追究

2019年01月28日

第10回 浅田ゼミ演奏会

第10回 浅田ゼミ演奏会

2018年11月28日(水) 名東小文化劇場

音楽教育を専門とする浅田ゼミが、演奏会を開催。
日頃の練習の成果を披露し、音楽の楽しさを伝えました。

 文学部 教育学科の浅田ゼミでは、音楽教育について研究しています。ゼミ生がめざしているのは、音楽を通して子どもの豊かな知性を育む教員。発声法・演奏法を学び、仲間と切磋琢磨しながら合唱・合奏・模擬授業などを実践しています。その成果を発揮する演奏会が、11月28日(水)に名東小文化劇場で開催されました。10回目となる今年の演奏会は、3・4年生18名が協力し合い、ピアノ連弾や音楽劇を披露。思いのこもった演奏で、音楽の楽しさや素晴らしさを観客の皆さまにお届けしました。

第10回 浅田ゼミ演奏会

第10回 浅田ゼミ演奏会

 第1部は、12組のペアによるピアノ連弾 「『唱歌』の四季」。四季折々の情景を感じさせる曲を順番に弾いていきました。「ワルツ」と「うみ」など別々の曲を、1台のピアノで奏で、心地よいハーモニーを響かせて、観客の皆さまを引き込みました。ミスがあってもお互いにフォローし合い、笑顔で演奏を終えると、客席からは大きな拍手が送られました。

第10回 浅田ゼミ演奏会

 第2部は、音楽劇「シューベルトの生涯」を上演しました。4年生6名が力を注いだ、シューベルトの生い立ちや曲の背景に関する研究成果をもとに、ゼミ生全員で音楽劇をつくり上げました。「魔王」「ぼたい樹」などの名曲を合唱し、作曲当時の心情や曲の情景について、劇を交えながら解説しました。また「野ばら」は、同じ詩でヴェルナーが作曲したものと比較し、曲調によって異なる曲の印象について説明しました。

第10回 浅田ゼミ演奏会

第10回 浅田ゼミ演奏会

 第3部は、ハンドベルとトーンチャイムによる合奏を披露。音楽を身近に楽しんでもらおうと、世代を超えて人気のアニメや映画のテーマソングを学生たちが選曲しました。一人ひとりのハンドベルとトーンチャイムの音が重なり合い、あたたかな音色が会場を包み込みました。

文学部 教育学科 4年 加藤 優依さん

第10回 浅田ゼミ演奏会

 演奏会に向けて約5カ月間、共同研究や演奏の練習に励み、準備を進めてきました。今年の浅田ゼミは人数が多く、合同練習の日程調整にひと苦労。お客様に音楽の楽しさを伝えるために、全員の気持ちをひとつにすることを心掛け、限られた時間で集中してよりよい音色や歌を追究してきました。連弾も合唱もハンドベルも、ひとりだけで成り立つ曲はありません。みんなでメロディを奏でる瞬間の喜びは何物にもかえがたく、とても楽しく貴重な体験となりました。ゼミ生18名で演奏会を成功させた経験は、将来教員になっても授業や学校行事、学級運営などに活かしていけると考えています。そして子どもたちに、みんなでひとつになれる音楽の魅力を伝えていきます。

文学部 教育学科 浅田 まり子 教授

第10回 浅田ゼミ演奏会

 クラシックというと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、実は普段親しみがない方も十分に楽しむことができる音楽です。今年はゼミ生の人数が多いことから、さまざまな歌曲に挑戦できると思い、作曲数の多いシューベルトを選びました。少し難しい曲もありましたが、個性豊かなメンバーが互いに協力し、素晴らしい音楽を届けてくれました。また、当日は残念ながら1名欠席となりましたが、急な変更にも柔軟に対応し、フォローをし合うことで、乗り越えることができました。自分ひとりではなく、仲間と一緒に演奏することで、協調性や責任感が磨かれたことでしょう。演奏会を通して身につけた企画力や協調性・実行力などが、社会に出てからも、学生たちの可能性を広げてくれると信じています。