追究

2018年09月04日

ゆるレポ研究会 第二弾@愛知淑徳大学

ゆるレポ研究会 第二弾@愛知淑徳大学

2018年7月8日(日) 星が丘キャンパス 13A教室

卒業研究について発表し、来場者と意見交換。
研究を深めていくヒントを得ることができました。

 2018年7月8日(日)、星が丘キャンパスにて「ゆるレポ研究会」を開催しました。「ゆるレポ」とは奈良県立大学、二松學舍大学、愛知淑徳大学の教員と学生を中心とした「本づくりプロジェクト」のこと。現在、「ゆるレポ」というタイトルの「レポート執筆のための実用書」を制作中。論文の書き方や研究方法を紹介するだけでなく、学部生や大学院生が執筆した45本のレポートを見本として掲載することで、より身近なテキストとして読み手に活用してもらうことをめざしています。その「ゆるレポ」に掲載予定の研究について、研究者本人が内容を発表し、フロアと意見交換をすることでより考察を深めるための「ゆるレポ研究会」も企画・開催。その第二弾を7月8日(日)、愛知淑徳大学で実施しました。この研究会でのディスカッションの様子を「ゆるレポ」に掲載することも、この書籍の大きな特長です。本学のほか、京都や東京でも研究会を開催し、多くの学生に発表の機会を提供していきます。今回の研究会では本学の学生2名、名古屋大学 大学院生の2名が自らの研究について発表しました。

ゆるレポ研究会 第二弾@愛知淑徳大学

ゆるレポ研究会 第二弾@愛知淑徳大学

 本学のトップバッターをつとめたのは、長谷川 紗彩さん。自分自身が「美術館巡りが趣味」ということから、「SNS時代のミュージアムマーケティング」と題し、研究中。SNSの登場により、「ミュージアムに訪れることがポピュラー文化化している」と定義し、SNSのどんな情報が来場を促しているのかを明らかにしたいと語りました。発表後、会場からは「“インスタ映え”に対して、どう思うか」「“モノ消費”から“コト消費”に移行していることで、ミュージアム訪問に影響はあるのか」といったさまざまな質問が投げかけられ、その一つひとつに長谷川さんはていねいに回答していきました。

ゆるレポ研究会 第二弾@愛知淑徳大学

ゆるレポ研究会 第二弾@愛知淑徳大学

 二番手を担ったのは、岩田 遥樹さん。ソーシャルゲームである「コンプリートガチャ」について、このゲームを通じてどんなコミュニケーションが生まれるのかを検討していきたいと発表。ゲームの舞台となる都市を訪れ、現地でゲームをおこなうこともあることから、「“ゲームをする”という体験が“おみやげ”と同じ性格を持つのではないか」と仮説を披露しました。会場からは「性別により考え方に差が出てくるのではないか」「対象となるゲームのジャンルを増やしたらどうか」などの提案もあり、今後の研究につながる有意義な討論が繰り広げられました。
 自らの研究に対して視野を広げるきっかけの場となった今回の「ゆるレポ研究会」。発表者を務めた2名の学生たちは、ここで得た「研究を深めるためのヒント」を生かして自らの興味を学問的に探究していくことでしょう。