交流
2025年07月23日
ちょこっとボランティア講座 株式会社デンソー
2025年度 地域・ボランティア活動 展示会・講演会・発表会

2025年5月20日(火)星が丘CCCアクティブラーニング
「ちょこっとボランティア講座リレー」を開催。
デンソー社員と学生たちが、一緒にアイデアを形にしていく取り組みがスタートしました。
本学の「コミュニティ・コラボレーションセンター(以下、CCC)」では、学生にボランティア活動を紹介し、学生と地域社会をつなぐ役割を担っています。CCCでは、「ちょこっとボランティア講座リレー」と題して、ボランティアや社会貢献について理解が深まるように、各方面で活躍されている方を講師としてお呼びし、講演会を開催しています。
2025年5月20日(火)には、株式会社デンソー(以下、デンソー)で社会貢献活動に率先して取り組む社員の方々を講師としてお迎えし、ハチミツを活用した「サステナハニー」活動についてお話しいただきました。
登壇したのは、デンソーの「みつばちプロジェクト」を率いる長谷川茂夫様と、本学の卒業生で、長谷川様と同じくデンソー総務部・刈谷総務人事室に所属する内藤美紀様。日頃から、ミツバチを通した社会貢献活動に積極的に取り組むお二人です。
「みつばちプロジェクト」は、2015年から、デンソーが本社の屋上でミツバチの養蜂を始めたことから立ち上げられたプロジェクトです。2011年の国連環境計画(UNEP)報告書によると、ミツバチは世界に供給される食料の90%を占める100種類の作物種のうち、70種以上を受粉させています。そんな暮らしに欠かせないミツバチの養蜂を起点に、環境に配慮した会社として、まちづくりやフードロスへの取り組み、さらに社内外環境啓発や障がい者就労支援へつなげ、売上の一部を寄付する「サステナハニー」活動の取り組みによって、循環型社会の輪を作ることを目的としています。学生たちにボランティアへの興味を広げてもらいたい、新たな「サステナハニー」活動の形を学生たちと考えたい、というデンソーの想いから、まずはこの活動について学生に知ってもらう目的で本講座の開催に至りました。
講座の中で、長谷川様はミツバチの生態の話や、デンソー本社の屋上で採れるハチミツのおいしさについて、実際に採取したハチミツの試食を交えて紹介。「1匹の働き蜂が一生で集められるハチミツの量はティースプーン1杯分」というデータや、ミツバチの寿命の短さについて知った学生たちからは、普段食卓に並ぶハチミツがどれほど希少かということや、ミツバチを育てることがどれほど難しいかを知り、驚きの声が上がりました。また内藤様からは、卒業生の立場から、学生時代にやっておくといいことについて貴重なアドバイスもいただきました。講義が終わったあとも、お二人への質問でその場に残る学生たちが多く見られました。
今後デンソーとCCCは、6月から8月にかけて、デンソー本社の屋上で実際に養蜂体験ができる機会を用意。そこでは、「みつばちプロジェクト」の新たなアイデアを一緒に生み出して、学生たちが社会に貢献できるきっかけ作りをおこなっていきます。
株式会社デンソー
総務部 刈谷総務人事室 担当係長
長谷川 茂夫 様
今回の取り組みを通じて、私たちにはない、学生のみなさんの若い発想を取り入れていきたいです。養蜂体験では、なかなか一般の方は入れない場所で貴重な体験ができます。会社の雰囲気も感じられると思うので、是非参加していただきたいです。学生のみなさんにとっても得られるものが多くあるよう、お互いにとっていい機会になればと思います。
株式会社デンソー
総務部 刈谷総務人事室
内藤 美紀 様
学生時代はボランティア活動の機会がなく、社会に出てからカルチャーショックを覚えることが多くありました。学生のうちからボランティアに参加して、世界を広げておくことは大切だと感じています。社会の課題について、一緒に考えることも社会貢献のひとつ。「サステナハニー」活動を通じて、学生のみなさんのアイデアを私たちの企業で実現していただきたいです。