
2022年11月30日(水)長久手キャンパス8号館811教室
日本や欧米のマンガやアニメについて
その歴史や価値について語っていただきました。
本学では公立図書館などで専門業務を担う司書や博物館、美術館などで資料の収集・保管・展示・調査研究などをおこなう学芸員を目指す学生のために、司書・学芸員課程を設けています。司書・学芸員課程委員会はそんな学生たちに向けて、定期的にイベントや講演会を開催。11月30日(水)は、長久手キャンパスでマグヌス・フェファー先生をお招きし、日本と欧米のマンガに関連する講演会を開催しました。


フェファー先生はコンピュータ工学を専門にしながら図書館学にも造詣が深く、現在は客員研究員として京都の立命館大学で共同研究をおこなっています。先生が所属するドイツ・シュトゥットガルトメディア大学は2001年に図書館情報大学と印刷・メディア大学が合併して誕生した大学で、印刷メディア、電子メディア、情報コミュニケーションに関する学部を有しています。
ドイツにおけるマンガの歴史についてのお話しでは、ドイツは戦後にコミックス(マンガ本)が登場しましたが、マンガは子どもに悪影響を与えるというイメージがあり、アニメーションについては1970年代になっても国内では制作されていませんでした。一方、アメリカでは日本との接点が多かったことから、1960年代から日本のアニメーションが放送されており、ドイツのように悪いイメージはありませんでした。その後、VHSビデオが普及するとともに、日本のアニメが一気に流通することとなり、アニメファンが急増し、特定のアニメを愛するコミュニティも生まれました。ただ、ドイツをはじめとした欧州ではVHSの規格が日米と異なっていたため、欧州で日本のアニメをビデオで観ることは難しかったようです。


このようにマンガやアニメの歴史や日本の作品がどのように世界へ広がっていったかなどを詳細に解説していただき、参加した学生たちは自分たちが身近に接しているマンガやアニメでも知らないことが多いと実感しました。
日本におけるマンガやアニメは、かつてのドイツのように子どもにとって悪影響を及ぼすと言われていた時代もありましたが、いまでは日本独自の文化として世界に発信されています。その価値観の変化などをフェファー先生の講演を通してより深く理解できたことでしょう。
