追究

2025年07月14日

交流文化学部 ランゲージ専攻 コリアン・エクスパート合同ゼミナー

2025年5月24日(土) 国際交流会館 アリーナ

韓国・朝鮮語専修の3つのゼミ生、韓国人留学生が集まり
韓国で働く先輩との対話や韓国料理作り、
レクリエーションで交流を深めました。

 交流文化学科 ランゲージ専攻は英語専修、中国語専修、韓国・朝鮮語専修にわかれます。2年次からはゼミナールがスタートし、専門的な学びを深めながら、実践的な力へと発展させていきます。2025年5月24日(土)には、長久手キャンパスの国際交流会館で、韓国・朝鮮語専修の曺(チョ)先生、李(イ)先生、柳(リュウ)先生の3つのゼミの2年生と韓国人留学生が集まり、将来について考えたり、交流を深めたりするイベントが開催されました。

 午前中は、韓国在住の本学卒業生とオンラインでつながり、「韓国でどのような仕事をしているのか」「在学中はどのように学び、将来の方向性を決めていったか」などについて卒業生から話を聞き、対話する時間となりました。1人目の卒業生は、大邱グローバル教育センターの日本語講師として、現地の子どもから大人まで幅広い人を対象に、日本の文化や日本語を教える仕事をしています。大学卒業後、日本の一般企業に就職した後、退職して、日本語教師として韓国の大邱へ。日本語は母国語ではありますが、外国人に教えるためには自分が日本語をもっと勉強しなければならないと実感し、韓国の大学の大学院へ進学。学びながら仕事の経験を積んでいったそうです。「韓国で働く」ことのリアルな話に、学生たちは興味津々の様子で聞き入っていました。

 2人目の卒業生は、大邱カトリック大学で日語日文学科の教員をしています。在学中は漠然と「海外で働きたい」という思いがあったそうです。2年次の後期に韓国に交換留学へ。また、3年次には韓国に1年間留学した際に、現地の寮で一緒だった韓国人の学生がテキストに載っているような韓国語を使っていないことに衝撃を受け、教科書だけではない、現地での実践的な学びの大切さを実感し、空いている期間には韓国語養成講座に通ったそうです。4年次には就職活動、日本の大学院への進学、韓国の大学院への進学、海外留学など幅広くリサーチしたり準備をしたりしたのち、最終的には未来の自分がイメージできた韓国の大学院への進学を決意し、現在の仕事につながっています。学生に向けては「思ったらまずは実行する。動いていくなかで答えは自ずと見つかります」とのアドバイスが送られました。学生からは「大学時代に効果的だった勉強法は?」「留学時の韓国語はどれぐらいのレベルでしたか?」「現在は授業でどんなことを教えている?」「韓国人の学生が興味を示す日本文化は?」などの質問が上がり、在学中の学びや、将来海外で働くことのイメージを掴むきっかけとなったようです。

 昼食作りの時間からは留学生が合流。4つの班にわかれ、チャンチグクスという韓国でよく食べられる温かい麺料理、チヂミ、トッポギを作りました。チヂミを焼きながら、途中フライパンの上でひっくり返す作業は留学生が慣れている様子で、コツを教え合ったりする姿も。また韓国の食について先生からリアルな話を聞いたりなど、韓国への興味がさらに深まるとともに、和気あいあいと楽しい時間になりました。学生からは「韓国料理を食べたことはあるけど、作ったのは初めて。とても楽しかった」「コチュジャンの作り方を知り、調味料の分量など本場の流儀が学べた」などの声が聞かれ、有意義な時間となったようです。

 昼食後は、ゼミ対抗のドッジボール大会。日本のラジオ体操のような、韓国式の体操をみんなでおこなったのち、チーム同士の熱戦が繰り広げられました。閉会式では学生から、「同じゼミでも普段なかなか話す機会がなかったけど、今日で仲良くなれてよかったです」といった発言もありました。最後には曺先生から「韓国語を学ぶ学生同士が集まり、交流やつながりが持てる良い機会となったことがうれしいです。大事なコネクションとなり、これからの3年間が充実することを願っています」とのお話があり、イベントが締めくくられました。