交流
2014年05月21日
先輩から聞こう! 健康運動実践指導者認定試験対策

医療や福祉、教育などの現場で注目される資格「健康運動実践指導者」。
その合格を掴んだ学生が、後輩にエールを送りました。
心身の健康について深く探究し、増進する「健康長寿社会のリーダー」の育成をめざす、スポーツ・健康医科学科。基礎医学、臨床医学、栄養学、スポーツ科学、メンタルヘルスなどの幅広い領域を学修・研究し、健康医学に関する豊かな教養と高度な実践力を養います。中学校・高等学校の保健体育の教員免許状、トレーニング指導者や健康管理士一般指導員などの資格取得もバックアップし、学生たちは自分の目標に向かって意欲的に学んでいます。
中でも、多くの学生が挑戦しているのが、「健康運動実践指導者」資格の取得。「積極的な健康づくりを目的とした運動を、安全かつ効果的に実践指導できる能力を有する」者に与えられる称号です。成人の生活習慣病予防をはじめ、子どもの発達段階をふまえた健康教育も重視される近年、フィットネス業界や医療・福祉分野だけでなく、学校教育の現場においても注目されています。認定試験の特徴は、筆記試験の他に、指導技能を審査する実技評価があるところ。受験者は「陸上運動」または「水中運動」のいずれかを選択し、指導を実演します。
この資格取得をサポートするために、5月21日(水)、「先輩から聞こう! 健康運動実践指導者認定試験対策」を開催しました。登壇したのは、健康運動実践指導者認定試験に合格したスポーツ・健康医科学科 4年生の桑田さんと安井さん。教室に集まった3年生に向け、勉強方法や実際の試験内容、これから受験する学生へのアドバイスなどを、自身のエピソードを交えて熱心に語りました。
専門知識や指導技術を身につけるため、授業のテキストやDVD教材をフル活用。
「インストラクターの仕事に憧れを抱いていたことが、受験のきっかけでした」と語ったのは桑田さん。対策授業で使用するテキストと付属のDVDをフル活用して、勉強することを後輩たちに薦めました。「実技対策として力を注いだのは、イメージトレーニング。水中ウォーキングなどの動きを、頭の中に思い浮かべられるようになるまでDVDを繰り返し見ながら練習しました。さらに、友人に受講者役になってもらい、指導方法を実践的に練習したおかげで、試験本番の感覚がつかめたと思います。筆記試験対策では、テキストを徹底的に読み込みました。また、試験内容が学科の授業で扱われることもあります。常にアンテナを張って試験勉強と授業を関連付けることで、知識をしっかりと定着させることができると思います」と、実体験にもとづくアドバイスを伝えました。
スポーツクラブでのアルバイトも、気づきや知識が得られる貴重な学びの場。
安井さんは試験に使用される音楽を流して紹介するなど、受験勉強や試験でのエピソードとともに、後輩へエールを送りました。「陸上運動の実技では、レジスタンス運動とエアロビクスダンスをおこないます。学科のエアロビクスの授業で学んだことが身についていれば、試験本番も緊張しなくて大丈夫。笑顔を絶やさず、自信を持って臨んでください!」。多くの知識を吸収しようと意欲的な安井さんは、スポーツクラブでのアルバイトも試験対策の場として活用。「お客さまからの質問を細かくメモし、後日、授業で修得した知識を交えてレクチャーすると、私自身の勉強にもなりました。また、フィットネスの現場での疑問が授業で取り上げられたとき、経験と知識がリンクし、スムーズに専門用語などを覚えることができました。自分が覚えやすい方法で、コツコツ勉強することが大切だと思います」と語りかけると、3年生たちは日頃から目的意識を高く持って学修することの大切さをあらためて実感しました。
合格への近道は、日々の学修に力を注ぐこと。
2人の合格者の発表後、質疑応答がおこなわれ、会場から多くの質問が寄せられました。本番中に気をつけていたことを問われた2人は、「問題文を最後まできちんと読むこと」と回答。「パソコンでおこなわれるテストは選択問題です。正しい選択肢を選ぶのか、誤った選択肢を選ぶのか、間違えないように慎重に問題文を読んで解答しました。しっかりと問題を読めば、確実に正解ではない選択肢は自ずとわかります。5択ある選択肢をできるだけ減らして、2択・3択の状態にしてから正解を考えるといいと思います」とアドバイスしました。
また、2人が特に力説したのが、学科の授業の重要性。「健康運動実践指導者認定試験は総合的な知識を問われるため、試験内容は非常に広範囲です。その有効な対策になるのが、専門領域が多岐にわたるスポーツ・健康医科学科の授業。試験に関連する内容も取り上げられ、効率よく専門知識が増やせますよ。毎日の授業に真剣に取り組みながら、合格もめざしましょう!」と熱く語りかけました。
合格を手にした2人の話を聞いた学生たちは、学科のカリキュラムの充実さを心強く思うとともに、自身の目標達成への決意を一段と強めました。