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愛知淑徳大学教志会主催 「Let’s go ! 教育現場 ~教育実習・介護等体験について~」が開催されました

教志会主催 Let’s go ! 教育現場 ~教育実習・介護等体験について~

平成28年4月11日(月) 長久手キャンパス 741教室

現場を知ることの大切さを、教育実習や介護等体験を経験した先輩が伝えました。

 愛知淑徳大学は、今まで多くの教育者を輩出してきました。その歴史と実績を踏まえ、さらなる教員育成に力を注ぐため、2015年8月に「教志会」を発足しました。教員をめざす学生をさまざまな角度から支援するこの教志会の学生部会が、4月11日(月)、長久手キャンパスで教育実習や介護等体験について経験者から話を聞く、講演会を実施しました。「Let’s go ! 教育現場~教育実習・介護等体験について~」と題したこの講演会では、スポーツ・健康医科学科 4年の鎌田 咲紀さん、国文学科 4年の公手 美沙紀さん、教育学科 4年の伊藤 瑠里さんの3名に加え、長年愛知県の教員として活躍された前田 勝洋先生も登壇し、それぞれがご自身の経験談を語りました。
 会場に集った教員志望の学生たちは、教育現場の熱量が伝わる話に興味しんしんといった様子。発表者の目を見て話に聞き入り、時折メモを取りながら、教員をめざす上で大切な志を発表者から受け取りました。今回は、4名の発表内容をダイジェストでお伝えします。

学校体験
健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科 4年 鎌田 咲紀さん

 教育現場での活動を単位として認めていただける科目が「学校体験科目」です。体育の先生をめざしている私は、3年次の1年間、名古屋市の中学校で活動しました。体育の授業の補助はもちろん、登校指導や配布物の準備、さらには体育祭や合唱祭なども経験し、授業以外の先生の仕事を知ることができました。また、今まで関わることのなかった特別支援クラスの子たちと一緒に体を動かすことができ、教師に必要な視野が広がったように思います。大学の授業では学ぶことができないことが経験できることが、「学校体験科目」の大きな魅力です。教員をめざしている方は、ぜひ勇気を出して挑戦して欲しいと思います。
※現在は「教職インターンシップ」と名称変更


介護等体験
文学部 国文学科 4年 公手 美沙紀さん

 小・中学校の教員をめざす人は「介護等体験」と呼ばれる実習に行かなくてはいけません。私は老人ホームに5日間、特別支援学校に2日間、実習に行きました。知的障害児が通う特別支援学校では高校1年生のクラスを担当。現場に行くと、先生の問いかけに自分なりの答えを示そうとする子どもたちの姿を見ることができたり、一生懸命自分のできることに打ち込む姿を見ることができたり、一人ひとりの個性に触れることで「障がいを持った子も、得手不得手の差がはっきりしているだけで、私たちと一緒だ」と思えるようになりました。現場を知れば、価値観すらも大きく変わる――そんな貴重な学びが得られた介護等体験でした。


教育実習(小学校)
文学部 教育学科 4年 伊藤 瑠里さん

 小学校での教育実習へ行く前はとにかく不安で…。服装は何が最適か、生徒の名前は覚えられるだろうか、便利なアイテムは何か。その一つひとつの疑問や不安をしっかりと準備することで解消していきました。実習中一番つらかったことは、のどを酷使してしまい、声が出なくなってしまったことです。あらかじめ声がでないことを子どもたちに伝えていたのですが、授業が始まる前に子どもたちは自発的に「るり先生は声がでないから、静かにしよう!」と声を掛け合い、協力してくれました。あの時は本当に感動し、子どもたちの可能性を感じました。その可能性をもっと伸ばせるように。教師への志をあらたに、夢を実現させます。


特別講演「教師の仕事のおもしろさ」
前田 勝洋先生(元小学校・中学校校長)

 私が今、現職研修で現場の先生方にお伝えしているのは「学級づくり」の大切さです。子どもの心の豊かさを育むための教育は、どんな学級をつくるかにかかっています。全ては子どもを受け入れることが原点。「あなたが頑張っていることが、先生はうれしい」と自分を主語にした“I message”を子どもたちに発信すること。叱る基準を明確に子どもたちに示すこと。大事なことを言う時ほど小さな声で子どもたちを惹きつけること。子どものどんな発言も「なるほど、おもしろいね」と必ず受け止めてあげること。「子どもたちの心をキャッチするテクニック」は数多くありますが、「子どもたちに真正面からぶつかっていく」ということが、共通点でしょうか。学生のみなさんには、ぜひ在学中に教師として大切にしたい「軸」を見つけていただき、「教員としてのプライド」を胸に、子どもたちと本気で関わってほしいと、期待しています。