。営業と投資のキャッシュフローも理想的なパターンだとして、伸び率の高い自動車リサイクル事業をさらに展開すべきだと提案しました。

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

 三浦ゼミのグループは他のグループとは異なり、企業が直接発表している情報ではなく「会社四季報」を用いて分析しました。会社四季報とは上場企業の特色や財務情報などを簡潔にまとめた雑誌で、四季報記者の中立的・客観的な分析に定評があります。企業の将来の業績について会社が発信する「会社予想(経営者予想)」とは異なる「四季報予想」をピックアップ。過去に掲載された会社四季報によるICDAホールディングス株式会社様の2年後の業績予想は概ね当たっていたため、2024年度の業績予想について注目していると語りました。

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

ビジネス学部 企業分析プロジェクトA

 その他のグループは収益性や安全性、株価関連指標などを分析し、それぞれの結果から現状と課題をまとめました。そして全てのグループの発表が終わったあとは、ICDAホールディングス株式会社様からコメントをいただきました。ICDAホールディングス株式会社代表取締役社長の向井弘光様は、「皆さま方の分析に感心しており、ほぼ分析通りの会社です」と、学生の分析を称賛。管理部長の服部宝様は、それぞれの分析結果についてコメントされ、自社が上場する際に提出した資料を例に、補足説明をしていただきました。最後に向井様より「大きな目標を持って、大いなる成長を成し遂げてください」とエールをいただき、報告会を終えました。
 企業分析プロジェクトを通じて、財務情報の読み解き方や企業の将来性の計り方を学んだ学生たち。報告会の内容についてICDAホールディングス株式会社様からいただいたご意見やご指摘は、学生たちに新たな視点をもたらし、さらなる成長につながったことでしょう。この先の就職活動や仕事においても、本学で身につけた力を発揮し、各々が理想とする進路先で躍進していくことが期待されます。

■中部経済新聞に企業分析プロジェクトの様子が紹介されました。ぜひご覧ください。
2022年11月24日 ICDAホールディングス 企業分析の授業に協力
2023年1月25日 ICDAHDの成長性を分析