交流

2025年06月20日

愛・地球博 理念継承発展事業 あいちユースSDGs IDEA&ACTION SDGsモデル事業紹介 学生団体「エコのつぼみ」

2025年3月29日(土) 愛・地球博記念公園 地球市民交流センター

学生団体「エコのつぼみ」のSDGsに向けた取り組みアイデアがモデル事業として選ばれ、成果を発表しました。

 愛知県では2030年のSDGs達成に向けた取り組みを推進するとともに、県民をはじめとしたさまざまなステークホルダーの取り組みを推進しています。その一環として、若い世代の具体的な行動につなげるため、県内の大学生をはじめとしたグループからSDGs達成に向けた取り組みアイデアを募集し、優れたアイデアをモデル事業として支援する「あいちユースSDGs IDEA&ACTION」を実施しました。
 そして、本学の学生ボランティア団体「エコのつぼみ」がモデル事業に選定され、2024年7月下旬から2025年2月にかけて取り組みを進めてきました。
 2025年3月29日(土)、愛・地球博記念講演において、愛知万博20周年記念事業の一環として、成果発表がおこなわれました。ここではエコのつぼみの活動内容を報告します。

<取り組みアイデア>
TAKESUMIがつなぐ あいちの輪

◾️「エコのつぼみ」とは

 愛知淑徳大学の学生ボランティア団体として、愛知県美浜町にある竹林整備事業化協議会「モリビトの会」と一緒に竹林整備をおこなっています。さらに間伐した竹を有効活用し、地域イベントの出展や小学生向けのワークショップなどを実施しています。

 「エコのつぼみ」は放置竹林の問題解決に向けて活動しています。しかし、人手不足によって里山保全が難しい状況にあることを知り、これからも住宅地と里山が共存した環境を守っていくためにNPO、企業、福祉施設などと協力し合い、環境保全に対する啓発活動3つを企画しました。
 そのうちの1つが「竹林整備に一緒に行こうツアー」です。モリビトの会様のご協力のもと学生・社会人合わせて12名が参加。放置竹林の問題について説明した後、間伐体験をおこないました。参加者からは「竹を間伐するのは大変だった」「切る時の音や倒れる時の迫力は面白かった」などと感想をいただき、間伐の重要性や魅力を伝えました。
 そして、間伐した竹を利用した2つ目の取り組みは「企業とコラボして、竹炭消臭GOODSの製作」です。この取り組みは、トヨタ自動車(株)様とコラボし、消臭袋に使用する布もトヨタ産業技術記念館のG型自動織機の実演でできた布を譲っていただきました。布をアップサイクルすることができた上に、製作過程では、トヨタ自動車の社員の皆様やそのご家族が一緒に取り組んでくださったおかげで、小学生から社会人までさまざまな年齢層の方に参加していただき、竹林整備の必要性も伝えることができました。
 3つ目の取り組みは「vivid maoさんのアート作品 × 竹炭消臭GOODSのコラボ商品製作」です。障がい者支援事業をおこなうNPO法人じゃんぐるじむ様にご協力をいただき、アーティストvivid maoさんの作品を使用した消臭グッズを製作。マルシェで販売すると鮮やかなイラストが目を引き、お子様から大人まで多くの方に手に取っていただきました。消臭グッズ製作が就労支援としても社会貢献できることを実感しました。

 これらの取り組みを発表した後には、SDGsアドバイザーの株式会社ComodoLABOの金子彩様からコメントをいただきました。金子様からは「最近はSDGsへの取り組みに積極的な企業が増えています。周年記念や株主総会のお土産品として竹炭の消臭グッズを提案するのもいいと思います。多くの人に竹林整備の問題を周知していただけるだけでなく、大量発注となり収益が安定するメリットもあります」と新たな提案をいただきました。

 「エコのつぼみ」では、今後も商品のさらなる改良を重ね、より多くの人に取り組みを知っていただけるように活動していきたいと意気込んでいました。

◾️学生コメント

人間情報学部3年生 林 遥香さん
人間情報学部3年生 樅山 紗也さん
交流文化学科4年生 小谷 優月さん

 普段は活動が中心で、自分たちの取り組みについて発表する機会がなかったので、この機会に多くの人に活動が伝えられてよかったです。発表することで自分たちの活動を客観的に振り返る機会にもなり、我ながらよくがんばってきたなと活動に自信を持つことができました。また他の団体の取り組みを知ることができたことも良い学びになりました。