交流
2013年05月14日
内閣府国際交流事業 「第25回世界青年の船」活動報告会
2013年度 交流文化学部 国際交流・海外研修・留学 地域・ボランティア活動

世界10カ国の青年と交流を深めた貴重な経験を、学生がイキイキと報告しました。
大学の理念「違いを共に生きる」を実現するためのテーマ「地域に根ざし、世界に開く」。この言葉に込められた願いの通り、学生たちは地域、社会、世界でのボランティア活動やインターンシップ、留学などに励み、実践力や広い視野を培っています。その一歩を後押ししている教育センターの一つが、コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)。学生と学外のさまざまなコミュニティとをつなぎ、ボランティアなどに関する科目の開設や情報発信、学生団体の支援などを通して学生たちの成長を応援しています。
そうしたCCCには日頃から多くの学生が集まり、仲間との情報交換や情報共有を積極的におこなっています。5月14日(火)には「『第25回世界青年の船』活動報告会」が開かれました。内閣府が毎年おこなっている「世界青年の船」は、日本人青年と外国人青年が船の上で交流を深め、課題別視察・討論を通して異文化理解や実践力などを培う、人材育成を目的とした事業です。毎年、国際交流や国際貢献に関心の高い世界各国の青年が集まり、本学の学生たちも意欲的に参加しています。
今回の報告会では、「第25回世界青年の船」に挑戦した学生のうち、交流文化学部 交流文化学科 4年の臼井さんが代表として、スクリーンに写真や動画、資料を映し出しながら自身の体験を報告しました。会場となった星が丘キャンパスCCC前のアクティブ・ラーニングスタジオには、異文化理解・国際交流に興味を持つ1~4年生の学生45名が集まり、臼井さんが語る国際交流の魅力や心構えなどに熱心に耳を傾けていました。
「第25回世界青年の船」では、2013年2月の約3週間、東京、沖縄、神戸、大船渡といった日本の4都市を船でまわり、日本人青年約100人、外国人青年約100人が共に課題別視察や討論に取り組みながら交流を深めました。船内ではグループ活動が基本。臼井さんは、「私のコースディスカッションは『教育』がテーマでした。トルコ、アラブ首長国連邦などの仲間と一緒に各都市の教育機関を訪問し、日本以外の視点で教育を見つめ、教員をめざす私にとって新たな発見が数多くありました。また、船上では東日本大震災に関するプレゼンテーションや日本文化の発表会などにもチャレンジしました。各国の仲間と共に世界や日本を多角的に見つめ、視野が大きく広がり、日本への理解もより深まったと思います」とイキイキと語りました。
「英語力だけでなく『相手を理解したい』『思いを伝えたい』という気持ちが大切!」「行動を起こすことで『今』を変えていくことができる!」といった、「世界青年の船」での体験に基づく熱いメッセージが投げかけられた今回の報告会。終了後も多くの学生が積極的に臼井さんに質問し、会場は熱気に包まれていました。CCCでの報告会がきっかけで「世界青年の船」に参加したという臼井さんのように、さらに多くの学生たちが地域、社会、世界へ踏み出し、さまざまな人と関わり合いながら、次代を担う社会人、国際人へと大きく成長していくことでしょう。
世界青年の船事業に参加した学生のコメント

どんなことにも果敢にチャレンジし、有意義な経験にしよう!という思いのもと、「世界青年の船」に参加しました。特に印象深いのは、船内の委員会活動で「リーダシップセミナー」の企画・運営に挑戦したことです。委員会のリーダーに自ら志願し、5人のメンバーと準備を進めました。意見がまとまらず、作業が思うように進まないという困難も、メンバーとの積極的な話し合いや情報共有によって乗り越え、皆のおかげでセミナーが成功したと感謝の気持ちや達成感で胸がいっぱいになりました。この経験を通して、リーダーにとって大切なのは、先頭に立ってチームを引っ張っていくことだけでなく、一人ひとりが持つ力を引き出し、的確にサポートしていくことだと気づきました。この発見は、教員になりたいと考えている私にとって、意義ある学びになったと実感しています。世界各国の仲間と共に感じ、考えた多くの経験を、今後の学修や将来の仕事に活かしていきたいと考えています。

国際交流や国際協力などに関する授業を通して国際社会への興味が高まった私は、各国の青年たちと意見交換したい!と思い、「世界青年の船」への参加を決意しました。そして志を果たすために取り組んだのが、英語に対する苦手意識の克服です。自分の意見を英語でスムーズに伝えることができるように、授業でのディスカッションや普段の何気ない会話などで感じたこと、考えたことを、ボイスレコーダーに日本語で録音し、英語に翻訳する自主学習を毎日繰り返しおこないました。その結果、「世界青年の船」でのディスカッション中、しっかりと発言することができ、さらに、教育をテーマに話し合った「コースディスカッション」の最終回ではチーム代表として発表し、努力の成果を形にしました。自分の苦手と向き合い、克服するきっかけになった「世界青年の船」。私にとって「行動することが、成長の第一歩」だと実感する貴重な経験になりました。