追究
2025年07月10日
愛知淑徳大学 開学50周年記念企画 第10回韓国語作文コンテスト
2025年度 学園創立120周年・大学開学50周年記念行事 展示会・講演会・発表会

2025年6月14日(土)星が丘キャンパス55C教室
韓国語を学ぶ学生たちが韓国語での作文に挑戦!
テーマに沿って、自分の思いや体験を綴りました。
愛知淑徳大学開学50周年を記念するイベントの一環として、交流文化学部ランゲージ専攻主催による「第10回韓国語作文コンテスト」が開催されました。本コンテストは愛知淑徳大学の学生で韓国や韓国・朝鮮語の学習に関心を持ち、韓国語を母語としない学生なら誰でも参加できます。今回は以下3つのテーマが与えられ、制限時間80分で1600文字程度の作文に挑戦しました。
<課題テーマ>
①韓国語との出会い
②外国人に紹介したい日本文化
③違いを共に生きるわたしの体験
当日は交流文化学部ランゲージ専攻の学生をはじめ、多くの学生が集まり、12時30分から辞書を片手に80分間の作文に取り組みました。
14時からのオープニングセレモニーでは、交流文化学部ランゲージ専攻の太田浩司先生が開式の辞を述べ、自身の学生時代や第1回韓国語作文コンテストの様子を振り返りながら、音楽やファッションといった若者文化が、学生たちの言語習得や異文化理解にどのように影響しているかを再確認する思いでみんなの作文を読んでみたいという期待が寄せられました。また来賓挨拶では、駐名古屋大韓民国総領事館領事である李佳燕氏が、「今日のコンテストは、韓国語の実力を競う場であること以上に、異なる文化と思考が文というツールを通して出会う場になることを、そしてコンテストに参加の皆さんが、日韓両国の架橋として未来志向的発展に重要な役割を担う核心主役として活躍されることを期待する」と、韓国語で祝辞を述べられました。また、韓国の祝い事には欠かせないものが「餅」です。セレモニーでは韓国の餅「インジョルミ」と「ソンピョン」が用意され、みんなで一緒に韓国語のバースデーソングを歌いながら開学50周年、作文コンテスト10周年を祝いました。
セレモニーが終わると紹介された審査員の先生方は別室に移動して、審査へ。その間、学生たちは韓国文化を体験。今回は韓国の伝統民画について学びました。花や果物、動物などが描かれた韓国の民画は韓国民族の生や信仰、風流を表す庶民的な絵で、その絵柄によって豊かな生活や長寿、子宝、学問成就などがユーモアに表現されており、幸せを願う韓国の人たちによって長く愛されてきました。最近では民画の技法をいかした創作民画も登場し、今でも韓国で親しまれています。代表的な作品をいくつか鑑賞した後、学生たちは民画の塗り絵に挑戦。色鮮やかに仕上がる作品に学生たちの個性があふれていました。
いよいよ結果発表では、審査員長の愛知学院大学の文嬉眞教授から総評が述べられました。「みなさんの作品を読んで、韓国語を学ぶだけでなく、何を伝えたいかという思いを感じました。言語を習得することでより多くの人に思いを伝えられる喜びを実感してほしいです」と伝え、学生たちが手がけた作品の数々を讃えました。
審査は「テーマに沿った内容で独自性を保っているか(内容・素材)」「論理の展開に説得力がある内容でバランスがとれているか(構想)」「平易で円滑かつ潤沢な表現を駆使できているか(表現)」「場面にふさわしい描写ができる豊かな語彙力をそなえているか(語彙)」「文法にかなった文章運用で文としての流れが自然か(文法)」の5つの基準で行われ、厳正なる審査の結果、特別賞は久米葵さん、審査委員賞は寺澤実祐さんと石垣春奈さん、優秀賞には前川来夢さんと木島紗奈さん、最優秀賞には高垣あみさんが選ばれ、表彰状と副賞が授与されました。
コンテストの最後には、最優秀賞に輝いた高垣さんが作文を朗読。読み終わると盛大な拍手が贈られ、会場全体があたたかな雰囲気に包まれました。
本学では学生たちの語学力向上を目指し、韓国語作文コンテストをはじめ、さまざまな機会を設け、これからも外国語学習を多角的に支援していきます。
学生コメント
最優秀賞
交流文化学部3年 高垣あみさん
私は「韓国語との出会い」をテーマに書きました。高校時代、韓国の詩人ハ・テワンさんの詩集に出会い、作文ではその詩集に載っている「あなたの1日は無駄ではないよ」と伝えている詩について書きました。その詩は「今日はがんばれなかったなという一日があったとしても、私たちにとって無意味な日はなく、そういう日さえも目標に向かう途中の大切な一日なんだよ」ということを伝えていて、当時、勉強と部活動の両立に悩んでいた私は深く感銘を受けました。その詩のおかげで自分を肯定できるようになり、それがきっかけとなって韓国語に興味を持ち、本学に入学しました。
入学後は韓国への交換留学を経験し、充実した日々を過ごしています。大学卒業後は韓国の大学院に進学をして、より深く韓国文化を学びたいと思っています。