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学び・研究

救急救命学専攻 豊田市足助消防署での救急技術発表会

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救急救命学専攻 豊田市足助消防署での救急技術発表会

2026年9月9日(水)・10日(木) 豊田市足助消防署

救急救命学専攻の学生が、豊田市足助消防署のメディカルラリーに参加。
実践を通して、現場で求められる対応について学びました。

 本学のスポーツ・健康医科学科 救急救命学専攻では、救急医療のさまざまな現場において地域社会に貢献できる救急救命士の養成に取り組んでいます。

 2026年9月9日(水)・10日(木)、豊田市足助消防署で、実際の救急現場を想定した訓練をおこなう「足助メディカルラリー」が開催され、救急救命学専攻の2年生が参加しました。
 当日は救急現場を想定した3つの訓練会場が設けられ、救急隊チームとして豊田市消防本部から4チーム、本学から1チームが参加。各チームはすべての会場を巡り、模擬傷病者に対して診察から止血処理、人工呼吸、薬剤投与などの必要な処置をおこない、搬送までの一連の流れを実施しました。また、3つの訓練会場のうち1つの会場設営は本学の学生チームが担当し、実際の救急・災害現場さながらの状況を再現しました。

 学生チームが担当した訓練会場において、まず救急隊チームに与えられた情報は、20代男性の事故状況と救急車が現場に到着するまでの時間のみでしたが、警察官への再確認により、もう1名の傷病者(60代の男性)がいることが判明。学生たちはまず、先に対応が可能な60代男性の救急処置に取り組みました。現在の痛みや出血の有無、意識状態、事故の状況、既往歴などを聞き取りながら、リーダーが中心となって他メンバーに指示を出し、チームで連携を取りながら応急処置を施しました。続いて、事故車両から車外へ搬出された20代男性の処置へと移行。外傷の状態や次第に意識が低下していく様子から緊急性が高いと判断し、右側の気胸を疑って優先的な救急搬送を決定しました。残る60代の傷病者には1人の学生が付き添い、2名の学生は救急車に同乗するなど、状況に応じたチームワークを見せました。

 訓練終了後は、会場運営チームから救急隊チームへフィードバック。設定上の傷病者2名の詳細な状況を明かし、経緯の振り返りや対応法、チーム間で円滑な連携が取れていた点などについての評価がありました。

 残り2つの訓練会場では、伐採した木が太ももの上に乗って身動きが取れなくなった男性や、けいれんが続く3歳の男の子を傷病者として想定した訓練に取り組みました。豊田市消防本部の方々からのフィードバックでは、よかった点や改善点が丁寧に挙げられました。子どものけいれんにおける評価のポイントや、山奥などの環境では救急車を待つよりも、医師を乗せて現地へ向かうドクターカーやドクターヘリを要請する方が迅速であり、傷病者にとっては最善の選択になり得るという知見など、実際の現場を熟知した方ならではのフィードバックは、とても学びの多い内容となりました。

 5つの救急隊チームそれぞれの異なる対応方法を見学することは、学生たちにとって貴重な学びの機会となりました。今回のメディカルラリーを見学した1年生からは、「さまざまなチームの救助手法を見て大変勉強になりました。来年、自分たちも先輩のように動けるか不安はありますが、来年に向けて頑張りたいです」と、大いに刺激を受けた様子が聞かれました。

 閉会では、足助消防署署長より「今日をきっかけに課題を見つけていただき、今後の目標の一つにしてもらえればと思います。地域の方に医療を提供するという同じ目標に向かって一緒に頑張っていきましょう」との温かい言葉をいただき、訓練は締めくくられました。メディカルラリー終了後には庁舎見学も実施され、救急救命に対する理解をさらに深める充実した一日となりました。

学生コメント

救急隊チーム

 多数の傷病者をはじめ、木材の下敷きになった方や小児のけいれんなど、想定外のシナリオばかりでした。これまでに応急手当などの手技について学んできましたが、現場を想定したメディカルラリーに取り組むことで、学校での学びと実際の現場をつなぐ貴重な経験ができました。教科書だけでは学べない対応法や子どもの評価方法など、第一線で活躍される方々からの具体的なお話は非常にイメージしやすく、大きな学びとなりました。また、現役の救急隊員の対応を見学する中で、傷病者の方が安心できるような言葉遣いやコミュニケーションのあり方がとても印象に残りました。今回の学びを糧に、来年の実習に向けてさらに頑張りたいです。

会場運営チーム

 現場シナリオを作成するにあたり、救急隊の人員が不足している状況でのコミュニケーションや対応のあり方について深く考えるきっかけとなりました。実際に現場で働く救急隊の方の様子を見学したことで、優先順位をつけざるを得ない場合でも、その理由を丁寧に説明して傷病者に安心感を与える対応が大事だと学びました。それが市民の安心感にもつながると実感し、今後は救急の技術だけでなく、コミュニケーションのスキルも磨いていきたいと思いました。

 足助メディカルラリーの様子が豊田市のケーブルテレビ「ひまわりネットワーク」で放送されましたので、ぜひご覧ください。
2026年9月11日(金)放送分
https://www.city.toyota.aichi.jp/toyotanow/2000635.html
https://video.himawari.co.jp/chroot/vod/toyotanow/news_260911_2/playlist.m3u8