交流

2013年10月14日

愛知淑徳大学 体験講義 2013 ~見て、聞いて、触れて授業体験!~

愛知淑徳大学 体験講義 2013 ~見て、聞いて、触れて授業体験!~

高校生が在学生と共に授業を受講し、学びのおもしろさ、奥深さを体験しました。

 秋らしい爽やかな陽気となった10月14日(月・祝)、高校1~3年生を対象としたイベント「愛知淑徳大学 体験講義 2013 ~見て、聞いて、触れて授業体験!~」を開催しました。本学で実際に開講されている授業を在学生と共に受講できるとあって、毎年多くの応募があります。今年度は長久手・星が丘両キャンパスに合計210人もの高校生が集まりました。皆さん、教員の言葉を熱心に書き留めながら、各学科(専攻)の専門的な学修をひと足先に体験していました。
また、当日は教職員による「個別相談」コーナーも開設。高校生や保護者の皆さんが入試、学生生活、卒業後の進路などについて積極的に質問し、疑問や不安を解消して晴れやかな笑顔を浮かべていました。
今回の体験講義も、多くの高校生たちにとって、大学で学ぶ目的や意義、将来の目標などを明確にし、進学への意欲をより高める機会になったことでしょう。

授業PICK UP 長久手キャンパス

文学部 英文学科「洋楽で学ぶ英語音声学」

担当:樗木勇作 10号棟3階1032

高校生にもなじみがある洋楽を題材に、「明るいLと暗いL」「有声音と無声音」「assimilation(同化)」など英語のさまざまな発音をレクチャー。さらに樗木先生は、音声学や統語論、意味論など多岐にわたる英語学の専門領域、英文学科独自の留学プログラム、卒業後の進路などについても紹介しました。高校生たちにとって、大学で学ぶ英語のおもしろさ、幅広さを体感する授業になったようです。

優しい語り口で発音のポイントを伝え、音声学の基礎を解説した樗木先生。

高校生たちは喉の振動を意識しながら、大きな声で英語の発音をしていました。

人間情報学部「情報コミュニケーション史」

担当:村主朋英 8号棟2階824

情報や知識を多くの人に伝え、後世へ引き継ぐために、人類はどんな活動をしてきたのか。その問いに迫り、歴史をひも解いて「人と情報」の関係を探究していく授業です。スクリーンに映し出されたのは、古代エジプトで使われていたパピルスや、公文書などを書き残した書記の姿。高校生たちは興味津々といった表情で見つめ、情報伝達やコミュニケーションの発展に高い関心を示していました。

「情報」の歴史を学び、メモをとることの大切さも実感していた高校生たち。

村主先生は"実用的な文字"の起源や広がりについてわかりやすく解説しました。

心理学部「心理学入門」

担当:丹藤克也 6号棟4階6411

「心理学を学ぶことは、自分を知り、人を知ることです」という丹藤先生の話に耳を傾けながら、自分の性格を客観的に把握するためのテストを受けた高校生たち。目には見えない「こころ」を科学的なアプローチで解き明かしていく心理学の概要を知り、興味を深めていました。また授業の後半には心理学部の施設見学も実施。実験装置などを間近で見ることができ、高校生たちは目を輝かせていました。

「人の心理を明らかにすることは、安心・安全な社会づくりにも役立ちます」と語った丹藤先生。

心理テストを通して自分の意外な一面を発見し、「こころ」の奥深さを学んでいた高校生たち。

メディアプロデュース学部「万歳から漫才へ~芸能のルーツと本質~」

担当:角田達朗 11号棟1階11101(ミニシアター)

ボケとツッコミで構成される「漫才」は、新年に祝いの言葉を述べて舞を披露する伝統芸能「万歳」から生まれたと言われています。角田先生は、庶民の娯楽として広まった江戸時代の万歳、西洋音楽を取り入れた明治時代の万歳、お笑い番組の漫才などを上映し、日本の芸能を解説。歴史をさかのぼることで現代の芸能への理解も深まり、高校生たちは大学ならではの専門的な学修のおもしろさを実感していました。

漫才のルーツと言われるさまざまな万歳を興味深そうに観る高校生たち。

「芸能には人々が共有すべき価値観や世界観が表現されている」と角田先生は熱く語りました。

メディアプロデュース学部「現代アート論」

担当:小田茂一 6号棟4階6411

「現代アートで重視されているのは、WhatではなくHow。"何を描いたか"よりも"どう描いたか"、つまり表現手法が作品の価値や魅力を決定づけるようになったのです」と解説しながら、小田先生はフランク・ステラやロバート・ライマンなど現代アーティストの作品を次々と紹介。表現の多様性、色や形の一つひとつに込められたつくり手の思いを知り、高校生たちは"アートの力"を感じていました。

平面的な表現、空間的な造形など、さまざまなスタイルのアート作品が映し出されました。

「アートは解釈するのではなく、感じ取ることが大事」と説明した小田先生。

健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科「心の健康と現代社会」

担当:諏訪真美 11号棟5階11503(健康医科学系実習室)

誰もが被害者・加害者になり得る、現代のいじめ。その対策として、一人ひとりがいじめとどう向き合うのかを考え、思いを共有することが大切になります。この授業では「新たないじめ防止対策を考える」ことを目標に、中学生のいじめを題材とした映画を視聴し、思春期の心の問題について考えを深めました。心の健康と現代社会の関係を学び、高校生たちは真剣な表情で自分の考えや思いを書き留めていました。

中学生の葛藤や教育現場の課題を描いた映画が上映され、高校生たちも見入っていました。

「いじめに対してどう行動するか、自分の考えを深めよう」と一人ひとりに語りかけた諏訪先生。

授業PICK UP 星が丘キャンパス

交流文化学部「観光文化2(観光マネジメント)」

担当:加納和彦 4号館2階42A

「皆さんはどんなときに旅行したいと思いますか?」「旅行会社はなぜ必要だと思いますか?」と問いかけながら、加納先生は旅の心理学や国内外の観光ビジネスの現状、旅行会社が企画するパッケージツアーの利点などを解説。さらに「交流文化学部で観光を学び、日本のみならず世界へ羽ばたいてほしいと期待しています」と高校生たちにあたたかなエールを送りました。

旅行会社で実務経験を重ねた加納先生が、「旅」「観光」を学ぶ意義を伝えました。

加納先生の問いかけに挙手で応えるなど、高校生たちは積極的に授業に参加していました。

交流文化学部「ECS5(ディスカッション)」

担当:CHARLEBOIS Justin M. 4号館1階41C

「TPPに日本が参加することに賛成?」「日本の未来のために何が必要だと思う?」「日本は将来、今以上に国際化が進むと思う?」。この3つのテーマに沿って、学生や高校生たちが英語を使ったディスカッションに挑戦しました。初めはとまどっていた高校生も、Justin先生との気軽なおしゃべりを通して英語力を発揮。授業の終わりごろには明るい笑顔で英会話を楽しんでいました。

Justin先生はディスカッションの助けとなる質問を投げかけ、考えを引き出していました。

授業の説明も板書も"English only"。 90分間英語漬けの授業は刺激に満ちていました。

ビジネス学部「アントレプレナー特論」

担当:真田幸光 1号館5階15C

「もし自分が経営者だったら」という視点に立ち、ビジネスのあり方やマーケティングを学ぶこの授業。今回のテーマは「戦略」でした。「企業経営で重要なのは"理念を実現するにはどうすればいいか"を考え、効果的な戦略を立てること。それは大学進学や就職も同じです。信念を果たすため、明確な意志を持って行動しよう」と熱く語った真田先生。進路選択の岐路に立つ高校生や学生を激励しました。

ビジネスの原点「起業」に必要な知識を、力強く伝えていた真田先生。

高校生たちも自然と襟を正し、真剣なまなざしで講義に聞き入っていました。

ビジネス学部「地域ビジネス(流通業)」

担当:大塚英揮 5号館5階55A

デパートやスーパーマーケットなどの「流通業」にスポットを当て、東海地方のビジネスを解説していく授業です。この回では、コンビニエンスストアを例に挙げ、流通業における「卸売」の業務内容や役割を紹介。スクリーンに映し出された卸売の仕事と、普段目にする店舗の様子を照らし合わせながら、高校生たちは暮らしに身近なビジネスへの理解を深めていました。

実社会と直結するビジネスの学びに、高校生は興味津々といった表情。

図式化したスライドを使い、大塚先生はわかりやすく解説していました。