交流
2024年11月19日
CCC学生団体「エコのつぼみ」竹炭の消臭袋づくり

2024年9月7日(土) 星が丘キャンパス5号館1階アクティブラーニングスタジオ
竹林整備に取り組む学生団体が、トヨタボランティアセンター様と連携。
竹炭の消臭袋を手づくりし、里山保全への思いを広げました。
コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)の学生団体「エコのつぼみ」は、2006年の立ち上げから15年以上にわたり、環境に優しい行動を広げるためのさまざまな活動を学内外でおこなっています。特に力を入れているのが、竹林整備による里山保全です。愛知県美浜町をフィールドに、NPOモリビトの会の方々と共に放置竹林の間伐に励み、里山の生態系が崩れないよう継続して活動してきました。さらに、間伐した竹を竹炭にして、消臭剤や除湿剤、肥料などとして有効活用しています。こうした活動について、学内だけでなく小学校や商業施設でのワークショップなどで紹介し、放置竹林の課題や竹林整備の必要性を広く伝えています。
9月7日(土)には、トヨタ自動車株式会社トヨタボランティアセンター様のご協力のもと、「竹炭の消臭袋づくり」を星が丘キャンパスで開催しました。今回の活動は、トヨタ自動車株式会社社会貢献推進部の方々と学生たちがミーティングを重ねて開催に至った、「エコのつぼみ」として初めての試みです。トヨタ産業技術記念館様のご厚意により同館のG型自動織機の実演で使用した布をご提供くださり、その布をアップサイクルとして活用させていただくことになりました。学生たちは袋の型紙に合わせて布をあらかじめ裁断し、縫い方や刺繍の仕方の説明書も用意。当日は社員ボランティアの方々約15名がご参加くださり、和気あいあいとした雰囲気のなか、竹炭の消臭袋づくりがおこなわれました。
手芸が得意な方も初心者という方も、刺繍や袋の手縫いに集中し、1時間、2時間があっという間に経過。その間に続々と完成した作品は、つくり手の個性が光り、どれも可愛らしく温もりにあふれていました。
ご参加くださった社員ボランティアの方々からは「今年の目標が『ボランティア活動への参加』でしたので、今回チャレンジしました。とても楽しかったです!地域貢献に励む学生さんから良い刺激を受けました」「おもしろそうな活動だと思い、子どもと参加しました。学生さんが地域貢献を実践していてスゴイ!と感じました」「ボランティア活動は『楽しむ気持ち』が大切。自分自身が楽しみ、自分ができることを実践すると、結果として誰かのためになるのだと思います。学生の皆さんも、社会人になってからも広い視野をもって、楽しみながら活動を続けてください!」といった声をお寄せくださいました。学生たちは袋づくりをサポートしながら社員ボランティアの方々と交流を深め、仕事だけでなくボランティア活動にも積極的に取り組み、いきいきと輝く皆さんの姿に感銘を受けていました。
今回、皆さんと手づくりした竹炭の消臭袋は、2024年10月に開催された「SDGs AICHI EXPO 2024」にて配布しました。「エコのつぼみ」の活動が「TAKESUMIで紡ぐあいちの共生ストーリー」として「あいちユース SDGs IDEA&ACTION」に採択され、愛知県ブースに「エコのつぼみ」も参加。そこで市民向けにSDGsクイズを実施し、正解した方に竹炭の消臭袋をプレゼントしました。
竹炭の消臭袋づくりの締めくくりとして、「エコのつぼみ」の学生が挨拶し、「SDGs AICHI EXPO 2024では、この竹炭の消臭袋は『トヨタ自動車の皆さんと一緒につくった、思いが込められたもの』だということを伝えたいと思います。本日はまことにありがとうございました」と社員ボランティアの方々へ御礼の言葉を笑顔で伝えました。
竹林整備の活動を通して里山保全に貢献しながら、さまざまな方々との出会いや交流を重ねて多くの学びを得ている「エコのつぼみ」の学生たち。今後も自分たちができることに懸命に取り組み、よりよい未来につながる輪を広げていくことでしょう。