追究

2019年06月20日

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

2019年5月28日(火)、6月4日(火)、6月11日(火) 星が丘キャンパス 55A教室

観光業界のさまざまな企業が登壇。
仕事の魅力に迫る講演会を実施しました。

 観光業界の仕事に就きたい! けれど、具体的にどんな仕事があるのだろう? そんな学生たちの疑問を解決しようと、本学の交流文化学部 国際・観光専攻観光コースとキャリアセンターが共催し、「シリーズ 観光仕事図鑑」と題した講演イベントを企画・開催しました。全7回からなるイベントで、観光業界の企業の皆さまをゲストスピーカーとしてお招きし、業界のことや仕事のこと、求める人材像などを語っていただきます。ここでは第1回から第3回の講演会の様子をレポート。ダイジェストでお伝えします。

「シリーズ 観光仕事図鑑」全7回イベント>

第1回 全日本空輸株式会社(ANA)

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

 シリーズ観光仕事図鑑のオープニングを飾ったのは、全日本空輸株式会社(ANA)。本学の交流文化学部とANAとの間に教育連携が結ばれており、日頃から授業や講演会などでお世話になっていることから、今回の講演が実現しました。「航空ビジネスの最前線」と題された講演会は、まず航空業界の解説からスタート。「移動自体がサービスであるため在庫をかかえることが不可能なビジネスであること」「機体や設備機器などで巨大な固定費が必要であること」「さまざまな専門職で構成されていて、協力が大切であること」「自然災害や経済状況など外的要因に左右されやすいこと」などを紹介し、航空業界の仕事は多くの特色があることを伝えました。

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

 その後、旅客が搭乗するまでの流れに沿って、空港での仕事を職種ごとに紹介。ご紹介いただいた仕事は3つで、お客さまへの対応から出発便の座席管理、積載プランの作成まで担うグランドスタッフ業務、手荷物の積み下ろしや機内清掃など機体が到着し次に飛び立つまでの準備をおこなうグランドハンドリング業務、保安要員やサービス要因としてお客さまの空の旅をサポートするキャビンアテンダント業務についてご紹介いただきました。最後は航空ビジネスの現状と将来について言及し、交流人口の拡大や航空の自由化などが後押しし、航空ビジネスは右肩上がりに成長を続けていくであろうと伝え、航空業界で働きたい学生たちに力強いエールを届けました。

第2回 株式会社JTB

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

 第2回のゲストスピーカーは、日本の旅行会社のトップランナーとして業界を牽引している株式会社JTB。教育旅行名古屋支店の諸隈 亮様に、旅行会社とはどんな仕事をしている会社なのか、業界の全体像から、具体的な業務内容まで、詳しくお話しいただきました。まずは、旅行業界の全体像から講演がスタート。旅行業界には旅館・ホテル業やイベント業、鉄道業など多くの仕事があるなか、旅行会社は特定のコンテンツをもたず、旅行業界のさまざまな会社をつなぎながらお客様にサービスを提供していることを紹介しました。また、訪日外国人数は右肩上がりであること、その一方、まだまだ外国人誘致には伸びしろがあることを紹介し、旅行業界はさらに成長が見込まれる業界であると解説しました。

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

 全体像をお話いただいたあと、話はJTBグループや具体的な旅行会社の仕事へ。「一般のお客様から学校まで、顧客は多岐にわたりますが、旅行というコンテンツを活用して、お客様に感動を提供することに変わりはありません。日本ではまだまだ対面での旅行販売の需要があるので、その点も含めて、一人ひとりに寄り添った価値創造をめざしています」と諸熊氏。JTBグループの企業理念にも触れながら、旅行業界の仕事の魅力にまで言及されました。講演では渉外営業の女性社員と店頭営業の女性社員がご自身の仕事内容について紹介する時間も用意され、旅行会社のリアルな姿が想像できる講演会となりました。

第3回 ホテルナゴヤキャッスル

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

 第3回の講演会は名古屋の老舗ホテルのナゴヤキャッスルが担当。自らを「話好き」と自己紹介した林 義男様が登壇され、ホテル業界から業務の内容まで網羅した楽しいお話と、ホテル内部や仕事風景がおさめられたたくさんのお写真で、会場を盛り上げました。

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

シリーズ観光仕事図鑑 第1回~第3回

 まず、ホテルナゴヤキャッスルはシティホテルの仲間であることを紹介し、さらにシティホテルの役割を解説。街の活性化はもちろん、人々の人生によりそうものでもあり、街にとって欠かせない建物であることを伝えました。さらに「私はホテルナゴヤキャッスルが大好きなんです」とホテル内の施設や部屋の内部を紹介。名古屋城を目の前に望む最高のロケーションが自慢だとにこやかに語られました。また、最高品質のサービスをお届けするために心がけている6か条にも触れ、特徴の一つとして「食の安全にこだわっているホテルである」ことも紹介しました。「ホテルナゴヤキャッスルは、長年皇族をお迎えしているホテルです。宮内庁からも食の安全に関しては信頼をいただいております。最高のおもてなしをするために、お客様の名前を覚えてお呼びするなど、ささやかなことを積み重ね、お客様の期待を上回るサービスを心がけています。お客様の期待を上回って初めてお客様から“ありがとう”という最高の褒め言葉を頂戴することができるのです」。林様の言葉を受け、学生たちはお客様をおもてなしする喜びに触れることができました。