追究

2018年04月20日

商店街地域連携 成果報告会

商店街地域連携 成果報告会

2018年3月16日(金) 安保ホール(名古屋市中村区)

商店街の活性化に取り組む学生たちが、活動の成果を報告し合いました。

 コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)では、2017年度より新たにプロジェクト型授業『CCCキズナプロジェクトA・B』を開講。学生たちは行政、商店街、企業、NPOなどと連携して、地域社会での課題解決をめざします。この科目を前期に受講したビジネス学部・大塚ゼミの学生は、名古屋市千種区にある覚王山商店街の活性化にチャレンジ。夏休みや後期にはゼミ活動の一環として覚王山商店街のプロモーション活動を続け、マーケティングに関する研究を深めていきました。約1年間にわたる取り組みの成果を発表するために、3月16日、愛知県主催「商店街地域連携 成果報告会」に大塚ゼミの代表として3名の学生が出席。商店街の活性化に励む他大学の学生や商店街関係者と、地域をより元気にするためのアイディアやノウハウを共有しました。

商店街地域連携 成果報告会

商店街地域連携 成果報告会

 大塚ゼミの学生が商店街の主な課題として挙げたのは「お祭りやマップ・チラシによる共同宣伝など、従来のまちおこしでは商店街のリアルな価値を伝えきれていないこと」。その解決のために「コンテンツの再編集」を提案しました。「コンテンツの再編集」とは、特定の地域にあるものを、地域外の人の視点でわかりやすくまとめて見せるプロモーションの方法です。

 具体的には、学生は覚王山商店街の一部の各店舗を「手作り」と「大人の趣味」という2つのコンセプトにまとめて分類。まちの個性を明確に打ち出したプロモーションを考案し、愛知県内のマルシェやワークショップ、展示会で実際におこないました。さらに、それを見た人の来街意欲が高まるかどうかアンケート調査を実施。結果を分析すると、覚王山商店街の新たな魅力が伝わり、来街意欲が向上したことが明らかになりました。

商店街地域連携 成果報告会

商店街地域連携 成果報告会

 また、この2つのコンセプトを利用し、店主同士が交流する機会を設け、出店年数、業種、距離の壁を越えた交流を図りました。その結果、商店主同士の新しいつながりが形成できました。「コンテンツの再編集」によって商店街が抱える課題を解決し、活性化を図れることを明言しました。 成果報告会を終えた学生たちは「覚王山以外の商店街でもチャレンジしたい」「コンセプトの数をもっと増やして実施してみたい」と次の目標を見据えています。他大学と成果を共有し合うことで得た新たな知識や発想を活かし、今後の研究をさらに深めていくことでしょう。