追究
2019年10月17日
健康医療科学部 医療貢献学科 言語聴覚学専攻 学外臨床実習体験レポート
現場で体験した苦労と喜びを
言語聴覚士になる夢の実現に活かしていきます。
健康医療科学部 医療貢献学科の言語聴覚学の学外臨床実習は、1年次から始まります。1年次は1日臨床見学、2年次は見学実習、3年次は8月から9月の前期学外実習と2月から3月の後期学外実習(各6週間)の2回が用意されています。
今回は言語聴覚学専攻の学生から、実習内容や実習を通して得たことなどをご紹介します

言語聴覚学専攻4年
桐木文咲さん
失語症の患者様と向き合うことで、
自分で考えながら勉強をしていく
大切さに気づかされました。
実習先の病院では先生に付いてベッドサイドで見学したり、訓練室に来る患者さんの訓練を行ないました。私は80代の失語症の女性を1週間ほど担当しました。
この患者さんは自分から話すことはできますが、他人の言葉を理解できない症状をお持ちでした。そのため、最初はコミュニケーションが取れず、訓練もままならない状態でした。しかし、先生からキーワードだけを伝えて短い文で会話すると良いということを教えていただき、徐々に症状が回復していきました。患者さんから「あなたと一緒に訓練しているから」と笑顔で言われたときは嬉しかったです。
実習を終えて実感したのは「私はこれまであまり考えずに勉強をしていた」ということです。ただ漠然と教科書を読んだり、先生の話を聴いたりするのではなく、なぜそんな症状が出るのか、なぜこのような訓練が必要なのかなど、自分なりに考えることが大切であり、それは失語症の患者さんと向き合ったからこその気づきでした。