追究
2025年11月11日
名古屋土曜学習プログラム
2025年度 地域・ボランティア活動 教育学部(2025年4月開設)

2025年10月4日 (火) 名古屋市立鳥羽見小学校
万華鏡とカラースライム作りの体験を通して、
児童一人ひとりとふれあい、個性を尊重した関わり方を学びました。
名古屋市が市内の小学生を対象に、地域や保護者、民間業者などの協力を得て、児童たちにさまざまな体験を提供する「名古屋市土曜学習プログラム」。毎年、本学の教育学部の学生たちもサポートスタッフとして参加している恒例行事です。2025年10月4日(土)には、名古屋市守山区の名古屋市立鳥羽見小学校で実施され、教育学部の山本先生と本学の学生7名が参加。小学1年生~6年生47名の児童たちとふれあう時間を持ちました。


今回は、山本先生の専攻である図画工作の世界を児童たちに体験してもらうため、万華鏡とカラースライム作りをおこないました。児童たちは班ごとに分かれ、それぞれの班に1人学生がついて、制作をサポート。児童一人ひとりの独自性や創造力を働かせた様々な作品が誕生しました。


万華鏡は、トイレットペーパーの筒の中に、三角柱の形の鏡のシートを挿しこみ、色とりどりのプラスチック片をケースに詰めたら、ケースを筒にはめ込みます。最後に、好きな柄の千代紙を筒に巻いて完成。学生たちは、三角柱の鏡のシートを作る過程で綺麗にシートが貼れているか、プラスチック片をどの程度の量で入れたら綺麗に見えるかをアドバイスしながら、児童たちのペースや嗜好をよく観察し、完成に導いていました。また、完成品を持って、綺麗に見える様子を見せにくる児童たちと楽しそうに会話する様子も見られました。




カラースライムは、水、洗濯のり、水性絵の具、「魔法の水」と称したホウ砂水を用意して作ります。コップの3分の1まで水を入れたら、同じく3分の1の量で洗濯のりを注ぎ、好きな絵の具で好みの色に調整。色が作れたら、「魔法の水」を注ぐと、混ぜるたびに材料が固まり、スライム状に。学生たちは、児童が入れすぎたお水を捨てて調整するよう促したり、固くて混ぜる作業が難しそうな児童には、代わりに混ぜてあげたりなど、児童たちそれぞれに合ったサポートをしました。




制作後の後片付けまで児童とおこない、お見送りまで終えた学生たちから、今回の土曜学習プログラムに参加した感想を聞きました。土曜学習で何をするか、検討や準備を進めた段階では、子どもたちがつまずきそうなところを試作しながら考え、事前に指導の動きをシミュレーションしたとのこと。実践では、進行する山本先生の話を聞いてもらうために声を掛けたり、作業のペースが違う児童たちの面倒を複数見たりなど、児童たち一人ひとりに合わせて動くことは、想定以上に難しかったようです。しかし、時には大きな声で呼びかけたり、児童の話しを聞きつつも少し物理的な距離をとることで視野を広げて複数の児童の様子を見たりなど、「事前のシミュレーションを活かして、工夫して動くことが出来た」と語りました。このような気づきは、将来教員として子どもたちと向き合う際に、必ず活かされることでしょう。
学生コメント

教育学部 教育学科2年
安藤そらさん、山田真優さん
授業を進める中で、児童一人ひとりの性格や学習スタイルの違いに改めて気づかされました。中には、次の工程に早く進みたいという意欲を見せる子もいれば、一つの工程をじっくり丁寧に取り組みたいと考える子もいます。こうした違いを尊重しながら、それぞれの子どもに合ったサポートを提供できるよう、臨機応変に動ける力をさらに磨いていきたいと感じています。












